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Ⅳ.主治医、スーパードクターとの出会い

最後の外来、次入院!というところで、全摘の決心はそれなりについていたものの、やっぱりどんな先生が、“息子が残して欲しいと願っている私の子宮”を取り出してくださるのか、気になって気になって。。。

ドキドキしながら初対面した主治医の先生。

同世代で若くて、でもしっかりずっしりした対応をしてくださり、
淡々と要をしっかりと説明してくださったので、超現実的でまずはホッとした自分がいました。

そして何より『子ども2人いるからねー...』とか余計なこと言わなかった!!!

「今こういう状態で、こういう可能性があります、こういう副作用もあるけれど、ここをこうするとこうなってしまうのは医者としては避けたい、だからこれが最善でこういう治療をすることになります。
川崎さんに頑張ってもらいたいのは術後。とにかく最初は大変だけど回復の為、腸閉塞とかの予防の為、次の日から歩いて動くことです。」

みたいな、先生が全力で最善を尽くしてくださる範囲はこことはっきりと伝えてくださり、自分が頑張る範囲はここからだとすぐに理解することができました。
自分のがんへの対処法として、今までで一番納得した瞬間でした。

そんな中、真面目に説明を聞いている最中に、奥からお世話になっていた看護師さんが出てきて、思わず嬉しくなって手を振る私。

先生に『知り合い?』って聞かれて、いや何度かお話しましたっていうか、オリエンテーションでね、2回面談をしてくださった看護師さんだったのですが、すごく話しやすくて名前も同じで、ってそれだけなのですがw

通っていた病院のがんの外来では、診察の他に看護師さんによるオリエンテーションがありました。

初めてのオリエンテーションで、書類の中から『がん緩和ケア』というキーワードを見た瞬間、『あっ私がん患者なんだ』って初めて実感して、これから“この人はがんだ”って見られるのかってビビって初めてそこで泣きました。

そして看護師さんの前で泣きながら「あーびっくりした」って笑いだした自分 w

このタイミングで来週主人の手術だとか、家族の反応だとか、話のネタだらけで話したいことたくさんあって、

涙は出るけど、なんだかこの状況が可笑しくて、その看護師さんに口にして聞いてもらえた事で、1人でこもってネガティブになる瞬間がほぼありませんでした。

ちなみに自分のこと、『かわいそう』なんて一度も思わないし、思いたくないし、そんなの意味がないし、むしろこんな転機をもらえてラッキーくらいに思っています。
生きるって当たり前じゃないんだよって事を毎日感じながら、過ごすようになりました。それってすごい毎日が充実していくわけです。
なんでそんな風にポジティブに考えられるのかって聞かれると、だって時間もったいないじゃんうーんと思うのだけど、、、
まずは“かわいそう”って言葉(概念)を捨てれば、結構ポジティブになれるんじゃないかな。

そうそう、それから最近はずっとショートだったけど、その頃にさらにベリーショートにしました!!!

まだがんの転移や詳細の検査結果が出る前、そのうち抗がん剤もやるかもしれないと思った時に、かっこいいターバンの巻き方とかこの色がいいとか色々見ていたんだけど、ふと、

『あ、いまチャンスじゃん!!!』

と思って、どうせなくなる可能性があるなら、失敗してもいいから男の子みたいにベリーショートにしてみたい!!!

と思って、ベリーベリーショートにしたのでした♪

診察でお会いしたその看護師さんに『思いっきり切ったね〜!!!』

と言われて、自信満々に『うん、気合い入れてきました!!!ってこんなに張り切ってるけど、先生に頑張っていただくんですけどねw』

と言ったら、先生が『いや俺は淡々と手術するだけですから。』

と言い切ってくださったその一言が私からしたら

『おーーーーーーー!!!!!!』

と私の中でこの先生が主治医でよかったと感じた瞬間だったのです。

実際のところ、卵巣は残してくれて、どうしても子宮周りは出血が多くなりがちで輸血の可能性も高いと言われていたのに、出血量も少なく、輸血もせず。広汎子宮全摘術は靭帯も広く切除するし、膀胱近くの神経も触ってしまうから、ほぼほぼ排尿障害が出ると言われていて、そうゆうものだと覚悟していたけれど、なんと排尿障害もほぼなく!びっくりするくらいきれいな手術をしてくださいました。

先生すごい。。。

あとは私が頑張らなくちゃ!!!!

次は入院編へーーーー


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