【気になる言葉】あーもう邪魔しないでよって言うけど

新聞を広げたとたん、音もなく現れて

今まさに読もうとしていた紙面に、とすんと横たわる、猫という生き物。

目的地へ急いでいる時に限って、目の前に割り込んでくるのは、瞬間接着剤でくっついたみたいに離れないカップル。

「あーもう邪魔しないでよ」って思うけど……。

よくよく考えてみたら「邪」に「魔」で「ジャマ」なのです。

「邪悪」の「邪」に「魔性」の「魔」なんですよ。なんだか、すっごく大げさな感じがしませんか？この漢字。

いや、たしかに「どいてほしいな」「ジャマだな」って思うけど、「邪」や「魔」が登場するような、そんなヘヴィな感情といったら、そこまでじゃないような……。

ネットでサーフィンしてみたところ「邪魔」はもともと「仏教用語」だそうです。

邪魔 | 生活の中の仏教用語 | 読むページ | 大谷大学

上記のサイトに、大切なことが書いてありました。

「邪魔」なものを排除するのではなく、「邪魔」だと思うことに繋がる執着をなくす……なるほど。

猫が新聞紙の上に横たわったなら、新聞紙への執着を捨てればよいと。

カップルが道を通せんぼして、約束の時間に間に合わなそうになったら、ら、さくっとLINEで「遅れます」……えー？？そういうことかなー。