40数年前、ロック少女だった
知ってる人しか分からない、
興味のない人には全く面白くない話なので
ご興味のある方だけお読み下さい。
中学1〜2年の頃、ロックに夢中になった。
それまでレコードを買ったこともなく、
TVの音楽番組さえほとんど見ていなかったけど、
その時耳にした外国の音楽の新鮮さに衝撃を受けちゃったのだ。
そのころはQueenが爆発的に流行り出していた頃で、
私も熱にうかされたように夢中になった。
これまで聞いたことない刺激的なサウンド、
リアル王子様のようなメンバーのルックス。
イギリスの最新の風が吹き込んで来たみたいだった。
地方都市の中学生女子が夢中になる要素ばかりでしたね。
私が一番最初に買ったLPレコードは
Queenの「Sheer Heart Attack」だったと思う。
Queenを一躍メジャーにした大ヒットシングルの「Killer Queen」。
なんかもうめちゃめちゃにスマートでカッコ良い曲だった。
あの頃の私の頭の中はQueenではち切れんばかりだったわ。
確かあの頃のLPレコードって1枚が2500円で
中学生のお小遣いでは、そんなに頻繁に買える値段じゃ無かった。
お小遣いとかお年玉をもらうと「次は何のLPを買おう?」
と考えてワクワクしながら悩んでいたものだった。
それから1年ぐらいは夢中になってアルバムを買ったり、
音楽情報誌を舐めるように読んだ。
学校で数少ないロックファンの友達と盛り上がってた。
その後は何だか急に熱が冷めてしまい、中学の後半以降、
次に好きになったのはLed Zeppelin。
キレのいい高音のヴォーカルのプラントと
ペイジのギターとの絡み。
ステージで歌い、演奏している写真を音楽雑誌で眺め
「ウッヒョ〜❗️かっこええ〜💖」
LPも買いまくっちゃったよ。
中学校の時はクラスに数人しかいなかったロックファンも
高校になってからは好きな子も多くなっていて、
(洋楽ロックが文化としてメジャーになりつつあった頃なので)
音楽愛好会のようなクラブもあったと思う。
高校になってからのことだけど、映画館で上映された「永遠の歌」も
友達と制服のまま何度も観に行った。
あの頃は音楽情報を得る手段は、FMの音楽番組と音楽雑誌くらい。
街の中に何軒かあったレコード屋は学校帰りによく寄っていた。
デパートやショッピンセンターの催事で、輸入レコード展なんかもよくあった記憶がある。輸入版は歌詞カードはついていなかったけど、日本で発売されているレコードより少し安くって、そんな催事があった時はよく観に行っていた。その時も学校帰りの制服のままだった。スイーツの店に寄ったりショッピングセンターでうろうろしてたり。道草食ってあちこち遊んで歩いてた、どこにでもいる女子高校生だった私。
レンタルレコード屋なんてまだ無かった頃だから、
友達が新しいレコードを買うと、それを貸してもらって
カセットテープに録音した。CDも無い時代よ。
もちろんプロモーションビデオなんて無くて
TVでロックが流れることなんて皆無。
小林克也がナビゲーションしてた「ベストヒットUSA」が
始まったのもそれからだいぶ経った後だと思う。
今、自由に好きな音楽がネット配信され、YouTubeで
昔の音楽も検索すれば出てきて好きなように
視聴できるのなんて想像もできない時代だったわ。
他の普通の中学同級生は歌謡曲やアイドルに
夢中になっていたんじゃなかったかな?
「アイドル?何よそんな子供っぽいの」とか思っていた記憶がある。
あとは日本のフォークやニューミュージックとかも
ダサくて湿っぽくて大嫌いだった。
さだまさし?かぐや姫?松山千春?
だっさくてクソつまんなくて聞いてらんないわ〜。
(あくまで当時の私の思いです。ファンの方読んでたらご容赦を💦)
その当時、バンドをやっていた同級生の男の子たちは
友達同士、家に楽器を持って集まって練習していた。
レンタルのスタジオなんて無かった時代だし、
練習はそうするしかなかったのよ。
大音量の出るドラムやギターのあまりのうるささに、
何度も110番通報されたらしい(笑)
私も何度か練習を見に行ったな。
Zeppelinやらが全盛だったその頃は同時にパンクやニューウエーブが
流行り出した頃でもありました。従前のロックしか知らなかった耳には
とにかくびっくりするような新鮮さでガツンと響きましたね。
それから私、プログレ(プログレッシロック)も好きだったんだよね。
主に聞いていたのはキングクリムゾン。LPも何枚も買って聞いてた。
プログレ好きの女子中学生って何考えてるんだか。
なんか近寄りたくないよね、って今になって思う(笑)
最近になって、またYouTubeでキングクリムゾンを思い出して聞いてみたんだけど
音楽的には非常に高度で研ぎ澄まされてて、メッセージも恐ろしく先鋭的で。
ああいうちっとも面白がれるような要素がない音楽を
よく心酔して聞いていたものだと思う。まだ中学生のワタシはさ〜(呆れ)
余談だけど、Macintoshの起動音の「ジャーン!」って音、
キングクリムゾンのロバートフリップが作曲したって聞いたことあるんだけど?
↑上の写真の右側のおじさんがロバート•フリップ
スティーブ・ジョブズとRフリップは友達だったらしい。
どちらも偏屈で妥協しないっぽい人だから仲良かったのかな?
でも今調べたらそんな話、全然どこにも載ってなかった。
私がどこかで聞き間違えたかな〜?
↑さらに調べたら、R フリップが作曲した起動音は
Windowsのものだったって!なんかえらい勘違いだわ💦(笑)
余談その2
クリムゾンで長くドラマーとして活躍していた「ビル ブラッフォード」って
↑写真真ん中のお兄さんです
実は「ブラッフォード」さんじゃなかった!ってごく最近知ってびっくり❣️
そうして中学〜高校ともうロック一色と言っても良いくらいの熱意で
のめり込んで聞いていた洋楽ロックだったけど、
ちょうど高校を卒業して専門学校に通い出したあたりに
YMO(イエローマジックオーケストラ)がテクノを引っ提げて現れ、
これまで聞いたことのない、電子音楽のこれまた衝撃的な新しさに
頭を吹き飛ばされるような思いをした(大袈裟だな)
あんなに夢中になって聞いていた洋楽ロックだったけど、
YMOをはじめとするテクノを聞き出してから、
何だか耳が(頭が?)おかしくなってしまった感じがして、
ロックはほとんど聞かなくなってしまった。
そういえば、専門学校の1〜2年頃に県民会館に「DEVO」が来て
私が買ったチケットが前から3列目のど真ん中で❗️
DEVOはまさにテクノやニューウエーブの旗手よ。
だけどDEVOなんて仙台あたりの音楽ファンには
新しすぎてそれほど認知がなくて、
県民会館は客席がスッカスカに空いてた。
最新の音楽文化とファッションでもう
クラクラするような凄いパフォーマンスだったよ。
ちょうど演奏の真最中に、ヴォーカルの「ボブ1号」←だったか?
「マーク」かな?
がステージから私のすぐ目の前に飛び降りて来て、もみくちゃになって
恐ろしかった❗️ちょうど客席のシートがオーケストラピットで
殺到した観客でシートが動いて挟まれそうになっちゃったのだよ。
そうだよ、あの頃はファッションもテクノに夢中だったな。
↑これはもう大分後だけど美容師の友達に頼まれ、ヘアメイクのモデルになった時の写真。小っ恥ずかしいったらありゃしない❗️
その辺りと多分同時期だったと思うのだけど、
DAVID BOWIE も好きで、アルバムを出すたびに買っていた。
でBOWIEのHEROES って曲。
私はDAVID BOWIEがあんなに好きだったのに
HEROES がベルリンの壁で分断された
恋人たちのことを歌った曲だったってことを
つい最近になって知ったのよ。
長年ロックファンだったのになんで知らない?
ロックファンやってる意味ないじゃん。
ロックは抵抗や反抗の音楽だ。若者が既存のシステムや体制に反発し、
それをぶち壊そうとする音楽。
現在の社会のあり方に強烈にNo!を訴える音楽。
そのメッセージをちゃんと受けとらないと
ロックを好きになった意味がない ーーー と
これまでふらふらと方向性も定まらないまま生きてきた、
60歳になったおばさんの私はつらつらと思っている。
サポートをいただけるならば、それはそれは大感激です❣️毎日発信を続けることが、自分の基礎トレーニングだと思っています。サポートを励みに発信を続けます💓