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複眼思考とは自分の壁を破ること

なかなか、奥深い本ですね。今日の記事で概略は終わりです。分量的には後半分あるのですが、それは「プロ向け」と銘打ってありますので、このシリーズnoteは一旦ここで一区切りして、また残り半分は間を置いてから続行しようと思います。

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さて、では参りましょう。

①頭にあることを書き出す<アウトプット>
②T字型思考で考えを進める<連想と深化>
③同じ仲間を分類する<グルーピング>
④足りない箇所に気づき、埋める<視点の拡張>
⑤時間をおいて、きちんと寝かせる<客観性の確保>
⑥真逆を考える<逆転の発想>
⑦違う人の視点から考える<複眼思考>←今ここ

自分の殻、自分の壁を打ち破ることは難しい

さていよいよ最後です。これで内なる言葉が外向きの言葉に転換されます。それには、自分を守っている殻、壁を打ち破る必要が出てきます。

この壁は薄々気がついていながらも、私達はどうしてもそれに負けてしまうことがしばしばです。なんか、それ違う・・・内心でこう思いながらも、人前では、他人の権威ある言葉や、その時空気を読んだ言葉を選んで自分の言葉のように発してしまいます。

ごくまれにその場でまぐれ当たりして拍手を浴びることがあっても、3分後にはみんな忘れている、そういう光景は残念ながらそこここで繰り広げられます。そして、そのことを一番残念に思っているのは当人であることに間違いはないのですが、ではどうしたらいいかという回答に悩んでしまいます。

自分のことを思い出しながら書いていますが、これは辛いですよね…。一種の袋小路で、「じゃあどうせえっていうねん」という大阪弁がぴったりな場面です。

著者に聞いてみましょう。

自分という壁から、自分自身を開放する

人は知らず識らずのうちに様々な壁に囲まれて、自分の考えを制限してしまっている。その壁というのは大きく6つに分類できる。
具体的には「常識の壁」「仕事モードの壁」「専門性の壁」「時間の壁」「前例の壁」「苦手意識の壁」と定義できる。

( U_U)

一つじゃなかった…いっぱいある…どうしよう…。

「壁の克服」は個人の資質を超えて社会的課題である

この項目は著者の意見ではなくて、私の感想です。

壁で思い出したけど、こんな本がベストセラーになりましたよね。個人が自分の資質としてひとりで悩んでいるというだけでなく、社会全般の解決すべき課題としてこういう「壁」というものは認識されているということなんでしょう。


これらの本がベストセラーになったときに、私も読みましたが、いまこうして『言葉にできるは武器になる』を読解する文脈で読み直すとまた理解が深まるかもしれないなと思いました。
(あとで読んでみよう)

では、もうすこし著者に説明してもらいましょう。

『言葉にできるは武器になる』の壁の定義

常識の壁
自分自身の中にある常識が先入観となって、思考を狭めてしまう。
専門性の壁

つい専門性という武器を用いて、課題を解決しようとしてしまう。
時間の壁

時間がなくなることで、焦ってしまい、考えることに集中できなくなる。
前例の壁

過去の経験則から、「おそらくこうなるんだろう」と推測してしまう。
苦手意識の壁

苦手というレッテルを自分に貼ることで、考えが萎縮する。
このような壁を俯瞰してみると、その全ては「自分という壁」であることが分かる。(p130-131)

自分という殻を、自分という壁を脱して思考することができれば、自信満々の自分の論陣がいとも簡単に突破されるということはなくなることでしょう。自分の弱点をきちんと意識して、そこを突かれたらどう対処しよう、このように5つの壁によって自分の外に向けて出すことばを最終チェックすれば、突破されて撃沈という状態は避けられそうです。

たしかに、自分の内なる言葉から出発していないと、そもそもどこでもドアみたいなある意味ずるっこして外に出ているので、この最終チェックがないです。

外には出られるけど、外に出た途端こてんぱんに論破される。これが内なる言葉から発していないで、どこでもドアという文章テクニックや話し方教室を使った報いということになるのかもしれません。

【まとめ】

まとめになっているのか分かりませんが、なんとかエッセンスの部分は読解できたのかなあ…。読めば読むほど課題を突きつけられるタイプの本なので、私自身じっくり消化してから、後半のプロフェッショナルバージョンについてまたnoteしていきたいと思います。

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ここまでお付き合いいただきありがとうございました。


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