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感情を飼う①不安ちゃん


感情をペットとしてみると、感情に飲み込まれることなく、寄り添うことができる。それについて以前のnoteの記事に紹介させてもらいました。

https://note.com/mikithy/n/nc2b9c830d1e7


今回はわたしのペット、不安ちゃんについて書きます。




「今から持久走をします」という先生の言葉
気まずい空間に行かないといけない
大きな失敗をしちゃった
きつい言葉を言ったらLINEの返信が返って来なくなってしまった



プスッ

ウッ...

あの子は突然わたしの体をつき抜いてくる。
じゃれているつもりなのだろうか、それがけっこう痛い。あの子の名前は不安ちゃん。

不安ちゃんは鋭い針みたいな体をしていて、とにかく勢いが良い。わたしの胸にツーンと鋭い痛みを残す。
今日も突然やってきた。


プスッ....

ウーン...

そして、わたしの体が気に入ったのか、なかなか離れてくれない。


そういう時は尋ねてみる。

どうして体の中にいるの?

優しく聞いてみると、

不安ちゃんはごにょごにょと口を開く。
どうやら今回は、孤独感や緊張に過剰反応していたようだ。

なるほどなるほど。
知らない環境、相手の気持ちがわからない時って怖いよねぇ。仕方ない。もう少し体の中にいていいよ。

そんな声をかけてあげた。


時間が経って、いつのまにか不安ちゃんは消えていた。

急にくる不安ちゃんは勢いよくわたしを突き刺すけど、抜ける時はなんだかすんなり抜けていく子。

体の中にとどまっていても、いつか知らない間に消えていくんだと分かっていると、少し楽だなと思った。

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