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周りが臭いからと嫌ったおじさんに恋をした私について

たばこの匂いは嫌いですか?

私は小さい頃から
「たばこは臭い」 という周りの言葉に違和感がありました

臭くなくないか?いい匂いじゃないか?

とずっと思っていました

思っていたのだけど、

地球とは周りと違うのが許されない星だと信じて疑わなかった
だから言えませんでした
そんな私ももう15歳
身も心も大きく成長したわけでありまして
恋も人並みにするようになったわけです。

私は小さい頃から同級生よりずっと年の離れた大人の男性に恋をする子でした
恋というのは落ちるものではなくて
落ちてしまうものですよね
努力したことはありました。
周りの子と同じように同級生を好きになるように
それでも好きになるのはいつも同じような大人でした
 
そしてまた恋をしました。
相手は40代の男性で、周りの子は

あの人はたばこ臭いから嫌い

そう言って彼を嫌いました
私はとても優しい匂いだな、
そう思いました。

恋は匂いからとは良く言ったものですよね
恋をしていたんです。その人に
彼が隣にいる時間が好きでした
たばこの匂い、あの人の匂い

今はもうその人がどこにいるとか
何をしてるとか 
なーんにも知らないんです

覚えているのは
優しい声    優しい笑顔   
そして あのたばこの匂い
それだけ。

それもいいな、と私は思うのです

町の喫煙所の前を通る時
あの人と似た声を聞いた時
人に優しくされた時

そんなふとした瞬間私は彼を思い出します 
今でも彼と似た人を見ると、ドキドキする
心がふわっとあったかくなる。
さっきまでザラザラしていた胸が優しい気持ちで満たされる
あー、私はあの人のことが好きだったんだなって

素敵な恋をありがとう

私は一生忘れないんだろうな
それもいいじゃないか
私もいつか彼みたいに誰かの心に残るような人になりたいな




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