バー・ポームム〜癒しの夫婦タイム〜
10月といえば日が短くなってきて、なんとなくもの悲しさが漂ってくる。
心にもすきま風が吹いたりして、ううーっと身震いしちゃう。
YouTubeの精神科医の先生も言ってたなぁ。
3月と10月っていう季節の変わり目って受診する人が増えるんだって。
うん、わかる気がする。
夫も10年前くらいに「秋がいちばんメンタルが落ちる」って話してて、当時は全く意味がわからないでいたけど、自分のいろんな感情や気持ちに気づけるようになってきたら、こういうことなんだーって理解した。
今、気がつくとネガティブに引っ張られてる。
そんなネガティブを悪者にするんじゃなくて、そうなんだねーってマルッと受けとめて、ダメってジャッジせず、そういうときもあるよね、でも頑張ったよねって言ってあげたい。
今夜は、1週間お疲れさまの気持ちを込めて、夫とバー・ポームムタイム。
バー・ポームム
バー・ポームムという言葉と、一緒に描かれた幻想的なレモン。
ひと目で惹かれちゃったよね。
横には「ぽーっとする時間のお酒」って書かれてる。
いいなぁ、このコンセプト。
私は好きだなぁ。
悩むことも多かった30代。
40代になってからはそれが少し整理されてきて、自分の深みになってきた。
まだまだ気持ちの乱高下はあるけれど、それも自分と受けとめて、noteにありのままを書くのも以前よりはフラットな気持ちでできてる。
こうやって書くことで、明日の自分にどんな影響があるかなぁって。
どこかで変化を楽しんでる。
そういう余裕は40代になってやっと出てきたところかなぁ。
必死じゃないし、見えなくもなってない。
どうしようかなぁ、どうケアしてあげようかなぁってどこか冷静な自分が悩んでる感覚。
だから膨れ上がった感情が誰かに飛び火することなく、ただただ自分の時間を大切にしようと思えている。
そんな自分自身を感じて、やっぱり少しは成長したんだろうなぁ、と実感する。
バー・ポームム。
もう一度つぶやいてから、ふうっと息を吐いた。
よくやってるよ、ホント。
目の前の夫も。
いつもありがとう。
言葉は少ないけれど、交わした目にはなんとなくお互いへのいたわりを感じる。
自己開示が増えた夫と
思えば、夫は仕事を家に持ち込まないタイプの人だった。
でも確実に体には仕事の疲れが表れていたし、何も言わなくても態度に変化があった。
無口になって、サッと自分の世界に入ってしまう。
すごく悲しかったから、私は最初は体のマッサージをして癒してあげようと試みたのよね。
そこから心がフワッと軽くなったみたいで、年々私との距離が縮まって、今ではポロッと口にしてくれる。
仕事の愚痴なんて言われない方が楽、と思うならここまではしなかったと思うけど、私はお互いに癒し合うのも夫婦の楽しみのひとつと思いたかったのよね。
バー・ポームムを口に含みながら、夫は言う。
夫「もうあと5年がいいとこだよ。
仕事、辞めたいなぁ。」
私「今週はしんどかったんでしょう。
週初めの様子から、今週はいろんな案件があって大変なのを覚悟してるようだったからさ、週半ばに何か楽しみを設定してあげたかったんだよね。
大好きな肉を大量に調理して待ってるとか、外食に行くとか、私が裸エプロンで踊るとか(笑)
結局、今週は私も余裕なくて、設定するまでに至らなくて申し訳なかったよ。
何か楽しみがあったらさ、もう少し気が楽だったと思うんだよね。」
夫「ふふ。かもね。そしたらみかんちゃんの裸エプロンを指定したよ(笑)。確かに今週は大変だった。」
ちょっと苦しそうな顔をしながら言葉にした夫は、それで少し気が楽になったのか、ふぅっと横になってうとうとし始めた。
ふと、頭に浮かぶのは、学校の国語の教科書に載ってた宮澤賢治の「やまなし」の一部。
クラムボンはわらったよ。クラムボンはかぷかぷわらったよ。
好きだったなぁ、あの世界観。
かぷかぷって、すごくよかった。
川の中に意識が吸い込まれていくのを感じてた。
学校にいるんだけど、学校じゃないところにいるみたいだった。
そうやって意識をここから離すことができるツールが学校にはたくさんあって、学校にいるんだけど私はいろんな世界を飛び回ってた気がする。
バー・ポームム。
ぽーっとする時間のお酒。
ぽーっとする…かぷかぷかぷ。
ボトルアクアリウムを眺めながら、かぷかぷって口に出して、フッと笑えた。
ちょっと忙しすぎるよね。
うん、忙し過ぎた。
もう少し事前に計画しておかなきゃね。
心づもり。
それとご褒美。
またバー・ポームム、買ってきておこうっと。
ネガティブに真正面から向き合う時間も大切だけど、こうしてぽーっとする時間も大切にしたい。
サポートのお気持ちがとっても励みになります😊✨その幸せの気持ちを他のたくさんの方へつなげていきたいと思います🎶