歓喜仏の法則:体をともなった宇宙との融合体験というセックス①|オーガズミック・ファンタジー
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性というものが本当に神聖な体験になるとき、身体を使わない瞑想よりもはるかにパワフルとえいます。パワフルとは、その体験が日常の全てに浸透し、人生を根底から変えていく力があるという事です。
それには思想が必要になります。思想がなければ、それは起こりません。タントラは技法を秘密にしているのではなく、その思想を教えないだけなのです。
性による至高体験の特徴は、相手がいることと、身体感覚をともなうということです。
体を使わない瞑想体験は、判断するために自我を使うことになりますから、バイアスがかかって勘違いしやすいといえます。また、ある領域を超えた超越体験は記憶ができない可能性があります。
相手がいる性のなかで至高体験をするときには、自分だけではなく、必ず相手もそうなります。片方だけがそうなるということは成立しないのです。なぜなら「溶け合う」ということが基本だからです。ここに勘違いの余地はありません。
また身体感覚があるという事は、記憶できるという事です。深い瞑想体験は、一瞬のうちに1年分くらいの深い体験がおこります。脳はそれに対応できません。ところが体は、その体験をカプセルのようにそのまま記憶することができます。そしてそのカプセルの開き方がわかれば、いつでも取り出すことができます。その身体感覚が実感(日常化)を生むのです。
私とあなたが発するエクスタシーの磁力に魅かれて、無限の宇宙が引き寄せられてきた。
ひとつになるために。。。
神も思想も今迄の何もかもが意味を持たなくなるほどの、肉体で感じる宇宙の直接体験。
アストロナッツは宇宙服を着て宇宙遊泳をする。私は裸のまま宇宙空間に投げ出され、宇宙を身体で感じ、そのものになる。
私はあなたの上に座し、ただ感じる。
あなたは私を根底から貫き支え、大宇宙へと飛ばしてくれる原動力。
私がどうなろうと、受け入れ支えてくれるという信頼感。
あなたの声に煽られながら、私は躊躇などかなぐり捨てて、全てを放出し味わい尽くし、快楽の中で踊り狂う。
共鳴するリズム。
ゆらゆらと刺激され、快感は高まっていく。
大地のエネルギーは私を貫き、天へと吸い込まれていく。
行けども行けども尽きぬ広大さよ。
大地によって濾過された透明な激情は、宇宙へと突入していく。
すすむほどに宇宙へと溶けていく私を、天はさらなる高みへと引き寄せて、その中心へと誘う。
私は溶けて臨界点を超える。見失う。
その果てしない高みへの疾走に息を切らした私は、あなたの上に倒れこむ。息も絶え絶えに。
宇宙に溶けたまま、その澄み切った熱を冷ましながらあなたの横で放心する。
私の細胞の一つ一つが大宇宙を包含し、同時に私は宇宙の中に溶け込んだ、たったひとつの細胞。
薄れる記憶の中で、あなたに包まれ遊泳中。
私の中は満ち満ちて、その快感に酔いしれる。私はひとり、放心状態。時々覚醒しては快感にのたうちまわり、自分をさらに見失う。
私という自我はもはや存在できないほどの快感と歓喜が体を満たしていく。
私は満たされ切っていた。ただ楽しくて歌でも歌いたくなるような、お気楽な気分。
あなたが何をしようが構わない。
完全に満たされた感覚は、私を子供のように自由に、赤ちゃんのように利己的に、宇宙のように透明に、大地のように大らかにしていた。
ただただ喜びの空間にひたっていた。それが喜びだとは分からないほどに。。。
あなたこそ知っていた。
私が宇宙と一体になりどこまでも広がったことそれは、宇宙的なオーガズムだと。
そして、あなたもひたる。その広大な宇宙の中。とても有難いと。
あなたがそんな風に言うから、私は安心した。あなたが言葉にしてくれることで、それが大宇宙に溶けた感覚なのだと意識に刻むことが出来る。
二人で分かち合う事のすばらしさ。
ともに新しい世界を体験できるという喜び。
無限の歓喜仏へ。
そのためには、男性は女以上に広い心を持ち、大宇宙の無限の空間を知っている必要がある。
その無限の空間に、本物の宇宙を呼び込むのは奔放な女性。その大きさを決めるのは、男の広さ。
それが歓喜仏の法則。
男は女が体験する宇宙を支え、喜び楽しみ、そこに飛び込むことで、大宇宙の直接体験は起こり得る。
さぁ、絶頂はこれから。。。。
(つづく)
(photo: ©MikaRin)
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