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【HSP×ADHD】心のギアチェンジ

私はポジティブなことにもネガティブなことにもひといちばい感じて反応しちゃう。

なんかそういう人を今はHSPと呼ぶらしいね。

私はひといちばい心が反応してしまうことで、それに振り回されてしまう毎日を送ってる。

冷静に考えたらわかるようなことも、その時の感情が邪魔をするし。


今まではそんな自分を客観的に捉えることができなくて、しんどくなることが多かったな。

で、メンタル落ちると私の場合、ADHDの特性が強く出てきてミスや失言が出てくるっていうね。

ただでさえ家事と育児が苦手で仕事が心の支えなのに、仕事で自信をなくすと心のコントロールも一気に悪くなったりしてね。

これを負のループと呼んでます。


そんなふうによく陥っていた負のループから脱するためのヒントはギアチェンジにありました。

自分の中でもう少し腹落ちさせたいので、ここに言語化してみます。


HSPの自覚

あなたは自分の感覚が人と比べてどうだとかわかりますか?

私は全然わからなかった。

自分が嫌なことは人にはしない、自分が嬉しいことは周りも嬉しい、それを頼りに生きてきたら年々とんでもなく温度差を感じるようになってきて。

なんか生きづらいし、仕事での人間関係も苦しくなるし、子育てしてるとどんどん空回りしていってて。

「相手が幸せであること」

「人の役に立ちたい」

それが行動の軸だったから特に周りに迷惑がかかるようなことはなかったんだけど、私がひとりで空回りしちゃうような感じだった。

だから誰からも問題視されないし、助けてもらえることもない。

むしろ誰よりもちゃんとやっているように見えてしまう(細かいからね、いろいろ気づくし、やりたくなるし)。


自分の感受性が高いってこと、他の人はどうやって気づいたんだろ?

私は自分ではわからなくて、人に何かを相談したときに

「あなたは感受性が高いんだろうね。」

と言われたり、

結婚して近い人間になった夫の行動や感じ方を自分と比較してみるとどうも私の感受性は高いらしい、とわかったかな。

同じような場面でも騒がなくていいんだ、とかね。


例えば、私が夫とのデートで行った映画館でワンワン泣いた映画、「スターウォーズ・エピソード3」、夫は泣く場面なんてなかったよって言う。

(号泣ポイントが2カ所あったんだよ!)

映画のあとしばらくは落ち着かなくて、デートに映画はダメだと思った。

刺激が強すぎて、自分らしく戻るまでに時間が必要だった。


最近では「パラサイト 半地下の家族」を家族でおうちで観たんだけど、私は何度もギャーギャー喚き、夫にしがみつき、話が展開していくごとに耐えられない気持ちでいっぱいだった。

(喚いたりしがみついたり…反応が強く行動に出ちゃうのはADHD特性だろうな)


夫は冷静に見ていて、

「何があなたをそうさせるの?」

と言う。

こんなにも人は違うんだと思った。

夫は言う。

「現実じゃなくてテレビのことだし、作った話だよ。

どう展開していくのか興味津々でわめきたくは全くならないんだけど?」

私は言い返す。

「画面で起こっていることは自分が体験しているように感じてしまうし、自分がそうなったらどうなるかが想像できてしまって、苦しいし、怖いし、切ないし、やめてくれ!って思う。

とても冷静になんてなれないよ。」


多分、夫は客観性が高くて、私は主観的に物事を見すぎるんだと思う。

人の痛みも自分のことのように感じちゃうもの。

もちろん、自分が経験してきたことに限定されるんだと思うけれど、年々経験は増えるじゃない?

しかも痛い経験はひといちばい強く感じるわけじゃない?

歳を重ねるごとにわかる痛みや気持ちが増えて、苦しそうな人を見るたび同じように苦しみを感じてしまって…。

そうか、それで仕事で体が痛い人(多くが心も痛めているけど)を相手にしてるから増幅しちゃうのかもしれないな。

でも感じることを止めることは難しい…だって無意識に感じちゃうんだもの。

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何をコントロールすれば楽になるか

無意識に感じてしまうことをコントロールすることはできないと思う。

できるとしたら、感じたあとの捉え方か、捉える前の前提をコントロールすることじゃないかな。


なんとか楽になりたくて考えたのは、感じたあとの感情の言語化。

ノートに書いたり、人に話したり。

言葉にすることで整理されて、自分の気持ちがわかったりした。

日常的な刺激がそこまで多くなければ、こんな感じで過ごせるかと思う。


ところが発達特性の強い3人の子どもの子育てと、パートでの仕事、家事の毎日はイレギュラーがいっぱい。

とっても刺激フル!!

自分のことだけで良くて、仕事をガムシャラに頑張るだけで生活していけた頃とは全然違う。

あっという間にキャパオーバーになるし、処理しきれない感情でいっぱいになる日々が増えたよね。

過敏な感覚を受けた「あと」で処理をしていくことは限界だった。


もう少し効率がいいのは感覚の受け取り方。

受け取る前にどの「モード」でその感覚を受け取るか。

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HSP×ADHDの私の場合

完全に経験論ですよ、ご承知おき下さいね。

専門家でもなんでもないっす!


私の場合、通常はHSPなだけでADHD特性はちゃんとブレーキが効いている感じです。

人よりちょっと感じやすくて、それがややオーバー気味なリアクションにつながるけれど、愛嬌や親しみの感じる人、という印象で済む程度。

元々人の役に立ちたい人なので、普段から強くブレーキをかける意識をしてしまうとストレス。

調子のいいときはまぁまぁ大目に見てあげて、抑えるポイントだけ気をつける感じ。


ネガティブな刺激が入ったときが要注意で、あ、まずいなと思ったら

「省エネモード、最低限モード」にギアチェンジ。

ネガティブがグッと入った状態のときはブレーキの効きが悪くなるので、「人の役に立ちたい」が空回る危険アリ!!

サービス精神は無用。

とにかく最低限のことをこなせばオッケー、くらいでやり過ごすのがコツ。

不思議と行動を制限すると、必要のない感覚も受け取らずに済みます。

(普段からこの最低限モードでいたいけど、これを通常モードにすると不完全燃焼だったり、ブレーキかけるのに疲労したり…さじ加減が非常に難しい)

仕事や子育てといった自分の役割に対して、最低限モードではどこまでできていればオッケーかを考えておくといいと思う。

私は仕事では雑談を減らします。

明日でもオッケーな仕事はあえて後回しにします(普段は忘れないうちにできることはやってしまった方がいい、と先回りするくらい)。

子育てでも、子どもとの時間をあえて作ろうとしないことにしてる。

子どもからやってくる場合はしっかりと対応するけれど、こちらからは積極的に関わりは持たずに言葉かけもシンプルに。

(これ、大事で。じゃないと宿題は?とか余計な関わりで相手もヒートアップしちゃう)

それぞれ子どもたちが遊んでいたら、完全に一人になれる場所でクールダウンを優先。


子どもからの刺激が強すぎる場合は、

「今日はママはザワザワモード。

ちょっとのことでも大きな声を出したり、悲しくなったりするから、気をつけてほしい。

困ったことがあったら、話すときに困ってるんだけどさ、って教えてほしい。」

と前置きしておく。

ヘルプカードというのを作っていて、子どももママも使っていいことにしてあるので、それを見せるときもあります。

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私のギアチェンジのサイン

ネガティブな刺激が強く入っちゃうと、ADHDへのブレーキが途端に効かなくなるのが最近はよくわかる。

食欲が増進するし、失言は増えるし、ちょっとしたことへの反応は過剰になるし、スマホを見る時間も増える。

神経が高ぶっているのかもしれないね…そういうときはクールダウンか寝る、休む、を優先するのがいいんだなって思う。


神経が高ぶっているからか、感覚の感じ方もひといちばいどころか2倍以上に強まる気がする。

そんなときは周りからのネガティブも強く感じやすいし、奥まで響いてくる。

気をつけないとドーーンと落っこちる。


実は今日の私はそんな感じ。

ちょっと油断してた。

月のモノもプラスされたせいで、増幅!

こういうこともあるから、日頃から小出しでガス抜きする必要もあるなぁーって思った。

学校に行かない選択をした子が家にいる状態でのクールダウンは特にハードルが高いんだもの。


子どもも調子が悪いときは仕方ないけど、それなりにやれているなら子育てはちょっとお休みして、私をいたわることを最優先にしよう!

それを自分に許そう!



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