ほころび (綻)

令和の清少納言になりたい大学生 たまに飲む酒と猫が好き。嫌いなものは先が見えないもの。

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21回目の春、人間は疲れる

数を数えるのが苦手だから、例えば24人目と37人目の間に何人いるか、と聞かれると考えてしまう。生まれてから20年と数か月、人間として楽しく生きていく適性がないということは、幼稚園でお手紙交換やバレンタインのお菓子交換が始まった時点でなんとなく察していたけれど、そろそろうんざりである。 0歳の春をカウントするとしたら、生まれておそらく21回目の春。こうやって1年が回っていくのが鬱陶しいと感じる。労働市場に出荷されるまで約2年になり、人生はあっけなくて、生きてる意味とか幸せとか

    • 今日の自分、さようなら

      長女だったせいか、かまってほしくてわざと怪我をしていた時期があった。甘えられない。でも本当はもっと注目されたいし、褒められたい。 「性格は環境によって変わる訳ではありません。ただし、内向的か外交的かは相対的に決まります。一緒にいる人がどんな人かで自分の位置が変わるんです」 名前を検索すれば娘の名前まで出てくる有名な教授が自分の質問に答えてくれた時、感動した。このために大学に入ったのだと思った。学費、払ってもらってよかった。 幼稚園に入るまでとてもやんちゃだった自分が不思

      • 何の保証もなくて辛い

        就職活動をしていて情緒が不安定になることが増えてきたが、就職はもちろん、人生そのものに対して不安に思うことが多い。いつまでこんな感じで生きていくのか不安だ。 結婚や出産が全く現実的に感じられない。 ここまで生きてきてまともに恋愛ができなかったのに、あと数年や十数年で家庭を築けるはずがない。このままひとりで自分が食べていくために働いて、死ぬのを待ち続けるのかと思うと怖くて泣きたくなる。 一人でも別にいい。自分のこれまでの恋愛だって得られたものは自信の喪失ばっかり。でも友人が

        • 疲れると泣きたくなる

          寝不足の時は決まって気分が沈む。 疲れていると帰りの電車で泣きたくなる。 先が見えない状態だと不安も相まって余計に。 夕方幼稚園から帰ってきた後、某2チャンネルで流れている教育番組を観ながらぐったりソファに横たわって、なぜか泣いてしまう(泣いていなかったかもしれない)時期があった。 疲れると泣けてくる。小さいころからその片鱗が見え隠れしていたので、これはもうそういう性であるように思う。 社会でやっていく中で大事なことは色々とあると思うが、どうにも努力だけでは解決できない

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        21回目の春、人間は疲れる

          嫌な記憶が何度も蘇る

          『フラッシュバックをすることで、自分の中に取り込み切れなかったその出来事を少しずつ整理して受け入れていくんです』と教壇で先生が話すのをぼんやり眺めながら、少し落ち込んだ。 気分が落ち込んだ時に思い出すいくつかの記憶は、やっぱり自分の中で消化しきれていなかったんだとやりきれない気持ちになる。 大切な人の死や事故や戦争を経験して苦しんでいる方には失礼に当たるかもしれないが、日常の些細な出来事を何度も思い出して死にたくなる。こんなことで、と自分でも思う。こんなにも苦しむつもりは

          嫌な記憶が何度も蘇る

          就職活動で死にたくなる

          メンタルの調子が良くない時は食欲に表れる。 食べることが億劫になって、死にたくなる。 死にたいまではいかなくても胸のところが気持ち悪くなって、呼吸するのが嫌になる。苦しい。早く死にたい。 適度なストレスは欲を増大させるけど、過度なストレスは欲を減少させると心理学の講義で聞いたけど、本当にそうだと思う。 就職活動の何が辛いか考えてみるけど、そもそもESの提出やSPIの勉強とか、面接対策とかイベントに申し込むとか事前準備とか履歴書けとか、タスクが増える時点でストレス。 そん

          就職活動で死にたくなる

          ひとりで生きていける気がする(仮)

          世の中のカップルが羨ましくて仕方ない。自分もいつかあんな風になれるんだろうと信じていた。しかし約20年間、ラブラブカップルの当事者になる機会を手にする力はなく、基本的に淡々と生活を送るだけだ。 精神的な浮き沈みにひとりで対処できている(実際はそんなことない)気がする。励ましてくれる恋人がいなくても、しんどいときは泣きながら家に帰ってなんとかやり過ごすだけだ。母に自分をけなされたって、それも珍しくないこと。恋愛感情を含めた肯定をされなくても別にいい。 本当に大切なのは友情と

          ひとりで生きていける気がする(仮)

          地元にしか友達いない奴はやばいってほんとかよ

          もう成人もして、新しく誰かと親しくなることは滅多にない。 制服を着て生活していたら強制的に新しく誰かと関わって共同作業をし、親しくなる機会が自然と舞い降りるかもしれないけど、大学生にもなれば自主的に動かない限りそんな機会は手にすることができない。 似た者同士は傷を舐め合うことができるけど、刺激がないからどうたらこうたらって心理学の講義で聞いたが、結局惹かれ合うのは根本が似た者同士だ。 普段の生活の中で現れる価値観がほとんど完成されている年齢になって、長い時間をともに過ごせる

          地元にしか友達いない奴はやばいってほんとかよ

          苦手な場面では学びも多い

          グループワークが苦手なのは言うまでもないが、そのような、自分が苦手意識を持っている場面に出くわすと、学ぶことも多い。 複数人で話し合いをするとき、自分の発言だけ的外れだと感じてしまったり、誰かと被せて話し始めてしまって自分が嫌になったりすることは尽きない。どうにか話さなければ、と言ったことが、失礼であったり自慢やマウントに感じさせてしまっていないか、後で反省が開かれる。その一方で、他の人のコミュニケーション能力に救われ、学ぶことも多い。人生は捨てたもんじゃないと思える瞬間も

          苦手な場面では学びも多い

          同性の子供は可愛くないのか

          父は娘に甘く、母は息子に甘い。心理学的に、息子の初恋の相手は母親になることが多く、娘の場合は父親である。 もし自分が子供を持ったとして、私のような子に育ったら心底可愛くないだろうと感じるときはあるが、万が一子育てをする機会があったら絶対に娘を可愛がりたいと心の底から思う。 なぜ私には散々叱ったというより怒ったのに、息子がかつての私と同じような状況になっても怒らないのか心底疑問である。その内容はどうでもよくて、人を選んでパワハラする人間と同じ匂いを感じて吐き気がする。こいつ

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          幸せになろうとすることが後ろめたい

          「疲れた」が口癖の母親に、遊びに行くと予定を言うのに抵抗がある。 パートに出てお金を稼いでくれているのはとてもありがたいことである。が、疲れや不満を家でぶちまけられる度に、ああどうか父が長生きして末永く母の機嫌を取ってくれますようにと願わずにはいられない。友達でも恋人でもない人から本気の愚痴を毎日聞かされるのは、思っている以上にしんどい。 なんの生活力もなく、母親に全て家事をやらせておいて本当に申し訳ないが、大好きな自分の部屋にいるのはよくても、リビングが窮屈で仕方ない時

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          結局人間辞めたい

          やらなければいけないことが多い。ひとつクリアしたら自分にご褒美をあげようとするけど、終わったころには解放感のせいでどうでもよくなる。 人生はこの繰り返しだと思うとやっぱりあほらしく感じてしまう。 この人自己肯定感高いんだろうな、と感じてしまうときがある。でも言わせてもらえば、本物はそんなことすら感じさせない。真の陽キャはそもそも陰キャと陽キャの概念すら意識したことがないのと同じだと思う。 早く寝ようとお風呂に入ったのに、布団に入るのは午前2時で、もう投げやりになって朝の6

          結局人間辞めたい

          電車は社会の縮図

          学校に行くことは基本的に苦痛だが、それ以上に、または同じくらい往復3時間の電車がとてもストレスだ。時間の長さは仕方ないと飲み込めるが、私を含め多数の人間が狭いスペースに無理して入り、しばらく耐えなければならないなんて地獄すぎる。 満員電車にプライベートゾーンなんてなく、他人に不必要に触れてはいけませんという常識が時々破壊されてしまう。最悪だ。 世に求められるのは細くてナチュラルメイクで清潔感のある美人であろうが、それを求めていそうな方たち(偏見)からは信じられない臭いがす

          電車は社会の縮図

          休日というより心の余裕

          今日の日付がわからなくなってから三日間くらい経った。いや、わかるけど。やろうと決めたことをしようとゴールデンウイークは何も予定を入れなかったけど、もちろんまだ何もしていない。生きてるのか死んでるのかわからない。 大学生になってからの長期休業は、なんだかんだいつも忙しかった。キャパ以上にバイトのシフトを入れて半泣きでテスト勉強と並行したり、毎回胃が痛くなる車校とバイトを並行したり。部活で、ひとりでありえない量の業務をこなしたり。キャパ以上のものをこなさなければいけない状況に追

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          恋焦がれる人生が時に羨ましい

          他人に期待してはいけないという意識は、おそらく小学校高学年の頃に芽生えていた。母親に直接説かれたような記憶もなんとなくあったりなかったり。 恋愛なんて相手に期待する不毛なものだと頭で考えつつ、恋に悩み、実ったときに喜ぶその過程を楽しめる人を羨ましく思うことがある。もちろん、そんなうまくいくことばかりじゃないのは重々承知である。 一番信頼していた人から人生で一番傷つく言葉を言われたときの悲しみは、今でも新鮮で思い出すと泣いてしまう。この人は味方だと思っていても、一番自分を傷

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          家にいるのが大好き

          大変ありがたいことに、何不自由なく暮らすことができている。 温かいご飯を提供してもらえて、たまに服を買って、外食して、それなりに楽しく暮らすことができている。でも外の世界は基本的に疲れる。 何日も外出しないとさすがに気が滅入ることがあるが、基本的に数日間家にいても何もしんどくない。人生に充実感なんか求めていないし、ただただ安心していたい。外に出ていて刺激を受けたり、家にいることとは別の形で癒しを得ることはもちろんあるが、結局は家が大好きだ。 かといって家にいて何をするわけ

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