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「会社と自分」への想いを、共有することのススメ。

弊社は社員10名の小さなスタートアップのPR会社だ。

名前はLITAという。利益よりお客様への貢献を優先する。その想いを込めて、利他=LITAという会社名にしている。チームメンバーはそれぞれ、いろんな経歴、経験を経て、「PRでお客様に貢献したい」という想いでLITAに集まっている。・・・けれど、それぞれの仕事の流儀も違えば、個性も強みも年齢もバラバラ。そんなチームにとって、意識合わせはとても大切。

そこで何をしているかというと、毎月1回2時間半、全員で研修の時間を作っている。その時々で、会社の理念に関する意識合わせの時間にしたり、チームビルディングのワークショップをしたり、実務的なPRスキルアップの研修を行なったりしている。

先週は「LITAとわたし」という題名で、みんなで作文を書いて、それを一人一人発表するという時間にした。これが、想像以上に良かったので、今日はこの取り組みについて書いてみようと思う。

「LITAとわたし」という作文を発表する社内研修を行ってみて。

前回の研修では、社長の笹木郁乃さんが「LITAとわたしという内容で、作文を書いて、それをみんなで発表しあおう」と言い出した。致知出版社様で、同様の「致知とわたし」という研修をしたということを聞いてきて、LITAでもやってみたいと考えたという。「かよちゃんどう思う?」と聞かれ、「良いね、やろう!」と即答した。

日頃、みんながなぜ、このLITAで働くことを選び、何を考えて仕事をしているのか?を、じっくり話し合うことはなかなかない。お互いの仕事ぶりや考えていることへのフィードバックも、業務上必要なこと以外ではそれほど行われていない。(大体、もっとこうしよう、これはどうなってる?といった実務的なやりとりが多くなる)

でもわたしは、仕事上のやりとりをスムーズにするためにも、ベースとなるお互いへの理解が欠かせないと考えていたし、感情を共有することは、職場でも大事だと考えていたので、すごく良い時間になるのでは?と直感で思っていた。

想像通り、いや、想像以上に、この「LITAとわたし」という作文発表を元に、聞いていたメンバーからいろいろな率直フィードバックが交わされる時間は、すごく暖かく前向きで、メンバー同士がお互いを尊敬し尊重し、大切に思っているということが伝わる時間だったのだ。

テレワーク中はギスギスしていた。

少し話は遡るが、私がLITAにCHO(Chief Happiness/Human Officer)としてジョインしたのは4月、そこからコロナ禍で全員テレワークになり、ぶっちゃけチームの間はギスギスした。コミュニケーションのすれ違いや、お互いへの不信感、モチベーション低下など、会社を離れたいと考えるメンバーが出てくるほどだった。

元々、IT企業のサイボウズ株式会社で働いていた私は、LITAにジョインする直前もすでにずっとテレワークだったし、仕事を進める上で物理的な距離は関係ない。テキストコミュニケーションと、Zoomの会議でも仕事はうまく行く、と思っていたけれど、やっぱり顔を合わせて、同じ空間で働くということは、必要なことだったようだ。

そもそも、4月に新しく加わったメンバーが3名いたこともあり、お互いの人間関係構築前に、バラバラのテレワークが始まったというのも、テキストコミュニケーションの言葉の奥を読み取る事前情報が不足してしまった理由の一つだったのだと、今なら思える。(テキストコミュニケーションで進める仕事のやり方に、慣れ不慣れの差も大きかった)

対面で会うようになって、一体感が生まれた。

緊急事態宣言が解除になり、週3日は出社という体制に変わったところから、ぐんぐんとメンバーのモチベーションが高まり、コミュニケーションの齟齬が少なくなり、一体感が出てきた。

テキスト上はつんけんして見えていても、同じ場所にいれば「あー、あの人は今追い詰められているんだな、心に余裕がないんだな」とか、仕事ぶりが感じられれば「頑張っているのにうまくいかないんだな」とかが分かる。少し悩んでいる様子が見えれば、こちらから声をかけるということもできる。

そんな中での、この「LITAとわたし」で、さらに一人一人への理解が深まり、会社として今、ものすごく良い状態だと感じている。

仕事をする時間は人生において少なくない。1日8時間でも、3分の1。だからこそ、なぜ今、自分が、仲間が、この会社を選んで、どんな思いで日々仕事に向き合っているのか?を知ることはすごく大事なことのように思う。みんなが何考えているのかわからない、とか 社員のエンゲージメントをあげたい、とか、社内に課題を感じている企業の方がいらっしゃったら是非、部とかチームとか、小さい単位でも構わないので「○○とわたし」という作文発表会をやっていただきたい。面倒くさいな、とか、時間の無駄だ、とか、思う方もいるだろう。でも、こういうことを大事にすることで、日々の仕事がもっとスムーズに効果的に実行できるようになるから、騙されたと思ってやってみて欲しい。(ファシリテーターが必要だったら是非お声がけを!w)

私が書いた「LITAとわたし」を大公開。笑

ちなみに私が書いたLITAとわたし、はこちら。心がこもりすぎて、読み上げながら声が震えた。もしよろしければご笑覧ください。なんだかラブレターみたいになったよ。笑

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何をやるかが大事で、誰とやるかは大事じゃないと思っていた。

NHKに入った時も、そこにどんな人がいるかとか考えたこともなく。ただただ「世の中の頑張っている人、大事な取り組み、でも光が当たっていない物事に光をあて、沢山の人に知ってもらいたい。知ってもらうことで、人の行動が変わり、自分が100歩、歩くよりも10000人に1歩踏み出してもらった方が、世界は変わる」と思い、テレビのディレクターという仕事をすることが、自分にとって大事なことだった。

サイボウズもそう。
あ、でも、サイボウズの時は、青野社長の講演を聞いて、こういうトップの人がいて「100人いれば100通り」こういう考えの会社に入ってみたい、サイボウズの取り組みを世の中に広めたいって思って決めた。でも、それはまだ、「人」を選んだというよりは、「環境」にフォーカスをした選択だった。

大学を出て、社会人になって、自分が女性であるということを、仕事をする上で全く意識してこなかったけれど、やっぱり母親になって、仕事以外にも大事なものが出来た時、自分の中の大事にするバランス、重きをおきたいものが、その時々に変わってきているのを感じる。母親になったらもう、仕事で痺れるほどの喜びは味わえないのでは?とか、打ち込めないのでは?とか、そんな風に思っていたけれど、それは勝手に自分が自分を決めつけていただけだった。

仕事で選んだNHK、環境(仕事もだけど)で選んだサイボウズ、そして今、LITAでは、「人」と「夢」を大事に思って日々過ごしている。

「一緒にLITAを大きくしよう」と、郁乃さんと会ってまだ5回しか経っていないのに、私のことを信じて、直感で、声をかけてくれた郁乃さんの、真っ直ぐな眼差しを見た時、正直いうと「うわーーーこれは、困ったぞ」って思った。
それは、選択肢が目の前に現れると、人って迷うでしょ?迷うのは、エネルギーがいるから。迷いなく進む方が楽だから。

でも、次の瞬間には、ワクワクと、心の奥の方で何かがむくむく湧いてきた。
「これから先は、この人と、同じ方向をむいて、夢を追いかけ形にしたい。それはきっと、これまでになく刺激的で冒険の毎日、生きてるって心から思える毎日に違いない」という確信。
そして、一度きりの人生、どうせなら思いっきり自分の持てるパワーを全開で、泣いたり笑ったりして生きていきたい!死ぬ時には、「あーーー!やり切ったー!最高じゃ!」って死にたい。っていう思い。


何を仕事にするか、どこで仕事をするか、ではなく、誰と仕事をするか。
LITAに入ってみて、郁乃さん以外のLITAのみんな、一人一人のことも心から大切で一緒に仕事ができることが嬉しくて仕方がない。だから、今はこのうちの一人も欠けることなく、一緒に100億企業を目指していきたいと思っている。


もちろん「この人と仕事がしたい」と思った、その人(郁乃さん)が目指す未来に、私も心から共感できて、まるで自分の中から出てきた夢のように思えて、PRという仕事に、PR塾の講師という仕事に、自分の強みも生かせる(これからきっともっと)と、思えていることが、大前提ではあるのだけれど。これは本当に奇跡だと思う。


そばで働いてみての3ヶ月、郁乃さんは、とにかく真っ直ぐでピュアでエネルギーに溢れている。ぶつかりもしたし、えええええええって思ったこともある。でもやっぱり、尊敬できるし、何より、好き。笑
郁乃さん素敵〜きゃ〜っていうアイドル的な好きじゃなくて、同じ歳の女性として、母として、仕事人として、もっとどっしりとした好き。


LITAのこれからを、本当に100億企業にするために、私自身をもっともっと高めて、スキルをつけるだけでなく、周りのみんなの心を動かしチームをステージアップさせる存在として、どんどん変化成長させていきたい。

私のこれまでの15年間の社会人生活は、LITAにつながっていた。
心から、そう思います。

LITAを作ってくれてありがとう。
私に声をかけてくれてありがとう。

郁ちゃん、そして、LITAのみんな、これからもどうぞよろしくお願いします!

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