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"Give it some time" 愛すること、それは「◯◯を与えてあげる」こと

英語に "give it (some) time" という表現があります。


なにかの対象(it)に対して、「時間をかける」という意味で、「すぐに答えを出さず、待ってみる」というニュアンスで訳されることもあります。


It(対象)に time を give する。


時間を「かける」というより、「与える」という動詞が持つ、ケアするような、優しくて大きな感覚がわたしは好きです。


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この芽たちの正体は、記事の終盤に
(トップ画像にもヒントが♡)


種を植えた瞬間に、芽が出ることを期待してしまうわたしたち。


芽が出て、茎が伸びて、花が咲いて、実がなるまで、どれだけ細胞分裂を繰り返したのか。どれだけ深く根を伸ばし続けたのか。


そんな当たり前でとても大切なことを、わたしたちの意識はすっかり忘れて走り出してしまう。



本当はこうあってほしいのに。
本当はこうであるべきなのに。



自分に対しても、人に対しても、状況に対しても、「今」「今」「今」と、答えを求め、結果を求め、完璧な形を要求する。



でも、それは自分の脳内にだけ存在する「幻想」にすぎません。



植えたばかりの種が実になる魔法などなく、

光の中に姿を現すものの実態は、いつだって他者の目からは見えない内部と、光の届かない地中にあります。



そしてそれは、たくさんの試行錯誤を経て、途方もない手間と時間をかけて醸成されていく、神聖な領域です。



誰かの成功話、SNS上の誰かの笑顔、広告の謳い文句、オピニオンリーダーやインフルエンサーの声。


そういったものが、1mmも足を踏み入れられないほど、神聖な領域。

それが、「あなた」なんです。



「こうあるべき」という幻想は脇に置いて、人の努力や苦労を讃えるよりも前に、


あなた自身の目の前に今あるもの、今ある姿、今ある現実を見つめて、そこに時間を与えてあげましょう。



必要なだけ、時間をかけてください。



「自分を愛する」ってよく言うけれど、愛するということは、必要なだけの時間を与えてあげるっていうことでもあります。



「時間がかかっていい」と自分に言えるのは、ありのままの自分を許し、守り、愛すると決めた人だけだから。



全力で自分に時間を与え、愛すると決めたとき、本当の安心と許し、そして愛されている感覚を感じられる。



その土台があって、わたしたちは癒しの先にある、「自分を生きる」創造的な段階へと進んでいけるんです。



だから、今、作ろうとしないで。


今、変わろうとしないで。



無理をさせず、まずは、自分に時間をかける許可を、


許され、守られている安心を、与えてあげましょう。




そして、時が来れば自然と芽が出るものなんだと、自分を励まし、お互いに声をかけ合っていきましょう。



目に見えているものを信じるのは簡単で、そこに至るプロセスを信じることは、忘れんぼの私たち人間にとっては、本当に難しいことだから。



今月は【4】の月です。


詳しいことはまた後日書こうと思いますが、あなたにとって無理・無駄・ムラのない自然な動きや習慣作りをぜひ意識して過ごしてみてくださいね。



あ、そうそう、あとですね!

最後にちょっとシェアをさせてください♡


空色の、海色の、ストールを染めました。

絹の藍染め(生葉染め)。


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はじめてやってみたのだけど、どうでしょう?


じゃじゃ〜ん!


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予想以上にきれいな色に


このきれいな青もね。


たくさんの時間を、与えて、与えて……半年かけて、こうして見える形で姿を現してくれました。


今年の春から、種から育てた藍で染めたんですよ(1枚目の芽が出てる写真が、5月頃の藍の葉たち♡)。


だからかな、可愛くてしかたなくて、ついクローゼットを開けてはニヤニヤと眺めてしまうんです。笑


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水にさらして、干して、を繰り返します


買えば一瞬で手に入ってしまうもの。


でも、まだこの世にないものを生み出す力がわたしたちの中にはあって、時間をかけて育てていく贅沢が、わたしたちには無条件に許されている。


Give yourself some time.


大切なあなたに、祝福に値するあなたの人生に、必要なだけの時間を与えてあげてください。


きれいな水と、新鮮な空気と、暖かい陽の光も一緒に。



というわけで、今日は「時間を与えること」についてでした。

【4】の月について、また書きますね!

みっこ

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