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ある小さな教室のチャレンジ。授業のオンライン化に必要だったこと

突然の臨時休校からもうすぐ3か月。

学校も友達との時間もなくなってしまった子どもたち。
毎日何をすればいいの?これからどうなるの?

そんな状況を前に、私たちのびーくが「何ができるのか」「何が求められているか」と考えたのは、「これまでとかわらずつながっている」ということでした。

そこで、急きょ、プログラムをオンライン化。初めての試みでしたが、保護者の協力で、スムーズに切り替えることができました。

こうしてこの3か月、個別指導も、フリースクールも、オンラインで実施しています。画面の向こう側には、今日も子どもたちの元気な姿があり、いつもとかわらないやりとりが行われています。

とはいえ、子どもたちにとって、ずっと画面に集中していることは簡単なことではありません。家族の気配や周囲の音など、家の中には気になるものがたくさんあります。時間をもてあまし「何かオンラインの講座でも受けさせてみよう」と思っても、「ヤダ」と拒否するお子さんも多いのではないでしょうか。

のびーくでオンライン授業ができているのは、これまでに培ってきた信頼関係があるからこそ、です。子どもたちは勉強したくてアクセスしてくれているのではなく、いつもと同じように「先生に会いに」きてくれているのだと思います。「安心してつながってもらえるように」、そして「楽しんでもらえるように」という講師の工夫もたくさんあります。だからこそ、「のびーく、行きたいねえ」というつぶやきや、「毎日やってよ」というリクエストが聞こえてきているのだと思います。

コロナウイルスによる外出自粛を機に、教育のオンライン化の声が高まってきています。でもその前に。子どもとの信頼関係は築けていますか?楽しく、温かいやりとりができていますか?「目の前」という距離ではないからこそ、つながるためにはより「そこ」が重要になってくるのではないでしょうか。

のびーくでは、通常のプログラムに加え、会員向けに特別企画も実施しています。オンラインでみんなでゲームをしたり、海外ゲストの話を聞いたり。和やかにつながる時間に、「参加できるだけでうれしい」という声もいただいています。

「つながっていたい」という思いで進めたオンライン化。こんなときだからこそ、「つながること」は、やはり、より重要だったと思います。

長い休暇のあとの学校再開は、子どもたちにとってはまた、大きなチャレンジとなります。また一緒に、進んでいきたいと思います。