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【書評】技術経営 MOTの体系と実践

大学院でロードマッピングの授業を受講しました。その中で参考図書として紹介されていたので、2012年発行なので少々古い感もありますが、読んでみました。

そもそも技術経営とは何なのか?そこから始まります。当時は学問領域としてもいわゆる理系文系入り混じっている感じで大学によって位置付けが異なっていたようです。(現在も、、、)

その位置付けによって、MBAに近い「経営」に力点を置くか、工学的な「技術」に力点を置くか違いがあるそうです。要は経営的観点から技術を見るか、技術に立脚した経営手法を取るか、です。

概念的な内容はさておき、実践方法として「ロードマッピング」があります。自分もこの手法を学んだ訳ですが、基本的な考え方以外は流派も手法も様々で数学のように正解がある訳でもないので、内容をつかみづらい感はあります。

ただ、技術に関する歴史的な流れを追っていき、将来どうなるか予測するための手法であることは間違いないので、今後の業務にも生かせるのではないかと考えます。

10月からさらに学ぶ機会もあるので、身体に染み込ませるつもりです。

本題に戻ると、本の後半は実例の紹介としてファスナー、造船業の2つが挙げられています。

最後にサスティナビリティやイノベーションについて書かれていますが、この2章は提言に近い内容なので、肝に銘じておくべきことかと。特にイノベーションについて責任を取れる役員及び推進部門の設置についてページが割かれてることは、イノベーションがうまくいっていない大企業には耳が痛いと思います。



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