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ずっと前の職場で、全く価値観が正反対の同僚が居たことを思い出した

私がその職場に勤めるようになる少し前からその女性はそこで仕事をしていた。つまりは先輩。とは言え、仕事はパソコン端末での入力作業だし、そんなに難しいものでもなかったから仕事上で先輩も後輩もほとんど関係なかった。ただもちろん、自分より先にそこで働いていた人に対する敬意はちゃんともっていたよ。
当時、同年代で既婚で子供なし、ってところも同じだった。私がそこに初めて勤務した時、彼女はたまたまお休みで一緒の職場の人からは「みけ子さんは〇〇ちゃんと年も同じくらいだし、家族構成が同じだからきっと話が合うわね」と言われたのだけど。

しかしその〇〇ちゃんと私は全く価値観が違い、話も全くと言っていいほど合わなかったんだな、これが(笑)

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↑彼女はいつもこんな雰囲気のファッションだったと思う。

〇〇ちゃんは
小柄で可愛らしい感じの美人。ファッションも女性らしい系が好み。毎日きちんとメイクしてスカート姿で通勤してたな。キムタクやジャニーズが大好き。興味があるのはお買い物とか流行りのスイーツの店とか。映画とかもしょっちゅう観に行っていた。自分が観た映画の話とか、カッコいいハリウッドスターの話を楽しそうにしてたと思う。もうちょっと痩せてスマートになりたい、って口癖のように言っていたけれどシェイプアップとか運動には興味がない様子(特に太ってる感じではなかったが)。美容とかは好きで熱心に新しい評判のコスメを試したりはしていたみたいだ。ファッション雑誌や週刊誌を眺めているのは見かけたが、本を読んでいるのは見たことがない。彼女のダンナさんは一部上場企業に勤めており、収入も十分だったみたい。ダンナさんは見たことないけど、きっと背の高いイケメンだったんだろう(と想像した)子供好きで早く子供が欲しいみたいだった。


対する私、上記の彼女とはほぼ全てが正反対で。

流行りの物に興味なし。洋服は好きだしファッションにも興味はあったけど、動きやすいユニセックスな服を好んで着る。ほとんどノーメイク。通常は自転車通勤だからジーンズばかり。買い物は好きだけど、買うのはうつわとか骨董(笑)。独身時代はバックパッカーのような感じで一人旅してた。流行りのスイーツの店とか全く知らないし。太るのはもちろん嫌だが、食べたいモノを食べていてダイエットなんて考えてない。本が大好きでその職場勤めの役得で本が割引で買えるのが嬉しかった。ダンナは地元の中小企業勤めで給料も安い。つまりは私は何かに消費や浪費するような余裕はなかったの。子供はキライ。自分が誰かの親になるなんて想像できなかった。

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↑写真はイメージです(笑)

どんな価値観を持ってどう生きようがその人の勝手だ。別にそんなことあれこれ言う資格など私にはない。

だけど、子どもギライの私が先に妊娠しちゃったのだ。

出産前後の勤務の都合もあるので上司には色々と相談もしたし、私が妊娠したことは当然周囲に知れた。

そしたらさ〜、その〇〇ちゃんから私への無視が始まったよ。

シフトの関係で、休憩時間が〇〇ちゃんと2人だけになることが度々あったんだけど…… ┐(´д`)┌

別に仕事上で支障はないし、影響も特に大きくはなかったけどそう言う状態はちょっとばかり憂鬱だよね。そんな状態が私が産休に入るまで続いたなぁ。

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まぁ私も価値観が真逆の彼女に対して、「なんかこの人とは合わないな」って思いが知らず知らずのうちに態度に出ていたような気はしなくもない。


出産後、子どもを保育所に預けられなかった事もあり、その職場を私は辞めることになって、その後の〇〇ちゃんがどうなったか私は知らない。

労働者に配慮した働きやすい職場だったし、きっとダンナさんの転勤とかがなければ定年まで勤務していたのだろうと思う。

そこそこ美人で可愛らしく、きっと子供の頃から周囲には「可愛い」と言われて育ち、これまでの人生、きっと順風満帆で挫折の経験もなく生きてきたのだろう。自分が欲しいものは問題なく与えられ、苦しい思いをすることも何かで迷ったり悩んだこともなさそうだった。

もう考えると25、6年も前の話だし、あの時代って「部屋とYシャツと私」なんて歌が流行って私は「うげっ!」とか思ってた時代だったしな〜。

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女の人生、それで良いのかも知れない。しなくていい苦労は必要ないし順調に生きて来れたのならそれに越した事はない。

ただ、可愛くて周囲とちゃんと馴染んで躓くこともなく人生を生きてきた彼女も、現在アラ還のお年頃のはず。

若くてかわいいという自己認識で生きてきて自分がその価値観で勝負できなくなった時、彼女は何を気持ちの支えにして生きて行くのだろう?

あのあと彼女は子どもを持てたのか、ダンナさんとは仲良く暮らしてるのか、
毎日何を考えてどういう日々を過ごしているのか、と思う。

痛い美魔女になってて、オシャレやブランド物を手に入れるのに躍起になり、
周囲の人たちへのマウント取りに生き甲斐を感じてる、なんてことないよね?


別に私が考える必要などない事だろう。
ただ人生の一時期、そう言う同僚がいたと言うことを
ふとしたはずみに思い出した。
それだけの事なんだけどね〜。







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