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『ナルト』の真実の滝を心理学的観点から解説。あなたは自分の中にある闇を受け入れていますか?

実は最近全く仕事にもブログにもnoteにも手が付かない
なぜなら。

ナルトの続きが気になるから!!!!!

皆様はナルトを見ていましたか?
アニメでも漫画でも全部読んでいる方はいらっしゃいますか?

最強です。
あのアニメは。

ただの根性や友情や苦難を乗り越える話ではないのです。
あまりにも深すぎる。でも全てお話しすると何文字にもおさまらない物語になってしまいますので、今回は母がセラピストをやっており、自身もセラピーを受ける経験をもった私から見た深すぎるナルトの真実の滝のお話をさせていただきます。

真実の滝は私たちでも経験するべき

ナルトが八尾と一緒に修行を始める前に、真実の滝を克服しなければならない。己の憎しみに出会い、己に打ち勝とうとするナルト。
でも自分は自分。自分に勝てるはずがないのです。

この話ですが、私の体験談を交えてお話しさせていただきます。

実は一度職場が合わなすぎて、軽いうつにかかりつつあった私は母の勧めでセラピーをした経験があります。

業務内容自体は苦しくないのに、心が苦しくて仕方がない。
なぜみんなはこんなにも器用に仕事をこなすのか。
自分の時間を削ってまで残業をする意味が見出せない。
でも自分だけこの試練を乗り越えられない苦しさ。

こんな思いを毎日頭に巡らせておりました。
ドイツで育った私は、これは『日本のせいだ』
『日本人になろうとした私が悪い』そう思っておりました。

私はいつもドイツに帰りたい。でも日本人として日本人である必要があると自分を無理に追い込んで自分自身に日本という名の『闇』を作っておりました。

少し自分の話が長くなりました。

真実の滝に戻ります。
まずナルトは真実の滝の前に座り、闇の自分に驚きます。
これは自分ではないと。消さなければならない自分なんだと。

これは私自身もそうでした。
今ではこのように言語化しておりますが、当時の自分は何が苦しいのか全く検討もついておりませんでした。ただどこかで『苦しいな』そんな感じで、自分自身をうつとも思わずに、無理に明るく頑張っておりました。

これはナルトと同じです。
もしかしたら、日本にも世界中にもナルトや私みたいな人がいるのではないでしょうか。

なぜかって、『負の感情』=『悪』
だと捉えてしまうからです。

ナルトもそうでした。
必死に闇の自分と戦っておりました。いくら分身しても、いくら忍術を使っていても、同じ自分では勝ち目などないのです。

でもここで重要なのは2つ。
闇に『気づくこと』そして、
闇を『受け入れること』
です。

ナルトが真実の滝にいる話は、
己を受け入れ、自分自身の憎しみや負の感情も受け入れることの大切さ。
これは本当にただの少年の物語ではなく、本当に深いのです。

またその受け入れ方ですが、またセラピーのお話を盛り込んで行きます。

実は私がやったセラピーとは(名称はわからないのですが)
もう一人の自分を想像して、そのもう一人の自分と対話する方法でした。
人によって想像するもう一人の自分の形は違うと思います。
未来であったり、過去であったり、、、

私の場合は、それは現在の自分でした。
最も辛い時期を歩んでいる『今の自分』を別のところに座らせて、
自分はただ客観的に今の自分を見つけるセラピーでした。

そしてセラピストと一緒に今の自分と対話するように色々と質問されたり、気づきを得たり、なんだか本当に不思議な空間なのです。
(スピリチュアルではなく、そういう精神療法です笑)

今の自分は=闇の自分

このように置き換えて、自分を客観視し、この状況を受け入れる。
これは例えばトラウマ克服の時に過去の自分とも対話してみたり、
未来に不安がある場合は未来の自分と会ったりなど色々とありました。

最後に必ず闇の自分を受け入れている今の自分がいました。
今までの葛藤は、自分に打ち勝とうとしていた葛藤だったのです。

少し話はずれますが、日本に来て『頑張る』という単語を知りました。
ドイツ語でも英語でも、うまく『頑張る』を表すちょうどいい単語がなかったのです。頑張ることを知らない人が多いから。

でも多くの人が頑張ります。それは本当に日本の強みです。
ただそれはたまに己を破壊することにもなります。

頑張る=無理をする 
ではないのです。
自分の心の声を聞いてあげることの重要さを思い知らされます。

セラピーをしたのは1年前の話なのですが、その時はナルトをまだ見ていませんでした。

ナルトは頑張ります。
たまに頑張りすぎてしまいます。
そして負の感情が爆発する時には、九尾化し、仲間を傷つけたりすることもあります。

九尾は=闇・負の感情
と言われています。(クラマと仲良くなる前ですが)

これを受け入れて、負の感情を完全な状態でコントロールすることのできたナルトは闇であるクラマと仲良くなり、完全な人柱力になったんです。

これはセラピーをも超える、完全なる人間の真理であり、
私たちにも当てはまる本当に大切なメッセージ。

私たちは負の感情とどう向き合っていますか?
自分を拒絶していますか?
あなたは自分が好きですか?

ナルトは闇の自分を受け入れました。
簡単なように見えて、本当に難しいことなんです。

嫌いな自分はどれしも、どこかにあるはずです。
私もそうでした。そして嫌いな自分の存在が大きくなればなるほど、
負の感情に飲み込まれ、自分自身ではコントロールできないとこまで来るのです。

ナルトを見て思い知らされました。
これはナルトだけの戦いではない。

みんな、今現在を生きている私たちも同じ戦いをしなくてはならない。
自分自身の尾獣をどうコントロールするのか。

あなたはどうしますか?






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