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若者の悩みと、腸内環境(脳と腸の相関関係)~自分のためにやるべきこと~


若者の悩み

先日、年下の友人から相談された。
「どうしても他人と自分を比べてしまう。自分を変えなきゃいけないとわかっているのに変えられない。」という内容だった。

他人を羨ましいと思うだけでなく嫉妬して、時には「何であの人が!」と思ってしまうようだ。
それはSNSで友人の充実した姿を見てよくそう思うらしい。仕事で自分が評価されないときも他人と比べてしまい、できない自分にイライラしたりするという。

ネガティブなだけでなく、他人に対する心の歪みまで生じているように感じた。

本当はただ話を聞いてほしい、それですっきりしたいのかもしれない。
しかし、話を聞いて発散させるだけではなく、解決法を探してあげたいのだ。私の性格上、愚痴を聞いて慰めるだけということが嫌いなせいもあるが。。

友人は割と素直に人の意見を聞いてくれるので、私は話を聞くだけではなく、自分の経験をもとに相手にとって何か気づきになるようなことを諭す。

私の話を聞いたその時は、自分にはない考え方を感動し受け入れてくれて、頑張ってみると意気込むのだが、どうやら結局自分を変えられないようで何度も同じような悩みで相談してくる。

私が改めて気が付いたことは、結局本人が解決するしかないんだなということ。そして解決できない人とは、その場しのぎで自分と深く向き合うということをしていないということだ。

その友人に、自分の感情をノートなどに文章で書き出してみることや、自分の感情に自問自答し向き合ってみることもすすめてみた。

はじめは感情を文にしてLINEで送ってくれたりしていたのだが、「いや、私に見せるというより自分で向き合って消化するのが大事なんだけどな」と心で思いつつ、返事を送るのではなくリアクションのみを送る程度で甘やかしすぎず見守った。

自分と向き合うというよりは私に感情をわかって欲しかったせいのか、こちらの反応が薄いせいだったのか、そのうち文章のLINEも来なくなり、その後はどうやら感情を書くことを自分だけではやらなくなったのだろう。

若い時は経験がないので、どうしていいのかわからず悩むことは多いと思う。私はどちらかというと追求して考えたり調べたりすることが好きだから、自分と向き合う方法や問題をどうにか解決しようとすることが苦手ではない。でも、世の中には色んな人がいて得意不得意があるように、皆が同じ方法で解決できるわけではないのだということが分かった。

しかし、最終的には本人が自分でどうにかしようとする気持ちがないと何も変えられない。きっかけを与えても動いてもらえないのなら仕方ないし、自分のやり方を見つけられないのならドツボにはまってしまうのは当たり前だ。

SNSなんて、最近は自分の見たくない投稿をミュートしたりして避けようと思えば避けられるはずなのに、もしくは見なきゃいいだけのような気もするのだが、他人のことが気になってしまうのだろうか。

うまくいかない原因は…もしかして

やったほうがいいのにできない。自分のことに満足できない。自分の良い所を見つけられない。幸福感がない。それはもはや自分をコントロールできていない状態だ。

そんな時、ふと脳と腸の相関関係を思い出した。

腸と脳が関係しているのなら、考え方や感情も腸内環境が影響しているから、腸内環境が悪いと自分本来の考えや感情というよりは体に勝手にコントロールされているみたいな可能性があるということなのではないだろうか。

例えばセロトニンという幸せホルモンは腸でも作られる。だから腸内環境が悪いと、幸せだと思えなくなる、満たされなくなったり、イライラしたり、時にはうつになったりというわけ。

最近よく聞くような言動、例えば生活で満たされない気持ちをSNSのいいねで埋めてみたり、執着・依存してしまったりというような、自分1人では幸せを感じられない状態も腸内環境が関係しているんではなかろうか。

あとは、何か変わらなきゃいけないのはわかるけど考えがまとまらない、何をしていいのかわからない、集中出来ないなどがあるとしたら、原因は脳の栄養が足りてないからという可能性もある。

脳の約7割は脂質で出来ていて、中でもオメガ3の油が足りないと脳が正常に働かなくなる。つまり必要な油が足りないと、本来の自分の能力を発揮出来ない。もともとこういう能力だと勘違いしている場合があるということ。
オメガ3て意識しないと全然とれてないのだ。
(オメガ3とは魚の油(いわゆるDHAやEPA)、なたね油、あまに油、大豆油、チアシード、くるみなど)
しかも酸化してない油(劣化してないということ)じゃないと、効果がなかったりする。

ちなみにお菓子や菓子パンに含まれるマーガリンやショートニングという油、これらの油はトランス脂肪酸というものが含まれてて、製造過程で酸化防止に水素を添加して化学的に処理された油なので、自然界に存在しない物質だから、脳の働きを狂わせる。

などなど。
体に入れるもので、自分の考えや感情が出来ているといっても過言ではないというわけなのだ。

口に入れるものが、いかに重要かということ

最近は食べ物が特に欧米化していて腸内環境が深刻化していると聞く。

そして、脳の栄養に関するオメガ3を含む焼き魚やサバの缶詰なんて若い人は食べることがないかもしれない。スーパーに行っても、魚売り場で立ち止まっている若い人はあまりいないような気がする。

性格を変えろと言われると難しいと思うけど、実は食べるものによって体が原因だったりもするかもしれないと思うと、とりあえずやってみて損はないと思うんだけどな。

発達障害なども腸と脳の関係が深く関わっているのではないかという研究結果も増えてきている。

生まれつきとか性格だからとあきらめるのではなく、自分が何を食べて自分を作っていくのかということ、そして腸内環境を良くすることは自分の心の健康や脳の働きを引き出すことにつながるということをもっと重要視してもらいたいなと思う。

他人と比べる前に、自分のためにやるべきこと

そりゃ都会にいたら、人も多いし自分と他人を比べる環境だらけなわけで、冷静に自分を俯瞰で見たりして切り離して考えるのはなかなか難しいのかもしれない。

でも悩む人ほど自分と向き合う時間が少なすぎると思う。

にもかかわらず、もし一人になっても考えがまとまらないとか集中できないとか、常に誰かと一緒にいないと不安になるなどの症状があるなら、やはり脳=腸内環境が関係しているのではないかと思わずにいられない。

まずは一人になれる空間と時間をつくること。

私が色々と悟れるようになったのは、単独で行動する仕事だったので自分の世界に入って考えこめる時間が多くあったからだ。
しかも平日休みだったので誰かと合わせて過ごすことも少なく、一人になれる時間が多かった。

嫌でも自分1人の時間が多かったので、自分と向き合った結果自分がわかったからこそ今がある。

向き合うとはどうするかというと、

他人に対して羨ましいとかイライラするとか悲しいとか、自分の中の負の感情が出たときに、どうしてそう思うのかとことん原因を掘り下げて考えるのだ。そして、本当にその原因が客観的に正当なことなのかどうかジャッジする。

あとは、自分の感情や出来事をノートに書き出して、客観的に見直してみる。共通することはないか、こだわっていることは何なのかなど。(こういう自分との向き合い方は、参考になる本などが多く存在するはずだ。)

そして腸内環境を意識したことで、さらに幸福感が上がったし、人のことが気にならなくなった。

人と話せずに自分しかいない環境を作ると必然的に自分について考える時間が増えるし、自分と頭の中で会話できるようになる。だんだんと、雑踏の中にいても自分の世界に入り込めるようになる。

自分を幸せにできるのは自分だ。
そこは間違ってはいけない。
いいねを求める承認欲求や、みんなと同じじゃなきゃいけないという強迫観念のような他人が関わる自分の行動は、自分を心から幸せにしてくれない。
他人がいないと成立しないような幸せだけだと、脆い。

他人に関係なく、自分が幸せだと感じる軸を作らなければ、結局いつかは悩むことになる。

強さとやる気、充実感で前向きにしてくれる腸内環境。
免疫も作られているし、太りにくい身体を作ることもできる。
もっと関心持って欲しいし、自分の未来のために試してみて欲しいと思う。


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