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萩暮らし14日目【絶景を求めて】角島や青海島をめぐる旅(5月2日)

4週間の山口・萩でのお試し暮らしも14日目、2週間の折り返し点を迎えました。GWの中日となる5月1〜2日の平日は、レンタカーで萩市から日帰り圏で観光名所を回りました。きのう(1日)の秋芳洞につづいて、きょう2日は青海島おうみじま(長門市)と角島つのしま(下関市)めぐりです。

今朝は午前5時にアラームをセットし、なんとか5時半頃に起床。きのう買っておいたプチラボベーカリー(山口県美祢みね市)のマフィンとスコーン、塩バターロールで朝ごはんでした。


123の鳥居が映える元乃隅神社

一番美味しいと思ったのがマフィン。甘さが控えめで、少し水分が多めのもっちりした生地。ブルーベリーとクリームチーズのバランスも◎。

もちろん、他の2つもおいしい。この店は全般的に生地のバランス(固さ、水分量、甘さ)がすごく好みです。私たちが買いにいった時間帯はかなり混んでいて並びましたが、その甲斐はありました(基本的に並ぶのが嫌いなので、もし東京だったら絶対並ばなかった)。

そして6時半頃にJR三見駅舎を出発し、まずは元乃隅もとのすみ神社へと向かいました。

123基の鳥居が連なり、海へと突き出した岩へ続いています

着いたのは7時半前でしたが、駐車場には既にけっこうな数の車が停まっています。やっぱり皆さん、GW合間の平日に休みを取ってるんですね~。

張り切って動画を取りながら鳥居をくぐるM

鳥居を全てくぐった先の大きな岩は海に向かって突き出しているので、水平線が長く見えます。波も風も強いせいなのか、細かい水しぶきが飛んできました(後で、なぜ水しぶきが飛んでくるのかがわかりました)。

その後は千畳敷や棚田をめぐり、角島へ。

なかなかガイドブックのように幻想的には撮れない棚田

角島はガイドブックを見て「景色がキレイそうだなー」くらいの情報しか持たずに行ったのですが……、

角島大橋の手前にある小高い丘からのアングル

大きな橋が架かっていて、海の上を車で走れます。このあたりの海は青~エメラルドグリーンで、すごく美しい。これが「角島大橋」です。

特筆すべきは、橋の両側に「白い砂浜」が広がっていること。

角島大橋近くの砂浜。白砂青松ならぬ「白砂青海」

普通にスマートフォンで撮るだけで、海外のリゾート地みたいな雰囲気が出せます。実際、いろいろなところでしきりに写真を撮っている方々を見かけました。

まだお昼には早い時間でしたが、早起きしてお腹が空いたので角島大橋が見下ろせるカフェ「カドノウミ」へ。カフェ&レストランだけでなく、一棟貸しの宿泊施設もあります。ここから眺める角島大橋は、絶品…!

ちょっと風が強いけど、テラス席で食事をしました。私・Yはハンバーグ定食をいただきましたが、ボリューム十分で肉々しさもあり、大満足! 「非肉派」(肉を食べない)の代表・Mはシーフードピザを注文しました(が、大きくて持てあまし気味でした笑)。

アイスコーヒーとホットコーヒー

角島灯台から戻って青海島へ

その後、角島大橋を渡って角島灯台を目指します。

角島灯台。2020年(令和2年)12月23日、国の重要文化財に指定されたそうです

灯台のふもとにある「夢崎 波の公園」はハマユウの群生地。夏が見頃のようです。

そして次は青海島おうみじまへ。角島から車で30分くらいでしょうか。「さんちゃんち」から青海島まではそれほど遠くなく、車で20分程度です。その途中でちょっと驚くべき光景が。

トラクターがすぐそばで大きな音を立てているのに平然とエサをついばんでいるサギたち

ひとつの田んぼに何羽ものサギ類が集まっていました(10羽近くいたと思います。写っているのはごく一部)。そのすぎ近くで、大きなトラクターだか耕運機だかが轟音を立てて動いていたのですが、鳥たちは動じる気配もなく、平然と虫(?)を食べているようです。

そこで車を止めて、そっと近づいて撮影しようとしたのですが。。。
なぜか私が近づいていくと、どんどん鳥たちが飛び立っていきます。

他の鳥も次々と逃げていきました

「え、トラクターの轟音はOKで、私はダメなの?」

トラクターと鳥たちの距離はおそらく十数メートル。私は100メートルくらい離れたところから、少しずつジリジリ近づいていたのに……です。

白っぽいウィンドブレーカーを着ていたので、何なら仲間と見間違えてくれるんじゃと期待していましたが、なぜ飛ぶ? なんだか釈然としない。。。

そして長門市に戻って青海島へ。

入り江なので、波が静か。水深も浅そうです

角島のような長い橋ではないのであっという間に渡り切ってしまいますが、長門市街まで近いせいか、人家が多く普通に生活感があります。

この青海島には、大日比おおひび夏みかんの原樹が生えています(これについては代表・Mが「萩暮らし7日目」のコメント「萩と鉄道と夏みかん」で書いています)。

締めは全てを癒すイタリアン店で

夕飯は明倫学舎やアーケード商店街にも近いイタリアン『Vengo』へ。萩に来てから夜にきちんと外食するのは初めてです。たまたま街歩きをしている時に見かけて「店の雰囲気が良さそう」「メニューもなんだか美味しそう」と予約したのですが、これが大正解でした。

毎日メニューが変わるそうです。
私たちが注文したのは、

新玉ねぎのローストとホタルイカ

萩名物の新タマネギの甘味に、ホタルイカのコクがピッタリ

アスパラのタルタルソース

旬のアスパラにたっぷりの卵ソース。美味しくないわけがない

ブリのカルパッチョ甘夏ソース

爽やかな柑橘の酸味と甘みがお刺身の美味しさを引き立てます

揚げナスとアジのトマトソースパスタ

アジ出汁がしみ込んだトマトソース、最高!

をいただきました(メニューの写真を撮り忘れたので、名前は違うかもしれません。すみません!)

オーナーおススメの白ワインもすごく好みのタイプでした。

美味しい白ワインがある店は、それだけでリピ確定です

ここのオーナーご夫妻は東京から移住されてきたそうで、確かに年間に250種もの魚が水揚げされる港があり、新鮮な野菜も手に入れやすい萩は、飲食店を経営する方にとってなかなか良い街なんだろうな、と感じました。

この日はレンタカーを返却した後で店には徒歩で向かい、帰りは山陰線で帰ってきたのですが、車で夜に外食する場合は運転代行を頼む方が多いそうです(そりゃそうですよね。東京で車なし生活をしている私は考えもしませんでした)。

萩在住の方、萩に行かれる方にイチ押しのお店です!


【コメント by M 《2024/5/2》】

「おいしいイタリアンは全てをいやす」――。そんな“ことわざ”は聞いたことないですが、この日、Vengoで食事した後に思ったのは、そんな感想でした。

単にオーナーシェフが名古屋と東京で修行をしてきて、都会水準に近いイタリアンを食べられたから、だけではない満足感。

地元の食材を縦横無尽に駆使しながら、創意工夫にあふれる料理を次々と出していただき、さらに(ちょっと奮発気味でしたが)しっかりとメニューに合う白ワインを出していただいき、“飲み担当”のわたくしとしては心ゆくまでうまいイタリアンを楽しむことができたのが幸せでした。

ちなみに「売り上げは全てを癒す」とのたまったのは、かつて売上高で日本一の規模を誇った総合スーパー(GMS)「ダイエー」の創業者である故・中内㓛なかうちいさお氏でした。商売をしていると、よくわかる一言です。

そして、萩市や秋芳洞には行ったことがあっても、その周辺にある青海島や角島などの「北長門海岸国定公園」の訪問は初めてだったので、密かに楽しみでした。赤い鳥居が120以上も並んで、これぞ“インスタ映え”を彷彿とさせる「元乃隅神社」の存在も、恥ずかしながら知らなかったのです。

立ち並ぶ鳥居の入り口からのアングル

そして、元乃隅神社で立ち並ぶ鳥居の先にある大きな岩に立つと、なぜか波しぶきが飛んできたのは、この岩の東側にある岩礁に「龍宮の潮吹」と呼ばれる縦穴の吹き抜け孔があるからでした。

岩礁に打ち寄せる波が、その穴から勢いよく空中に噴き上がっていくため、元乃隅神社の巨大岩の付近にいると水しぶきが降りかかってくる――ということでした。

◆次回は萩市にとってGW中のメインイベントとなる「萩焼まつり」について。


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