みき|哲学講師🇫🇷

『「自分の意見」ってどうつくるの?哲学講師が教える超ロジカル思考術』著者|パリソルボン…

みき|哲学講師🇫🇷

『「自分の意見」ってどうつくるの?哲学講師が教える超ロジカル思考術』著者|パリソルボンヌ大学院哲学科修了|現地で哲学教師を経験|2児の子育て中|哲学教育|「思考のアトリエ」近日開講予定

マガジン

  • 自分の意見をつくるための読書術

    フランスで学んだ読書法・読解法を3ステップで解説しています。 どんなに難しい文章にも応用可能。覚えておいて損はありません。

最近の記事

『進撃の巨人』終わり方の哲学的考察

終わり方の考察のため、盛大なネタバレを含みます。 まだ最終回まで見ていない方は、見終わってから読みに来てくださいね。 かく言うわたしもアニメ勢だったので、漫画が終わってからはネタバレを恐れながら過ごす日々でした。 アニメも放映されてからすぐには時間がなくて見れなかったので、Twitterにてやんわりしたネタバレをくらいましたが、「見てない見てない!」と気合いを入れ直してなんとか乗り切りました。 すばらしい映像は必ず哲学的であるので、哲学的にどんなことが言えるのか、今回は

    • 自分の意見をつくるための読書術 ステップ3

      これまで2つのステップを解説しました。 ステップ1 主張の仕方を判別する ステップ2 文章を分解する 今回は最後のステップを解説します。

      有料
      300
      • 自分の意見をつくるための読書術 ステップ2

        フランスの哲学の授業では、考え方を学ぶことは著書『「自分の意見」ってどうつくるの? 哲学講師が教える超ロジカル思考術』ですでに書きました。 ですが実は、哲学の授業では考え方の他にも、「本の読み方」を学ぶのです。 私がフランスで学んだ、フランス流アクティブ&ロジカルリーディング、今回はステップ2を解説します。 ステップ1はコチラからどうぞ。

        有料
        300
        • 自分の意見をつくるための読書術 ステップ1

          フランスの哲学の授業では考え方を学ぶ、ということは 著書『「自分の意見」ってどうつくるの? 哲学講師が教える超ロジカル思考術』ですでに書きました。 ですが実は、哲学の授業では考え方の他にも、「本の読み方」を学ぶのです。 これも日本の学校教育では教わらないことですね。 だから難しい文章に出合うと、どうしたらいいかわからずに読むのをあきらめてしまう。そんな経験がみなさんもあるのではないでしょうか。 「本をどう読んだらいいのかわからない」 「本を読んでも頭に残らない」 そ

          有料
          300

        『進撃の巨人』終わり方の哲学的考察

        マガジン

        • 自分の意見をつくるための読書術
          3本

        記事

          2児の子育てをしながら本を出すまで

          ここでは、4月12日に発売したばかりの著書 『「自分の意見」ってどうつくるの? 哲学講師が教える超ロジカル思考術』 の制作秘話を書きます。 秘話ってほどのものでもないのですけど。。 本を出版すると発表してから、小さい子ども二人(3歳と1歳)を抱えて本を書いたのはすごい!と言っていただく機会があります。 どうやって本を書けたのか? わたしの場合のやりくり方法を紹介します。 まずひとつは精神的な面。 たしかに、作業時間はとても限られていて、学生時代のころのように自由に

          2児の子育てをしながら本を出すまで

          『「自分の意見」ってどうつくるの?哲学講師が教える超ロジカル思考術』紹介

          こんにちは、哲学講師のみきです。 このたび、初めての著書 『「自分の意見」ってどうつくるの?哲学講師が教える超ロジカル思考術』 が4月12日にWAVE出版より発売されます。 この本は、フランスの哲学の授業で教わる「考え方の型」を解説したものです。 どうしてフランス? 考え方の型って何? 哲学が役に立つ? と、疑問に思う方もいると思います。 そこで、これらの疑問にも答えつつ、ここでは本書の特徴と、本書を読んでもらうことで読者のみなさんが得られるメリットを3つご紹介

          『「自分の意見」ってどうつくるの?哲学講師が教える超ロジカル思考術』紹介

          新しい子ども向け哲学教育をスタートします

          1年くらいずっと本を書く作業に没頭していて、久しぶりに、本のためでもない、日記でもない文章を書いていて、へんなかんじ。自由。でも不安。 これまで活動していた、子ども向け哲学教育「哲学アトリエPHILO」ですが、Zoomでの講座+作文添削をやっていました。 わたし自身もとても楽しくやっていたのですが、子どもが熱出した!とか、病院の予約がここしか取れない!とか、緊急で予定が変更になったときにどうしようもできない、というのがネックでした。Zoomはその時間がおさえられてしまうの

          新しい子ども向け哲学教育をスタートします

          将来の夢について[こども哲学作文紹介]

          フランス流こども哲学アトリエPHILOでは参加者に哲学作文を書いてもらっています。 「ふだん作文は嫌いなのに、哲学アトリエPHILOの哲学作文はいやがらず、楽しそうに書いています」という嬉しいご報告ももらいました。 今回は参加者の作文を紹介します。 こども哲学に興味をお持ちの方、ぜひ参考になさってください。 テーマ 将来の夢 そもそもゆめはいるの? たとえば、ゆめがなかったらなにをしたらいいかわからない。 だからつまらない。 そもそもゆめはひとつじゃないといけ

          将来の夢について[こども哲学作文紹介]

          気まずい質問をされたら、とにかく驚いてみる

          インスタグラムでいまじんこさんっていう方のアカウントをフォローしています。子どものもっちんとずんちゃんと、お母さんのじんこさんの日常とか、HSCのことなどが書いてあって興味深くてよく見ています。 そこでじんこさんが作ったタグに黙れシリーズっていうものがあって、笑っちゃうんです。 子供がなにかすごい素直に、なにか言ったとき、大人は黙れと言いたくなる場面、ありませんか?それを黙れシリーズと名付けて投稿していらっしゃいます。 いくつか紹介しますね。 アパレルのお店で、いらっ

          気まずい質問をされたら、とにかく驚いてみる

          正解ばかり求めると自主性が育たない

          今日は、子どもに正解ばかりを求めず、もっと広い視野を持ちましょう、というおはなしです。 親だったら子どもに、正しい行動や言動を期待してしまうと思います。でも、正解ではなくもっと広く物事を見てみると、いつでもしっかりさせなきゃ、っていうのがなくなって気持ちも楽になりますし、もっと広い心を持てるようになります。 正解とは?学校や、社会に出てからも、常に正解や正しいことを求められませんか?学校では正しい回答、会社でも正しい受け答え、マナーなど・・・。でもこれってすごく堅苦しいこ

          正解ばかり求めると自主性が育たない

          哲学は問題も自分でつくるからおもしろい!

          前回は、哲学カフェのルールについて解説しました。 そして私が一番難しいけど大切だと思うルールは「お互いに問いかけるようにする」ということだと言いました。 この問うことについて、今日はもっと深めて考えていきたいと思います。 哲学カフェでも、誰かと話しているときでも、質問する・問うことってあまり簡単じゃないですよね。 なにか講演を聞いていて、最後に「質問ありますか?」就活の面接でも、「最後に質問ありますか?」とか、質問ありますか?と聞かれてからドキッとしてあれ?なにかあっ

          哲学は問題も自分でつくるからおもしろい!

          子どもの話を聞くセイフティな環境づくりのすゝめ

          今日は、子どもと話すにはまず環境づくりから!というおはなしです。 哲学カフェも「人の話は最後までちゃんと聞こう」というルールがあるように、子どもとの会話も、まずは聞くところから始めてください。 「聞く」にもいろいろありますよね。 あいづちを打つ、目を見ながら聞く、流し聞きなど・・・ でも、一番大事なのはセイフティ。 これが今回のキーワードです! セイフティってどういう状態?セイフティな状態とは、文字通り、安全が保障されている状態。自分のことばが聞かれて、理解されて

          子どもの話を聞くセイフティな環境づくりのすゝめ

          【哲学カフェ入門】哲学カフェのルールって?

          今回は哲学カフェをするにあたって、ルールが設定されていることが多いので、これらを紹介します。哲学カフェに参加するまえに、知っておいて損はないことですし、普段の会話の中でも心がけると会話をより楽しめるようになるかと思いますので紹介しますね。 まず現在日本で行われているほぼすべての哲学カフェ・哲学対話に適応されているとも言えるルールは、ある本から参照されています。 『考えるとはどういうことか、0歳から100歳までの哲学入門』 という梶谷真司先生の本です。日本の哲学カフェの入

          【哲学カフェ入門】哲学カフェのルールって?

          いますぐ哲学カフェに参加するべき理由3つ

          今回からは、哲学カフェへの入門編として、大人がはじめて哲学カフェに参加するときに知っておいた方がいいことについておはなしします。 まずは、そもそも哲学カフェに参加する良さ・メリットってなんなの?という話をします。 自由に話す機会の少ない現代人だからこそ、哲学カフェに参加するべき!! その理由を3つ、挙げます。 理由その1 他の人の考えを聞くことができる当たり前だと思うかもしれませんが、最近実はこれがとても難しくなっています。 インターネットが普及したことによって、す

          いますぐ哲学カフェに参加するべき理由3つ

          アートとデザインはぜんぜんちがう〈#哲学してみた〉

          今回は、アート(芸術)とデザインの違いは何か、というテーマで哲学したいと思います。 どちらがいいか悪いか、といった話ではなく、アートとはなにか、デザインとはなにか、ということを定義づける、という試みですので、アーティストやデザイナーを批判しようという意図はありません。それを理解した方のみ、お読みくださいね。 また、私が言っていることが正解というわけではありません。ぜひみなさんも一緒に考えてみてください。 アートとデザインは似ている?さて、アートも、デザインも、どちらも、

          アートとデザインはぜんぜんちがう〈#哲学してみた〉

          【おしらせ】哲学カフェLIVE参加者募集!

          stand.fmでは、哲学的なことについての解説や、こどもの哲学教育について解説していますが、今後「stand.fmで哲学カフェLIVE」を開催したいと考えています。 最大5人までできるそうですが、3人くらいが人数のマックスかなと思います。2人でも、語り合い、対話、という感じでできそうです。 リスナーの方でも参加できるので、チャンネルをお持ちでない方もぜひ、哲学的なテーマでおしゃべりしてみませんか? もし参加したい方がいらっしゃったら、話したいテーマ案も書いてくだされば

          【おしらせ】哲学カフェLIVE参加者募集!