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No.215 戯れごと(3)「金蘭手の皿と皿立て・ステンドグラスのパネル」さん、ようこそ我が家へ・その2

No.215 戯れごと(3)「金蘭手の皿と皿立て・ステンドグラスのパネル」さん、ようこそ我が家へ・その2

No.214の続きです)

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二段になっているテーブルの上面には貝殻が貼ってある。ニトリ赤羽店の片隅にひっそりと置いてあって、店員さんに尋ねてみた。デザインにこだわり、ニトリのイメージアップを図るシリーズで、東南アジア方面の民芸品に近かった。展示品が最後の一つで、値引きの交渉を楽しんだ。
壁の一部に石を施したのは、設計士吉川さんのアイデアである。改装なので、ここの壁空間が妙に空いていたための工夫だった。
お花が生けてある徳利は福島の実家の酒造蔵と製造酒の名前が入っている。和風のスタンドは、学習塾を始めた当初、無理と思われた大学に受かったタカシくんのお母さんから頂いた。良き思い出のひとつだ。

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リビング全体を、入り口に向けて撮った写真。改装してから30年が経つが、壁紙床材一切取り替えていない。クーラーや給湯器など機械類は取り替えている。「僕の結婚年齢当て」正解を出した人は3人ほどいるが「改装してから何年当て」の正解者は今のところ0人である。

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奥の皿は2枚とも、セブンイレブンのキャンペーンのオマケだったはずだ。奥にマティスの絵ハガキが見える。花瓶は南部鉄器、六本木ミッドタウンのお店で購入した。卒業生のなつみちゃん(No.056)から貰ったミッキーマウスのカップにオランダで買ったシンブル(指ぬき)が入っている。シンブルは、時にマジックの道具となる。
手前右ガラス皿の中と手前一個の「飴」の素材はガラス、池袋東武デパート内の伊東屋さんの店頭で見つけた。7個ほど並んでいて店員さんに聞くと、ドイツ製だと言う。フランスかイタリア辺りの産かと睨んだので意外だった。気に入ったので「7個全部ください」と言うと、店員さん驚きの表情を浮かべて「在庫が他にありますからお持ちします。そこからお選びください」と言って、仕切り板で小さく区切られた小箱の中に整然と並ぶ「ガラスの飴」を持ってきた。店頭にあるものと合わせて全部で15個あり、大人買いをしてしまった。食べられないので、今でも15個、1個も減らずにある。
籠の中とボールの中に積んである野菜と果物の「ハリボテ」にも忘れられない思い出がくっ付いている。近所の百均ショップ「ダイソー」に行った時に、いく種類もの「ハリボテ野菜と果物」が売っていた。個々の大きさによって、ビニール袋ひとつに1種類3個から5個入って100円だった。ミカンとレモンだったか、2種類を買って帰宅した。由理くんが食いついた。「これ、可愛いやん!しんくん、どこで買うたの?」「100均だよ。他にも随分種類があったよ」「他のも買うてきて〜!」かくして店頭にあったミカン・レモン・オレンジ・青リンゴ・イチゴ・ナス・パプリカ・エンドウ・ウリ・ピーマンなどは僕に買い占められてしまい、その美しさを目にした人はごく少ない、と思う。

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実家から持ってきた茶箪笥。中にクレヨンでの落書きが数箇所ある。犯人は小学校入学前の僕だ。母ユウ子の怒ることなく笑っての声「将来の思い出になるね」は、都合よく作った僕の創作なのだろうか。「ううん、信也に言ったよ」母の声が遠くから聞こえる。
ピーターラビットの飾り皿は、ダイソーのポイントを集めて安く購入したものだ。300円か500円くらい付け足して購入したように思う。その手前の急須には「坂本さんとの思い出」が詰まっている(No.082)。個人的には是非読んで欲しい記事の一つだ。

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てるとさんの作品を、思い出のカードや手紙と共に。

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絵画は義理の父隆司さんより頂いた。パリの情景などを描き人気のあった児玉幸雄氏の作品。大きさは4号(333mm×242mm)。右隅の粘土細工人形・天使は、姉の旦那の妹美香ちゃんから「由理さんぽくって」との言葉と共にいただいた。姉早苗は「由理さんて堕天使っぽいよね〜」と言っていた。姉の言う「堕天使」にどんな意味が込めれているのかを確認したことはない。
ウサギが馬に乗った置物は、2年前東京ミッドタウンの出店で衝動買いをした。骨董屋さんのミニチェアは由理くん亡き後の「イタリア一人旅(No.143他何度かに分けて書いた)ヴェネチアで買った。この後、自分へのお土産として、一人旅に行くたび一つか二つ購入している。
金色の香炉はネパールへの旅(近いうち書き始める予定)で、めぐみちゃんの下宿の主人からのプレゼント。
右下のオーケストラのミニチェアは全部で14体ある。指揮者・女性歌手・ピアニスト・バイオリン・ヴィオラ・ベース・コントラバス・フルート・オーボエ・ファゴット・チューバ・トランペット・ティンパニ・ハープ。サントリーホールでのコンサートを聴いたときに一個ずつ買っていった。ある時から取り扱いが無くなってしまった。作者の方の都合か、売れ行きによる判断だったか、今でも謎のままである。
特にディズニーのキャラクターが好きなわけではない。木彫り風のデザインが気に入って3体、こちらも衝動買いだった。設計士の吉川さんがこの3体を見て言った。「小野さん、ティンカーベルだけ欲しかったんでしょう?トイレにも一体あるし。これだけだと恥ずかしいんでミッキーとドナルドも一緒にしたみたいだなあ。高校生の時、平凡パンチと参考書一緒に買うような」「ず、図星です…」とは答えなかったが、当たらずとも遠からずかどうか、こちらも読者の判断に委ねる。こういう事を言ってくる人とは気が合うのは間違いない。

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シロクマくんは、5年前から仲間に加わった。若きマジシャン友人「らいちくん」が、観客の中から無作為にアシスタントを選ぶとき、このシロクマくんを観客席に投げ込んだ。ショーの後「可愛いね」「信也さんにあげますよ」こうして我が家の一員となった。シロクマくんの上に何とかしがみついているクマくん・おサルさん・パンダくんは3人で1組、ビニール袋に収まり100均ショップの棚に吊り下げられていた。由理くんの亡くなる前年に我が家に来て以来、ひょうきんなさまで、可愛がられている。「信也さん、女の子っぽいところありますよね」と冷やかしの対象ともなっている。

・・・続く


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