【まとめ】生理周期に合わせて運動・食事を変える、最新科学の常識

運動科学の世界では「女性は生理周期に合わせて運動や食事を変えるべき」が常識になってきてます 「今日から毎日がんばろう!」って同じ強度・種類の運動を続けるのがケジメだと思ってる人は要注意。よかれと思って守る「自分との約束」が、ただの「自分イジメ」になってる可能性があるよ。

ホルモンバランスは生理周期で変わり、週によって身体が糖を使う能力が落ちたり、普通なら運動後しばらく上がり続ける代謝も、燃える時間が短くなったりします。 生理前になると、走った時に息切れしやすくなったりするのも、こうした身体の変化が原因。

この生理現象自体を変えることはできない(変えるべきではない)ので、その波に合わせて運動の内容や食事を変える必要があります。
例えば、排卵から生理開始までの間は、自己ベストを目指すには向いてない時期。改善・向上するというよりも「能力の維持」にフォーカスすること。

この期間は、高強度の運動は辛いだけでなく、身体にとってもベストではありません。汗をかきにくく、深部体温が上がりやすかったりする。夏は特に大変だ。強度を下げたり、有酸素よりも筋トレに切り替えたり、涼しい室内でできる運動にした方がいいです。

人によっては「リラキシン」という妊娠・出産のために関節を緩めるためのホルモンの影響が強く出る場合もあるので、ストレッチを重点的にやって柔軟性の向上にフォーカスしてもいいのかもしれません。
筋トレや有酸素だけしてても身体は変な筋肉がついてしまったりするので、これを機にメンテナンスね。

また、この時期は鍛えても筋肉になりにくいので、たんぱく質が足りなくならないように特に注意が必要です。
水分を蓄えてむくみやすいから、この時期に体重減を期待したり、ぴっちりした服を着こなそうとするのは、無駄に心のエネルギー使うと思います。

生理後半から排卵にかけては、女性の身体は(代謝やホルモンに関しては)男性の身体に近づいた状態になります。
気力・体力・肌艶が最高。自己ベストを目指すならこの期間。思いっきり好きな運動しちゃって!むくみも減って体重が落ちたり、服が入りやすくなったり、靴下の跡が付きにくかったりする。

「今日から毎日がんばる!」はこうした変化を全部無視して、その日の自分に合っていないことを押し付ける行為。
もちろん、普段座る時間の長い人が運動を心がけるのはいいことだけど、その日の体調やホルモンに内容を合わせるのは必須。とにかく毎日頑張りゃいいってもんじゃないのです。

「努力は必ず実る」「頑張れ私」「今日の頑張りは明日の幸せのため」と努力を美徳とする風潮あるけど、無駄な努力ほど心身の健康を乱すものはありません。
頑張ってる自分に酔いたいだけならいいけれど、結果が欲しいなら、気合いよりも「賢い選択」と「正しい方向の努力」を意識しようね。

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