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ぶらぁんどの香り

娘と夕方近所のコーヒー屋さんへ行った。
ここは私の初めての行きつけの店。
自家焙煎のコーヒー屋さん。
小さな店内に大きな焙煎機が置いてある。
こだわりのコーヒーを飲みながら小さい店内にいると穴ぐらにいる気持ちになってすごく落ち着くのだ。

娘は今日保育園で運動会をした。
午前中の9時から10時の1時間だけだけれどもとっても疲れてしまったらしく、午後から夕方前まで長いお昼寝をしてしまった。
このまま夜まで寝るかな?っと思いきや
17時50分に目を覚まして
寝起きすぐに「おかあさん、公園行きたい!」と言った。
運動会の後にどこにもお出かけせずに1日が終わるのが嫌だったんだと思う。
窓の外はもう暗くなってきていた。
その時に「あ、いつものコーヒー屋さん行く?」と提案すると「いく!」と言ってくれた。
18時までのお店だから急いで歩く。
「急いで歩こうね!」というと「うん!」と元気よく答える。
私にとっても行きつけだけど、娘も0歳から通ってるので行きつけだ。
18時5分前くらいにお店に着いた。
オーナーに事の顛末を話して、ちょっとお喋るすることに。
娘は家から麦茶を水筒に入れて持ってきてた。用意がいい。(出かける前に自分で持っていきたいと言ってきたので驚いた。)
オーナーからクッキーをもらって、麦茶と一緒に楽しんでる娘。
私はプレゼント用のドリップパックを買ったり、オーナーと娘の運動会の出来事を話したり。ここへ来るのはオーナーと話したくてきてるのもある。

運動会の帰り道の話をした。

キュンっとする発言からのざっくり斬られたような発言へ。
本当に面白い。なんのバランスも取ろうとしていないそのままの言葉。
かわいい発言だけしようなんて忖度もない。子供だからそうなのかな。
感覚がそのまま言葉に表れる。
葉っぱが死んだ後、そのまま歩道を歩いていたら街路樹の根元にネコジャラシがたくさん生えていた。二人で手を繋いでいたから道が狭くなるため、街路樹を通り過ぎるたびにネコジャラシが娘の足に当たる。「ここはくすぐったい道だね」っていう。

コーヒー屋さんの帰り道にお花をたくさん植えているお家がある。
その横を通るときに「ここなんかにおいがする」というので
「なんの香りがするの?」と聞いてみた。
「ぶらぁんどの香り」がするっていう。「ぶらぁんどの香りかぁ」と答える。
感覚から出た言葉をそのまま受け止める。
うちではこういうことがよくある。

他にも娘がよく言うのがサイズのこと。
「このぬいぐるみは何ペーターかな?」と言う。娘の中ではペーターという単位が存在している。我が家の息子たちもこういうノリは大好きだから話を合わせる。「これは3ペーターじゃない?」「違うよ10ペーターだよ」なんて具合に。

言葉のはじまりってこんな感じだったんじゃないかな
なんて思う。それっぽい感じから定着して馴染んでいく。
それくらいの軽い感じで。
世界にはいろんな国の言葉があるけど、なんとなく感覚的にわかるものって存在する。感覚をそのまま表した言葉。
そういうのを知ると面白くてすぐに覚えてしまう。
新婚旅行で行ったトルコで覚えた言葉
「ヤワシヤワシ」=ゆっくりゆっくり
「チャプクチャプク」=早く早く
なんか伝わってくるからすぐ使ってた。言葉って本当に楽しい。

今朝読んだタロット。

ルール。
みんなが決めたようななんとなくこっちって思ってることとか
正しいとされてることなんてどうでもいい。

娘がぶらぁんどの香りって言ったらその香りだし
ペーターって言ったらなんらかの単位になる。
そのくらい穏やかでいいし緩やかでいい。

曖昧な世界に生きているのだから。
みんなそんなにガチガチにしないでいいよ。
「こんなのアバウトでいいのよ〜」って母がよく言ってた。
アバウトで大体でなんとなく
だけど豊かに生きてこう。


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