地方の交通事情に心の準備――萩暮らし準備編⑤
歩いて行ける距離にお店がまったくない
私・Yはそもそも電車好きでもあり、東京でも車は持たずに生活しています。重いものは配送を頼めばいいし、萩暮らしでも「まぁどうしても」という時だけレンタカーやカーシェアでも借りれば……と考えていました。
しかし出発前のある日、JR三見駅周辺のGoogleマップを見て気づきました。
飲食店も食料品店もコンビニすら、歩いて行ける距離(徒歩15分以内など)に全くありません。というか、歩いて30分くらいの距離まで含めても、ひたすら住宅しかない、ようです(※書いてる時点ではまだ萩に行っていないので、あくまでマップ上の話です)。
以前も書きましたが、当社の代表・Mは肉を食べません。単なる本人の志向であって、アレルギーとかは全くないのですが、とにかく肉を食べない。なので毎日、魚を食べています。お昼はたいてい、事務所前にあるスーパー「サミット」の魚介系が入っているお弁当。そもそも事務所の周りにも飲食店が少ないせいもあるのですが。。。
それなら電車で萩駅周辺まで買い物に行かなくちゃな、と電車の時刻表を調べました。11時半頃に出発して、十数分で萩駅に着きそうだからランチ食べて買い物して帰れば、12時半か13時頃には帰れるだろう――。
しかし。………萩をご存じの方ならお分かりだと思いますが、東京のように「駅に行けば電車が5分おきくらいに来て、駅前にはいろいろなお店が並んでいるエリア」での暮らし方は、萩では全く成り立ちません。
まず、電車の本数が少ない。
三見駅から萩駅方面(上り)に向かう電車は、1日に8本のみです。
朝の8時12分の後は12時59分なので、ランチを萩で食べるには、ちょっと遅め。空腹に弱い私は耐えられそうもありません。
逆方向の下りとなる萩駅から三見駅方面への電車も、同様に1日8本です。
9時から11時の間は1本もなく、15時、16時台もゼロです。「こ、これなら電車の音など気にせずに思う存分、仕事に励めそう…!」
ただし、買い物や外食が思うようにいかないことは察せられました。しかも、そもそも萩駅の周辺にはお店がほとんどない。飲食店などは東萩駅の方が多いようですが、それでも駅前に集まっているというよりは、広いエリアに点在しているらしく、車で生活することを100%想定している「モータリゼーションを前提としたまちづくり」です(ほとんどの地方都市で同じ状況でしょう)。
せっかくの「お試し移住」だから新鮮な魚を買って料理もしたいし、たまには外食もしたい。が、それはなかなか難しそうです。
魚なら、買い物をした当日はお刺身、翌日は焼き魚、翌々日は煮魚(前日のうちに煮ておく)、翌々日は西京焼きなどの漬け込んだ魚を――という風にすれば、3~4日は何とかなりそうです。5日め、6日めは、冷凍の開きを食べたり、エビ・イカをパスタなどすれば乗り切れるだろう――。
そんな事前の目算を立てて、いよいよ4月19日に東京・羽田空港を発って、山口宇部空港へと向かうことになりました!
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