【書評】なぜ日本企業のビジネスは、もったいないのか
日本企業はもっと強くなれる!とこの本の著者である黒田豊氏は断言しています。先日、黒田氏の講演で感銘を受けたので、著書を読んでみました。
端的に言うと、日本企業は①ビジネス・イノベーションの仕組みが作れない、②画期的なアイデアを消してしまう日本的思考と環境、③優れたアイデアを生んでも、グローバル展開できない現状、の3点だと看破しています。技術や人材は揃っているのに生かし切れていないということなのです。
周りを見ると、ある程度の地位になると守りに入ってしまう方を多く見てきました。確かにそこまで築き上げた地位を失うことは、今までの努力が水の泡になってしまいます。また、企業側も役職定年等々でラインから外した50代の方を有効活用しているようには見えません。
新規事業を作る部門を作っても、何年かすると違う部署に戻ってしまうのでは意味がないですし、新規事業で失敗するとその会社での地位は終わってしまいます。
著者は外部連携及びコンサルタントの活用を提言しています。要は社内風土を変えないとうまくいかないですよ、言うことです。現在はオープンイノベーションが盛んに叫ばれています。Weworkに代表されるようなコワーキングスペースを活用することも一つでしょう。
自分は、会社員もままでは好きなことはできないと思い、結局独立したのですが、本当なら企業に属してそのリソースを活用しながらの方が大きなこともできたかもしれないと思います。
ここからは、私見ですが、大企業に属していて不完全燃焼な方は、まず企業内で新規事業について検討することをお勧めします。大企業の肩書があった方が色々な方からお話は聞きやすいですし、もしかしたら会社がリソース提供してくれるかもしれません。その上で難しいと思ったら独立すればよいのです。
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