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【詩】渴愛

砂漠の中にぽつんと1人
彷徨い
喉はカラカラ
そんな時見つけた水をゴクゴクと飲み干す

そんな欲望にまみれた想いを
強くもっておりました

自分の願いを叶えるため
夢中になることは素晴らしい
されど自分1人で叶えられる願いはそうはないのです

誰かの力
環境の要因
タイミング
様々な条件が揃わなければ
願いは叶いません
だのに
叶えたい自分の欲ばかり
押し通そうとした
愚か者

その強い欲を
渴愛と呼ぶそうです
私は渴愛の海の中
身動きが取れなくなっておりました
やがて八方塞がりとなり
行き止まり

強い想い 執着とでもいいましょうか
それを待つことはいい
されど執着は可能性を狭めるものなのです
視野を狭くするのです
なぜなら想いが先走るから

どうしても叶えたいことがあり
うまく進めないなら
立ち止まり
今一度
自分の目的に立ち返るのです
道は一つではありません
新たな道が開かれることもあるのです
そう自分に言い聞かせるものの
なかなか渴愛の海から抜けだせません

ニーバーの祈りを思い返し
自分の力で変えられるもの
そうでないものを仕分け
変えられることを一つずつ
石を積み重ねるように
行動していきましょうか

ああ
変えられないものを受け入れることは
なんて難しいのでしょうか

渴愛の海に身を委ね
浮かびながら
真っ青な空を眺めるように
心をゆったり眺めましょう

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