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noteのディレクターが入社後、半年でしたことをふりかえる

こんにちは、piece of cakeディレクターの水野です。今年の2月にjoinしてだいたい6ヶ月経ちました。このnoteで、半年間を振り返ってみようとおもいます。

前回の記事について

前回、入社して3ヶ月の節目に書いたのがこの記事でした。

社内メンバーにツイートしてもらって恥ずかしくもうれしかったり、佐渡島さんにNewsPicksへPickしてもらったりと、思いの外たくさん読んでいただけました。この記事をきっかけに、お取引先からご連絡をいただいて図らずも営業活動にも寄与したりして、noteすげえなって思いました。

ほかにも、「退職エントリや転職エントリはよく見るけど、ピースオブケイクのひとは、入社したあとの節目でnote書いてるのがおもしろい」と平野くんに言われて、なるほどと思ったりしました。

というわけで、前回の記事をかいた5月以降、どのようなことをしていたか、書き出してみようと思います。うっかり長くなってしまいましたが、ぜひご覧ください。

いまのピースオブケイクを体現していた、cakes note フェス

6月の終わりに2日間開催した、「cakes note フェス」の運営に携わりました。

具体的には、登壇者のアサイン、プログラムの内容決め、運営準備と、当日の進行が主でした。noteのディレクターチーム3名がイニシアチブをとりつつ、社内スタッフ総出でおこないました。詳細はイベントレポートをご覧ください。

どのプログラムもおもしろく、何よりこの登壇者ラインナップの幅の広さが、当社に関わってくださってるクリエイターの多様性をあらわしていると感じました。また、来場いただいていた作家のあそうかも。さんの「cakesやnoteはツールから、サロン・ド・パリのような社交場としてのサロンになっていくのかもなあ」という意のツイートにすごく感激しました。

クリエイターの交流を促し、本来の意味での「サロン」を目指したい

ふと思い立ち、クリエイター同士を引き合わせる、ということを何度かしました。どれも素敵な時間でしたので、ここに記します。noteを、クリエイターにとって「会いたい人と繋がりやすい場」にもしたいと考えています。

7月のあたまに、元ヤクルトスワローズの増渕さんが経営する野球教室へ、大の野球ファンである、最所あさみさんと共に訪ねました。地域の野球教室が強力なコミュニティになる可能性について、お話したことが印象に残っています。ぼく自身も愛知県出身の中日ドラゴンズファンでして、もちろん、プロ野球の話なんかも浴びるほどたくさんできて、最高でした。

7月の終わりに、占い界の頂上対談といっても過言ではない、しいたけ.さんと石井ゆかりさんのお引き合わせを、実現できました。お二人は初対面でしたが、どちらもnoteを精力的に活用くださっており、こうした場を設けられて光栄でした。お茶をのみながら雑談したのですが、ふだんの活動スタイルや、今後のコラボ可能性など、話が尽きず、終始あたたかな場でした。

noteは、医療関係の方にも、多くご利用いただいています。「人生でいちばん大切なことを教えてくれた、あるおばあさんとの1ヶ月」がたくさん読まれた、ナースあさみさんと、cakes note フェスにも登壇いただき、「じぶんの"want"の見つけ方 (じぶんの感情がわからないひとは、スターを集めようという話)」が、ひろく好評を博したDr.ゆうすけさんをお引き合わせしました。専門分野についてはもちろん、ひとの強みや弱みについて、様々なコミュニティの特性など、話題は多岐にわたりあっという間に時間が経ち、ゆたかな時間でした。

また、この春より、当社ではnote creator meetupというイベントを定期的におこなっています。7月の#2はマンガをテーマに開催しました。(ますぶちみなこさん、素敵なまとめツイートありがとうございます)

大ヒットし、ドラマ化も控えている「うつヌケ」の田中圭一さんと、第2回cakesクリエイターコンテストで入選を果たした、ながしまひろみさんをゲストに迎えました。キャリアのまったく異なるおふたりが、それぞれに躍動されているnoteという場所の面白さを伝えようと企画したものです。

今冬以降、こうしたリアルイベントについても、大幅にピッチをあげて展開してまいります。夢のコラボや、予想外のマッチングをたくさん生み出していきたいと思います。

noteと出版は相性がいい

ぼくはnoteのディレクターとして法人担当をしています。このツイートにもあるように、お取引先とやりとりをする総量の2/3くらいは、出版社さんとのお仕事です。

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noteのパブリッシング・パートナーはおかげさまで21社まで増えました。当社から、定期的におすすめのnoteクリエイターリストをお渡しし、書籍化につなげていただく仕組みです。(さらに数社と調整をすすめており、まもなく発表できそうです。)

その際、パートナーやクリエイターからフィーはいただいておらず、また、書籍化の暁には手数料を、ということもありません。無償のプログラムです。当社のめざすクリエイターファーストを体現する企画のひとつで、「noteに書けばデビューできる」というムードをつくり、じっさいにnoteを登竜門として機能させることがねらいです。

さっそく、このパートナープログラムから生まれた企画として、ハヤカワ五味さんの書籍が進行中です。実は、この他にもすでに動いている書籍化の企画が、幸いなことに結構たくさんありまして、随時、お伝えしていければとかんがえています。

また、作家のあそうかも。さんがエッセイを刊行されるにあたって、誰か手伝ってくれないかな、ということをツイートされていたのを見逃さず、(おそれ多くもFF外から)お声がけさせていただき、はじまったのがこのマガジンです。

書籍に収録されるエピソードを無料で公開し、担当編集によるこぼれ話もくまなく収録し、マガジンの形で発表されています。依頼時のエピソードや、装丁へのこだわりだったり、それらのこぼれ話へ、あそうさんご自身が返答する回もあり、1冊の作品を味わううえでの面白みがたっぷり詰まった、素敵な企画になっています。

ポプラ社さんが小説刊行時にnote上でおこなったこと

出版関連のお仕事の中でも特に、ポプラ社さんとの取り組みが印象深いです。ポプラ社さんはnoteアカウントをつくり、倉数茂さんの小説『名もなき王国』の販促活動として、そのnote上に全文を掲載するという企画を実施しました。

実施に先立ってのお打ち合わせの場で、担当編集の方にお話をうかがいました。なにせ5年がかりの大作とのことで、その経緯を熱くお話されていたことにとても感激して「そのお話をnoteに書いちゃいましょうよ」という打診をし、小説ができるまでの担当編集おふたりの往復書簡の形で書かれたのが次の記事です。

noteという場所は、作品発表の場でありながらも、創作のひみつや、振り返っての想いなんかを書く場所としても、とても向いています。各メディアをまきこんで、ニュースでとりあげていただいたり、書籍刊行時の著者インタビューを企画することは、今でもたくさんされていると思うのですが、noteでは自分自身で、創作まわりのこぼれ話をすべて、表現していただくことができます。

とはいえ、編集者や版元の方は、ふだん表に出す文章を書かれる機会はごく少ないと聞きます。そんな戸惑いもよく伝わる、この取り組みのメイキング(すなわち作品のメイキング、のメイキング)がこの記事です。タイトル、ほんとにすみません。いや、僕がつけたわけじゃないんですが。こんなふうにまとめてくださってありがたい限りです。

さらには、そうした作品周りの話というのは、その作家や作品のファンを超えてメタな位置づけとなるため、読者の幅がぐんと広がる性質があります。小説ができるまでの経緯を、圧倒的な熱量とともに仔細に読むことのできた、このポプラ社さんの記事は、たくさん読まれたこともあり、noteを版元さんが活用される上での、ひとつのベストプラクティスだなあと感じています。よきよき。

応募数9,000件超え、第2回cakesクリエイターコンテスト

第2回cakesクリエイターコンテストは、4〜5月に募集を行い、9,396件もの応募をいただきました。結果発表は以下のリンクからご覧いただけます。

締切間際、伸びていく投稿数に戦々恐々としながらも、成長しているnoteの底力を感じ、胸が熱くなったのをよく覚えています。すべての作品を手分けして、みんなで全部よみました。ほんとうに全部、1週間くらいかけて、cakes編集部やnoteディレクター総出でじっくり目を通しました。入選された作品はもちろん、結果発表にのっていないものも含め、すばらしい作品が集まりました。

このように、受賞者の連載がcakesで続々と開始しています。これからはじまる作品も控えています。過去の受賞クリエイターも、このコンテストをきっかけに大きく羽ばたかれた方が多いですし、今後の展開がとても楽しみです。

noteとほぼ日のコラボレーション

ほぼ日さんが6月に開催したイベント「生活のたのしみ展」では、イベントに連動したひとつのnoteアカウントがうまれました。このnoteには、ライターの古賀史健さんと田中裕子さんが、イベントに来場したお客さんや運営スタッフ、糸井重里さんにまでインタビューをおこなった記事がまとめられています。

この「生活のたのしみ展」というのは、さまざまなグッズを扱うお店がならぶ「お買い物のフェス」とでも言うようなイベントです。私自身も前回(第2回)開催時に客として参加し、楽しみましたし、今回(第3回)はスタッフとしてイベントに参加していまして、会場中で古賀さんと田中さんが歩き回り、取材をくりひろげていたのを、よくお見かけしました。(蛇足ながら、ぼくがアルバイトスタッフとして申し込むことにした経緯はこのnoteに書いています。)

「生活のたのしみ展」のすばらしいところは、「スタッフの感じがいい」ことと「お客さんの感じがいい」ことが挙げられるかなと、参加した当事者としてしみじみ思います。そこにいる人たちの機嫌がいいことが、イベントを盛り上げた理由のひとつだと思うし、そうした人々をこつこつと取り上げていらしたこのnoteは、イベントに参加した人やしなかった人まで含めて、その魅力がつたわるコンテンツでした。

また、イベントに参加した方のnoteをまとめたマガジンも、好評を博しました。行かなかった人も詳細がわかるし、行った人には二度おいしい、熱量の高い投稿が多く、感激しました。このマガジンの盛り上がりを目の当たりにし、noteはイベントに参加した想いを書く場所としてぴったりだと実感しました。このあと、先述のcakes note FESフジロックコミケなど、さまざまなイベントレポートとしてのお題企画が生まれていくことになります。

日経新聞との資本業務提携について

この7月、ピースオブケイクは、日本経済新聞社と資本業務提携を結びました。SNS上で、幸いにも好意的な反響が多かったのを覚えています。

その意図や可能性について、当社の社外取締役にも就任いただいた、日本経済新聞社の常務取締役 デジタル事業担当の渡辺洋之さんと、ピースオブケイクの代表取締役CEO・加藤貞顕とCXO深津貴之で鼎談を行っています。

この記事にもありますが、今後、両社の強みを活かしたさまざまなコラボレーションを展開する予定です。また、ぼく自身も、ありがたいことに、さまざまな企画に参加させていただいています。その際に接する日経さんチームがみなさんあたたかく、かつ明晰で、とても刺激を受けています。

この提携を受け、チャーリーさんによるnoteのヒットコンテンツである「ビジネスモデル図解シリーズ」が、日経MJで連載スタートしています。紙面に掲載された記事は、電子版の日本経済新聞にも転載されます。

まさにいま、さまざまな企画を仕込んでいる最中で、おいおいお伝えしていけたらと思っていますが、提携発表のころ、うちの社長のツイートがすごくよかったので紹介します。社長最高かよって思いました。ほんと肉まん大事。

企業アカウントふえてます

前回の記事でも触れましたが、法人担当ディレクターとして、企業のオウンドメディアとしてのnote開設にあたって、伴走させていただくことが多いです。こないだ数えてみたら、企業のnoteアカウントは100をゆうに超えており、しっかりしたコンテンツを掲載いただいているものも少なくありません。また、続々と、すてきなアカウントが誕生しています。

こちらはあくまで一例ながら、ご覧いただくとわかるように、ページ内の左上ロゴをおきかえたり、独自ドメインを充てたりと、公式SNSの枠を超えて、自社メディアとして扱ってくださっているケースも増えてきました。

企業によって、サービスのPR、ファン化の促進、リクルーティングなど、その用途はさまざまです。もちろんnoteですから、課金コンテンツを元にしたビジネスも可能です。たっぷり開発費用をかけてゼロからオウンドメディアを立ち上げるよりも、すでにユーザーが集っているnoteのプラットフォームではじめてみてはいかがでしょうか、というお話をさせていただいています。

このツイートでも書きましたが、専門性の高い媒体のみなさんに、noteをはじめていただくの、すごくいいなあと思っています。既存のコンテンツをピックアップして編集し、適切な価格で課金いただき、ビジネスの場として活用いただきたいです。ご興味ある方はぜひご連絡をお待ちしていますし、こちらからも機をみてお声がけさせていただきたいです。

ハッシュタグ企画もりあがってます

noteでは随時、ハッシュタグ企画をおこなっています。時期に応じて、さまざまなお題をご用意しています。おっさんずラブカメラを止めるな!など、SNSで盛り上がりを見せたコンテンツの感想を共有したり、できるぞAdobe XDなど、サービスの使い方やTipsなどを集めたりと、noteに書いていただいているテーマの幅広さがよく出ているなあと思います。募集中や過去のものを含めて、以下のリンクからラインナップをご覧いただけます。

そんな中でも、担当させていただいた、「#8月31日の夜に」の企画には、とても思い入れがあります。

10代の自死という、扱いがむずかしいテーマに、質の高いコンテンツが集まるのは、ほかにない、noteならではの真骨頂だと感じています。集中豪雨の被害を受けて開始した「#寄付について考える」というお題もありました。センシティブなコンテンツを書く先としてnoteを選んでもらえることは、とてもうれしいです。

「#8月31日の夜に」については、当初、100件ほど書いてただけたらうれしいな、と思っていましたが、今日までで1,000件を超える投稿があつまりました。10代にむけたテーマでありながら、かつて10代だった大人たちが自分ごととして、それぞれの記事への感想を書かれるケースが多かったのも素晴らしいなと思いました。

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以上です。長くなってしまい、ごめんなさい。溜まりすぎないうちに次のnoteを書かなくてはです。

ぼくが携わった企画を挙げましたが、これをみて、ピースオブケイクが手がけていることを、すこしでもわかっていただければうれしいです。

読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートはnoteコンテンツの購入にあてさせていただきます。