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KS3PJ:外部脳を使う

外部脳、そう聞いてスマホ!と思った方、ブッブーです。

還暦サブスリープロジェクト」は極めて高度な論理的思考で、ロジックで組み立てた「仮説」をもとに練習を実践する、体を使った知的ゲームです。

私はチャリダーゆえ自転車については必要以上に詳しいですが、ことマラソンとなると、中学生に毛が生えたくらいのナマクラです。

そのナマクラが走りを重ねるたびに疑問に思う「なんでランナーはこんなことやってるの?」といういわゆる「素朴な疑問」が次々に涌いてきます。

※KS3PJ:「還暦サブスリー」プロジェクト

理論を組み立て、プログラムして走る

エンジニアゆえに、理屈が分からない事には、走りがプログラムできません。理科系脳は厄介です。そこで強い味方になるのは、外部脳です。

大方の人は、それをネットに頼っていると思いますが、私の場合は極めて高性能の外部脳を持っています。それが「世界のサノアツ」さん。練習パートナーです。

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彼はとうの昔、10年前にサブスリーを達成していて、その自己最高記録を更新しようと日夜「走る」についての研究に余念がありません。

なにせ、ご本人曰く「故障のデパート」なので、壊さないように「考えて走る」ための引き出しが多いこと、多いこと。

そのうえ、東京の国内最高学府「赤門」を卒業しているので、頭脳の処理能力が半端ない。


成功の方程式

私はコンサルティングで「成功の方程式」と呼ぶものを持っています。
それは極めて簡単な式で表されます。

①インプット ⇒② 処理 ⇒ ③アウトプット

たった、これだけです。

一般的に求めるのは、③アウトプットの、を上げる、あるいはを増やす、ということでしょう。そのために必要な事は二つだけです。

①インプットを増やす、そして②処理能力を上げる、です。

「世界のサノアツ」は疑問が湧くと、膨大なネット情報を苦も無く検索し、本を漁ります。その膨大な量のインプットを、常人とはかけ離れた速度で処理し、最高の情報に絞りだして、ポンと私に出してくれるのです。これは凄い。

そんな人が練習パートナーだなんて、なんと有難いことか。


走りながら、走りを論議する

私と「世界のサノアツ」さんは、休養日以外は毎日荒川を走ります。走っている間に話される話題の殆どは、走りについてのこと。

いかに効率よく、ランニングエコノミーで走るか。そしてサブスリーを走るカラダ作りと、環境作り、脚作り。

交わされる会話は理科系そのものです。

積分、指数関数、なんてのがポンポン出てきます。その方が概念的に互いに理解しやすいからです。「それってリニアだよね」といえば、直線的に上昇する比例グラフが二人の頭の中には浮かびます。飛躍的に「ピューっと」上昇する時は、指数関数となるわけです。練習量は積分で表されます。文科系の諸君、話に付いてこれなくて残念です。わはは。

ある日、走っていてピッチとストロークの話になりました。結局この二つのパラメータは運動量の積分、つまりピッチxストロークなので、どちらをどういじると、より効率的なのか、という論議が始まりました。

一緒に走っている内に、それは解への「仮説」を生みます。

我が優秀な「外部脳」は、走っている間の論議の結論を、このようにアウトプットしてくれます。


自転車とランニングを比較して考える

私と「世界のサノアツ」さんとの共通点は自転車競技です。彼は他に、スイムとランをやりますが、私たち二人は15歳の年の差を超えて、アマチュア自転車競技の頂点、ツール・ド・沖縄で最後のゴールスプリントをやった仲です。

ツール・ド・沖縄2007 リザルト

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共通の土台があって、痛みと苦しみ、そして楽しみを分かち合う。

私が自転車競技、自転車トレーニングで考えると、それを「世界のサノアツ」さんはランニングに翻訳して答えてくれます。何と言うシアワセ。

ストライドはパワー、ピッチはケイデンス。その相関関係を朝、荒川を走りながら語り合います。何と知的好奇心を刺激する事か。例えばこうです。

ストライド考察
ここで自転車とのアナロジーで考えてみようと思います。
自転車には変速機(ディレーラー)があるので、同じケイデンスでも重いギアの時と、軽いギアの時で出力が大きく異なります。自転車もエネルギーロスを抑えるために、一定の出力とケイデンスを維持する必要がありますが、空気抵抗や上り下りの影響でケイデンスが変わらないよう、変速機で適切なギアに変更し、パワーメーターで出力が妥当かを確認しています。
また、パワー系の強化を行う際は重いギアをゴリゴリ回しているわけです。
ランニングでのストライド伸長を重いギアを踏むことに例えるなら、一歩一歩に負荷のかかるパワー系のトレーニングが必要になります。このため前述のハードルジャンプや上り坂走などが効果的、ということなんだと思います。
自転車の経験者ならわかると思いますが、重いギアで大きな出力を維持し続けるためにはパワー系のトレーニングは必須です。その点は自分もかなり意識していて、ローラー練の際に負荷をかけて回してました。
ランの場合はインターバルがパワー系トレーニングの一種かと思います。短時間で下半身に負荷をかければ良いので、以下も効果ありそうですね。
・重りラン(通勤ランで代替?)
・スクワット
・ウェイトトレーニング(レッグプレスなど)

ふむふむ、実に的を射ています。


走りながら考える、考えながら走る

ひとりで考えるより、二人で考える。仮説を立て、そして試す。

この繰り返しが、やがてゴールへ二人を導く。その様に考えています。

昨日は完全休養日として、脚を休ませました。

今日は土曜日、週末です。あさ5時の空気はひんやりと気持ち良いです。

「世界のサノアツ」推奨にして、彼と色違いのクロ。

新兵器、NIKE react infinity run FLYNIT を降ろす時がやって来ました。

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定点観測:2020年5月16日(前回:5月6日)

10日間の変化が分かります。
体重増が、筋肉増加に寄与しています。
体脂肪率も下がってきました。

体重 59.0㎏  (+0.5)
身長 176㎝
基礎代謝 1431kcal (+11)
筋肉率 31.8% (+0.1)
体脂肪率 19.4% (-0.5)
BMI 19.0(+0.1)
(タニタ:カラダスキャンHBF-354)
※このタニタはアスリート仕様ではないので実体脂肪率は数値の約半分


ここまでのストーリー

「還暦サブスリー」への挑戦① 宣言
「還暦サブスリー」への挑戦② トレーニング方針
ランナー諸君、チャリダーは次元が違うのだ
体幹トレーニング考
日々のボディケア
達成率0.0054%の意味


聴きもの:スマホでラジオ

走りながら聴くのにちょうどいい30分のお話です。

フランス人のエルワンさんは、在日24年のナチュラリスト、日々の走りを歳時記で語ります。富士を舞台に100マイル=160キロを日没後も走る耐久系に出場されています。食事は和食が一番と言われると、日本人としては嬉しくなります。

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ラジオ「世界のサノアツ」が語る50キロ走・レビュー編

ラジオ 続「世界のサノアツ」が語る50キロ走 

ラジオ 続・続「世界のサノアツ」が語る50キロ走

ラジオ 続・続・続「世界のサノアツ」が語る50キロ走

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付録

三河屋幾朗という生き方
Quoraで回答:閲覧数150万回の三河屋幾朗
ダブルインカムからシングルインカムへ:2012.11.23
ダブルインカムからシングルインカムへ2:2013.12.14
快感:社会の鎧を脱ぐ:2014.2.1
シュフ主夫ばんざい:2013.12.17
妻への感謝:2018.7.23
3時ラー なるもの:2012.11.1
英語は40歳を過ぎてから:2018.3.28
日本縦断16日間:2010.6
Mt.富士ヒルクライム:2008.6
全日本Mt.サイクリング・乗鞍:2008.8
自転車でのトレーニング
自転車へのこだわり

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