ネット上の絵文字での反応は「コミュニケーション」として適切か ~カナダのニュースから考える~
先日、とても興味深いニュースを読んだ。
このニュースを見た瞬間に、私は弊社インフォハントで行っている授業を思い出した。それは主に小学校高学年から中学2年生くらいに提供している「オンラインコミュニケーション」についての授業で、「言葉を使ってのコミュニケーションを大切にしよう、感情表現や意思表示を明確にしよう」ということを主に伝えるものだ。文字情報では感情を伝えることが難しいため、感情をあえて言葉にすることや、誤解が生じないように曖昧な表現を避けるように呼び掛けている。
すると、一部の生徒から「スタンプ」を一つ送れば解決するのでは、という意見が出ることもある。ただ、スタンプは同じような認識を持って使用するのであれば有効かもしれないが、進学進級したばかりで新しい友達とするには注意が必要であるという話をする(この授業は1学期に行うことが多い)。同じスタンプでも違う意味で認識していれば、トラブルに発展してしまうことがある。だから同じ認識を持っているかについて確証が持てない段階でのコミュニケーションは、文字で表現することが欠かせないのだ。
このカナダでのニュースにおいても、どちらかが言葉で確認をしていたらこのような裁判になるような問題にはなっていなかったわけで、非常に残念な例であると思う。
人間は言葉を使うことができる。安易にコミュニケーションを簡素化せずに、言葉によるコミュニケーションを楽しんでみたら良いのではないか。トラブル防止だけでなく、お互いの理解が進むことで、より良い関係づくりをすることができるかもしれない。
J-CASTさんでも記事になっていました⇩
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