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スペインでパンデミック期に読んだ本のリスト【随時更新】

スペインに住む私は外出禁止令によりコロナ期間中外に出れないということで本やら漫画やらNetflix三昧の毎日を過ごすわけだが、今回は読書編ということでその期間中に読んだ本を紹介する。なぜこんなに本を読めたかというとSNS断ちをしていたからなのだがそちらの記事も面白いから読んでおくといいぞ。

ちなみに私はネットでいくらでもタダで情報が落ちてるのに本にお金をかけるのは嫌だなと思っている方なので、Amazon Primeに加入していると無料で読める本だけを読んでいるぞ。

前半は文章だけの書籍、最後に感染者数が世界で二番目に多いスペインでの現地の様子を更新している。

マンガでわかる! 心理学超入門 [マンガ心理学シリーズ]

漫画形式で日常に潜む行動を心理学で教えてくれる漫画なので用語などは実例を交えながら基本を学べる。あとは自己分析として自分はPM理論でいくとこう言うタイプだろうな、、、と言う利用もできる。「GIVE & TAKE与える人こそ成功する時代」で当てはめるとテイカー寄のマッチャーはもしかしたら敵意帰属バイアスが強い人なのではないかと考えたりもした。

やりたいことをやれ

「経験とは過去であり老害はそこに囚われる」など自虐も交えつつとにかく愚直に地道に行動をすることの大切さを心に響く伝え方で説いている。


お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ (PHP文庫)

お金を稼ぐ側と使う側で紹介しており、特に何のため、もっと言えば「誰のため」にお金を使うかが重要でそのためにお金を稼ぐ場を準備することは納得できるものだ。結局、お金に無知で蔑ろにするのも良くないし、囚われすぎて信用を失うのもよくないよね、、と言う再確認。27歳あたりで人生の輪郭が決まってくると言う項目は少し興味深い。

伊藤若冲画集: 動植綵絵など全作品詳しい解説付(世界の名画シリーズ)

美術館に行くのが好きなのだが外出規制で外に出られなかったため、こういった画集は見ていてすごく気持ちが良くなる。しかも美術館に行くと自分で考える必要があるが、この本は解説が付いているので例えば「外隈」などの技法を知る事ができた。伊藤若冲の偉大さが良くわかるので日本人は読んでおいた方がいいかもしれない。

コンテンツのつくり方

ブログでも映像でも人の心を動かすコンテンツはどういった要素があるのかを解説しており、アウトプットをする上で読んでおいて損はない一冊。細分化すれば全てがコンテンツになることや、「誰」が「どこ」に発信するかでコンテンツの価値が変わってくるなどマーケティングの要素も学べると思う。

人生を変える海外旅行術 週末2日間・費用5万円で行ける海外旅行は最強の自己投資だ!

私もこれまで7カ国ほど旅行をしているが、確かに一人旅をすれば状況を判断して情報を精査し自ら決断を下して行動をするという冒険が伴うことも多々ある。そう言ったことの繰り返しが自分を磨いてくれたりもするし、誰かに語れるネタにもなったりするので改めて旅行はいいよね、、という確認になった。

なぜ、あの人の周りに人が集まるのか? 仕事もお金も人望も、すべてが手に入る「大切なこと」

2020年以降におそらくより必要となる考え方が散りばめられていて、今までは「仕事がしっかりできた方がいいよね」というのが常識だったが、これからはこの本のおばちゃんのような「仕事はできなくてもファンを作れる人」が活躍していくのだろう。個人的に何度もトイレに行くおばちゃんが実はトイレでOOをしていたことでお客さんの信頼を得たという伏線回収が面白かった。読んでおいて良かった本ランキング2020のトップ5に入るかも。

世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業

ベストセラー1位ということで読んでみたが、個人的に読んでおいてよかった本ランキング2020のトップ5に入るかもしれない。悩みには「理想への執着」か「今を生きてない」の二つだけというシンプルな概念を伝えており実際にこの本のワークを行うと確かに心が穏やかになってむしろ「イライラすること、ドーンとこい!」という気持ちになった。イライラしたりネガティブな気持ちになる悩みの種はむしろ自分を知るいいきっかけになるからだ。

東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)

東大卒のプロゲーマーのときどさんの経歴やゲームと研究に共通する3項目など個人的に色々と学ぶべきことがあったが、やはり中でも「情熱」が向けられることがあるかどうかが重要だと結論づけていた。ふと自分もときどさんのような情熱があるかというと、首を縦に振ることはできないと思った次第だ。これから熱くなるEスポーツの先駆者の考察を通してゲーム業界を知るのも面白いぞ。

マンガでわかる「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法

Line で素っ気なく「OK 」と返信したら相手から「怒ってる?」と言われ驚いた経験があった。実際私はちょっとイライラしていたのだが、文字で感情が伝わるものなのかと疑問に思った。この本は、文字ではなく実際に自分の感情や思っていることが催眠のように相手に影響を与え相手もそれ相応の行動をするという内容を非常に端的に書いているので脳を休める時に読んでみると面白い。

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

偉人のすごいところを紹介した後に「でもね、、実は、、」と失敗談を紹介している点が面白く読んでいて勇気が出る一冊。例えば二宮金次郎なんて「うわ、この人めっちゃ頭いいやん」と思わせておいてから「え、そこで結局逃げるんだ。。」「あれ、強くなって戻ってきて英雄に、、漫画やん!」と大の大人でも楽しめる内容になっている。お子さんがいる家庭なら尚更この本はおいておくといいと思うな。

金閣寺・銀閣寺の住職が教える 人生は引き算で豊かになる

私は毎年何かを捨てることをしており今年はSNS断ちをしたことで本を読む機会が増えたのと同時に「禅」の考えを取り入れるべく読んだ一冊だ。基本的にこう言った本は抽象度が高く「悪いことはせずに善いことだけしよう」と言われても具体的な行動がわからない点がある。しかし、それゆえに人生のいかなるポイントで読んだとしても当てはまることが多く、自分の頭で具体化さえできればとても良い本となった。個人的には過去の成功体験にしがみつかずにそれをどんどん捨てて前へと進もうという気持ちになったぞ。

マンガ 齋藤孝が教える「孫子の兵法」の活かし方

本にお金をかけたくないと言いつつも、「孫子の兵法」は守屋淳さんの書籍を購入しておりマンガ版はこれが初めてだ。個人的には「先ず勝つべからざるを為して」(勝つより負けないを意識する)という言葉が印象的で、「長所」を伸ばすのではなく自分のやっていることの「ダメな部分」を指摘されたらその都度修正して行こうと考えさせられた。孫子の兵法を座右の書にしているビルゲイツも「あなたの顧客の中で一番不満をもっている客こそ、あなたにとって一番の学習源なのだ。」という言葉を言っているがまさに弱点をついてくる人は自分の成長ポイントを指摘してくれる貴重な存在なのだ。

億万長者のすごい習慣

外出禁止令のおかげで家に滞在しSNS断ちをした私は何かしらの習慣を取り入れるべく探したところ億万長者の習慣に関する本があるではないか。ひとまずこの本を読んで変わったことは口癖を「楽勝だ!」にしようと思ったことだな。あとは人と付き合っていくには覚悟が必要で「出し惜しみなく助けるぜ!」と言うGiverの精神は重要だと感じたことだ。この本は金儲けの方法ではなくすぐにできる習慣の本だったから実装しやすかったと思う。

noteではじめる 新しいアウトプットの教室 楽しく続けるクリエイター生活

まぁ、そう言うことだ。この本を読んでから「今まで無料公開してたけど時間かけて有料記事作るか。」とか「自分の撮影した写真をみんなの写真に追加してみるか」と言ったようにヒントを得られた。これを読んでる君もインプットだけでなくnoteでアウトプットしてみてはいかがだろうか。この本には色々とアイデアが詰まってたぞ。

ブスのマーケティング戦略

この本は女性向けだがなかなか個性的だったので読んでみた。まず目次の時点で面白く、「神童からただのブスへ」「おい戻ってこいブス!」などブスを許容した上で「じゃあこうしましょう」と論理的かつユーモラスに前へ進んでいく感じが伝わってくる。今回読んだ本の中でTOP5に入るくらい印象的で面白い本だった。

マンガで変わる仕事は楽しいかね?

私は幸い毎日楽しいことをしてそれが仕事になってるので良いのだが、とりあえずぺらぺらと素早く目を通す程度に読んだ本だ。ずぼらなホテルの従業員がチョコ味のクッキーを作ろうと手間を省いて刻んだチョコをそのままブチ込んで焼いたことがチョコチップクッキーの誕生秘話とかの小話が面白い。よく「成功体験にしがみつくな」とは言われるものの、もっと好奇心に従って試すことを楽しもうと思った本だな。

「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界

相対性理論についてわかりやすく解説しており想像しながら楽しめる一冊。一般相対性理論になると加速度運動や重力などの等価原理が関わってくるため難易度が上がるが、こう言った物理学や抽象度の高い知識を理解しようとすると頭がよくなったような気がするのでたまに読んで宇宙について妄想を膨らませるのだ。一応、理系の学校だったからこういうのはたまに読むと楽しいと感じるのだ。

漫画原作者は一体「何」を書いているのか

バクマン。は好きなのだが、私もこうして文章を書く上で漫画の原作者は一体どのようなことをしているかを知るために読んでみた本だ。原作者になるには 「1、小説家になる 2、漫画家になる 3、漫画以外のプロになる 」のどれかが必要だと最初に結論を述べていて、本編ではさらに「アシスタントをやると現場感が掴めるし、10代の何もできない若者の方がキャリアのある人よりいい場合もある」とあったので漫画を描くならアシスタントに応募しようと思ったかもしれない。

マンガは描ける!絵が描けない人でも

漫画を作ってみようと思ったので参考にした本。デジカメで撮った写真をトレースするだけで結構面白い絵が出来てて笑った。写真撮影の時に「影をはっきりすると日差しが強い夏を演出できる」などのテクニックがあるが、実は絵に関しても共通する部分は多い。

コンテンツのつくり方(二回目)

呼んでおいて良かった本の一つ。テレビ時代とは違い、コンテンツがメディアを選べる時代において全ての人がコンテンツに関して詳しくなる必要があるが、この本はテレビ番組を中心にヒットするコンテンツを解説している。ニッチはいくら丼でマスは海鮮丼という例えはわかりやすかった。


(関連としてAudibleで聴いた本もまとめた)


コロナの影響を受けた2種類の人

さて、この疫病蔓延に伴って影響を受ける人は2種類いると思っていて、一つはただ「最悪、でも我慢だ、、今は辛抱しよう」というタイプ。もう一つは「よし、せっかくなら自宅でできるOOに取り組もう!」というタイプ。

私は最悪を想定することの大切さを父に教わったのだが、最悪のパターンとしてこの新型コロナがインフルエンザのように何年も、しかも時期に関係なく続く場合、流石に我慢だ辛抱だというのにも限界がありどこかで気が緩むに違いない。

一方で「よし、せっかくなら絵を描いてみよう」と現在の状況をチャンスと捉えて動ける人は何かしらの打開策を見つけ出したり、乱世である今という時間を楽しむことができるだろう。

そもそもいつから人類は「こうあるべきだ」という理想や夢を掲げるのが当たり前になったのだろうか。野生動物に襲われたり自然災害や戦争、予想だにしなかった出来事に遭遇するのは常である。ただ単にダラダラ家で生きて未来をどうこう言ってるよりもその瞬間を楽しむ生き方もありなのではなかろうか。そこで見つかる何かもあるかと思いますよ、、と。

スペインでの様子

最終更新日 4月29日 : (10時間チャレンジ)

久々に近所を歩いたら救急車が2台止まってアパートの中に防護服を着た救急隊員が入っていた。感染者だろうな。スーパーでは私が勝手にクッパと呼んでいる巨漢女性がいるのだが、彼女はレジで働くにも関わらずアゴか鼻が布マスクからはみ出ているのでダメかな、、と思っていたが3週間経った今でも働いているので安心した。

4月6日ついにアメリカを次いで二番目に感染者数が多い国になってしまったスペイン。私の隣人も週末は人を呼んで家で騒いでいたのでそういう国民性なんだろう。日本よりも先に国の「非常事態宣言」を経験している私としては少し子供の頃の「台風が来た」感覚でワクワクしているのは不謹慎だと思うが。。。

4月4日:スペインは24時間で932人もの死者を出し私の住むバルセロナの病院も大変そうだ。しかし新規感染者数は減っているようなのでそこはいい傾向かもしれない。

4月2日:郵便局に行く。室内には2人ずつしか入れず従業員は全員マスクと手袋完備と言ったところだ。家で本を読むのに最適な和楽器クラシック音楽のまとめ動画を作ってみた。

4月1日:スーパーは30分くらい待ってようやく入れると言った感じ。一度に入れる人数が決まっており、ドアの前に立つ警備員さんも「早くしろ」など言われていて大変だなと思う。

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