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初めて「イラレ」でイラストを描いてみた

イラストを学べる大学へ社会人入学するまでの約1ヶ月半の間に、Adobe Illustrator(通称・イラレ)を使って何か描いてみることにしました。

今までいわゆるペイントソフトでイラストを描いていましたが、イラレならデジタルならではのイラストが描けそうだと思い、興味をもったからです。

これまで私は一度もイラレを使ったことがなく、まったくの初心者。噂に聞いていた通り、イラレでイラストを描くのはなかなか難しい作業でした。

試行錯誤しながらどうにか描き上げたので、その記録をまとめます。

1.何を描くか決める

まずは何を描くか考えるところから。アナログのほうがアイデアを出やすい気がして、パソコンではなく紙とペンを使いました。

最初に描いたのは……

女の子が横を向いている姿です。

うーん。もうちょっとうまく描ける気がしたんですけど……(言い訳)。

とりあえず、めげずに手を動かしていろいろ描いてみました。

なんとなく自分の中で描きたいものが固まってきて、改めて描いた下書きはこんな感じです。

イメージしたのは「屋上に観覧車がある商業施設の外の広場に設置された、冬季限定のスケートリンクで、髪をなびかせて滑っている青いコートを着た女の子」。妄想を膨らせてだいぶ具体的になりました。

ただ、全部を描こうとすると今の私のレベルでは永遠にイラレの作業に移れない気がしたので、「髪をなびかせて滑っている青いコートを着た女の子」だけ描くことに。

紙に描いたままでは微調整が難しいと感じてここからデジタルに切り替えました。

さっきの下書きの写真を撮り、Adobe Frescoに取り込んで上からなぞることにします。

まだ描けていない部分も含めて下書きを描き進めました。

ちなみに、体のバランスも意識して、この子は4頭身くらいにしています。

完成した下書きがこちら。

2.輪郭を描く

ここまでもだいぶ長かったのですが、本番はここからです。

まずは、YouTubeでイラレの使い方の動画をいくつか見ました。複数の動画を見たおかげで、いろいろな観点からイラレの使い方について理解を深められたと思います。

次に本を購入し、イラレの操作方法の全体像を確認。

この本の「Lesson3 絵を描く」をひと通り終えたところで自分のイラストを描き始めました。

この段階ではまだまだイラレの使い方が完璧ではないものの、「ここは動作はどうすればいいんだろう?」と疑問を抱くたびに調べて覚えていくスタンスです。

必死すぎて描き始めた頃のキャプチャ画像を撮っていないのが悔やまれますが、少し勉強した甲斐があってなんとなくそれっぽい線が引けました。

※ 分かりやすくするため、適当に色を塗っています。

ただし、よく見れば、決してきれいな線を引けているわけではありません。

拡大すると、ところどころガクガクしているのが分かります(赤丸部分)。

ここで線の引き方を特訓。

何度も何度も線を引いていたら、だんだん引きたい場所に線を引けるようになってきました。

再び自分のイラストに戻ってみると、だいぶ滑らかな線を引けるように。

気になる部分は納得がいくまで線を引き直しつつ、他の部分も描き進めていきます。

ちなみに、育児の合間にちょこちょこやっていることもあり、実は線を引く作業だけで10日以上かかっています……。

それでもなんとか輪郭を完成させられました。

下書きと比較するとこんな感じ。

線の内側に白で色を塗っている状態で、線だけにするとこうなっています。

3.色を塗る

「髪をなびかせて滑っている青いコートを着た女の子」を描くつもりなので、コートの色は青と決まっています。

ただ、そもそもひと口に「青」と言ってもいろいろな色味があるので絞り込まないといけません。そして、この時点では、コート以外の色は何も決めていませんでした。

途中で色をつけて考えながら線を引いていたものの、いざ配色を決めるとなるととても難しかったです。

配色ツールを使ってみたり自分が好きなイラストを見てバランスを研究したりしながら、しっくりくる配色をひたすら模索しました。

またまた必死で途中のキャプチャ画像を撮り損ねてしまいましたが、悩んで悩んで最後にたどり着いた配色はこんな感じです。

冬のイラストなので、寒色系の落ち着いた色味でまとめました。

ここで終わりにしてもいいのですが、もっと雰囲気を出したくてグラデーションをつけることに。

まずは、ネットで調べながらやってみました。

その後、本の「Lesson8 色の設定」をひと通りやってみて、それぞれの機能の使い方や役割を改めて確認。

グラデーションだけではちょっと物足りない気がしたので、またネットで情報を得ながら質感もプラスしてみました。

そして、ついにイラストが完成!

今回は自分の感覚を信じて色や質感をつけましたが、配色やグラデーションの効果的なつけ方などはこれからしっかり勉強したいと思いました。

【おまけ】印刷して飾る

試行錯誤しながら頑張って描き上げたので、イラストを印刷して飾ってみようと思いつきました。

と言っても、セリアで買ったフォトフレームに、自宅でかれこれ10年くらい使っているEPSONのプリンタとコピー用紙で印刷したイラストを入れただけですが。

家の中で間接照明のライトが当たる壁に飾ってみました。

正直、実物はあまりきれいに印刷できているわけではないものの、フレームに入っているだけでいい感じに見える気がします。

自分で描いたイラストがいつでも見える場所にあると、これからイラストを練習するモチベーションも上がりそうです。

***

今回はイラレでイラストを描く作業にたっぷり時間をかけました。そのおかげで自分が納得するまで線を引き直したり配色を考えたりできてよかったです。

イラレでイラストを描くのはむずかしかったですが、想像以上に楽しかったです。

またイラレで何か描きたいと思っています。

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