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雨の音に思う

例えば
身体表現の自作の稽古のとき

例えば
毎日の洗顔や入浴のとき

例えば
あまりないけどお出かけの服装を悩むとき

自分の中に躊躇がある
面倒だという思いもある
(まあ基本面倒くさがりなので大抵のことは面倒なのだけど)

わざわざ自分のことに
自分の労力と時間と気持ちを使うのが
どうにももったいないというか
気恥ずかしいというか

大事に扱えないのだ
どこかに
「私なんかに」
「私ごときに」
があるのだ
大事にされたいのに
自分で自分を大事にしきれないでいるのだ

…と優しい雨音を聞きながら
気が付いたのだった


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