見出し画像

ミカオシュラン★ラーメン部報告.その3

『ミカオシュラン★』とは、こちらをお読みください(*´▽`*)ノ⇒

★2016年3月に食べ歩いた『ミカオシュラン★ラーメン部』のTOP3報告★

1位は『中華そば 田中屋』

2位は『AFURI(原宿)』

そして。

2位発表から約1週間経過したこともあり、「ミカオさん、ミカオシュランも自粛なの?(TT)」と友人が声をかけてくれました。

無関係ということでもありませぬが、なんとなく「ラーメン!どやっ」とはしゃぐことに自分のキモチが抵抗していただけでして。

自粛というよりも、自分のココロの温度に従い、のっそのっそと本日更新に。


というわけで、

『ミカオシュラン★ラーメン部』第3位の公開(^▽^)ノ★

2016年3月の3位は…

■『つじ田 奥の院』の煮干しラーメン(^▽^)v!!

■対象メニュープライス|煮干しラーメン780円

■ミカオシュラン度⇒【味★★|居心地★★|コスパ★★】

■住所⇒東京都千代田区飯田橋4-8-14/最寄駅:飯田橋・九段下


魚出汁系統ファンの方ならば、「いいね~、煮干し出汁、いいね~」の反応かと。

しかし、私はどちらかというと魚出汁の風味をウリにしたラーメンはあまり好みではなく。いわゆるサバブシとかカツオダシの味が主張しすぎるラーメンは人気があるけれど、舌の奥に苦みが残ることが多く、癖が強すぎてあんまし…。

なので、こちらのお店も「煮干しかぁ…癖強いのかなぁ…」とやや腰を引きつつ、期待せずに入店。

入店しようと思った理由は、店構えが日本料理店のようで、すてき~だったこと。

門構えの上品さに加え、扉まで数メートル歩かせるといった風情の演出があって、プライスはラーメン1杯780円から。

こんなに店構えにお金かけて気合いいれてるということは、ラーメンもフツウではあるまい……というお試しゴコロのむんむんむらむら~が止まらなく、奥の扉へ吸い込まれたのである。


扉を開けるとそこは…

木の匂い漂う清潔なカウンター席だけの空間。定員は8名ほど。

少しリッチな客数限定の寿司屋のような雰囲気はヨイ。が、一人もお客様がいらっしゃらず…むむ。

土曜夕方、他店にはお客様がけっこう入っていた。だーれもいないってことは……店構え勝負なだけ?…と一瞬戸惑うミカオ。

1秒後、カウンター内側に立っていた若き男性が、私へきちんと体の正面を向けて「いらっしゃいませ。」を発した後にお辞儀。

「いらっしゃいませ~!」ではなく、「いらっしゃいませ。」。

きっちりと語尾を留めるごあいさつ。

そしてお辞儀の頭を戻した後に、セルフサービスのお水の位置をきちんと腕全体で指し示し丁寧に説明。

ほぉお…

接客教育を徹底導入しているのだろうか。

私は接客教育のセンセイでもあるので、シゴトのセンサーがプルプルとプラスへ動いた。

ラーメン店ではお目にかかったことが無い丁寧な接客にひたすら感心感心。

そんなわけで気を取り直したものの、およそ5分ほどで仕上がった煮干しラーメンを見て、スープの色に少し興ざめしてしまう。

やや鉛色のスープ。その色の印象からはおいしそうに見えない。


まずはレンゲでスープをすくい、ごくん。


??????


もう一度すくって、ごくん。


!!!!!!


すくって、ごくん、すくって、ごくん、止まらない!

おいしい!!!


煮干しの味はしっかりしている。そのうえで、角がとれていてまろやかで、魚出汁特有の臭みは感じられない。舌の奥にも苦みや雑味が残らない。


こりゃおいしい~!

先にスープのおかわりをしたいくらいだ。

そして、麺は細めで主張することなく、ひたすらスープのおいしさの引き立て役のよう。

スープをたっぷりとすくうようにして麺をチュルチュル…あぁシアワセ(*’ `*)

とその時、私が麺をすする音の後に、「ポキッ…ポキッ…」という音がカウンターから聞こえてくる。


「チュルチュル・・・」

「ポキッ・・・ポキッ・・・」

「チュルチュル・・・」

「ポキッ・・・ポキッ・・・」


この「ポキッ…」は、お店の方が煮干しのケースを抱え、煮干しの頭を折っている音。出汁の準備をしているところだ。

お客は私一人だけの静かな店内ということもあり、私が麺をすする音と、煮干しの仕込みの音だけが耳に入ってくる。

「チュルチュル・・・」

「ポキッ・・・ポキッ・・・」

「チュル……」

「ポキッ……」

「チュ……」

「ポ……」

後半やや脚色……。

けれど、私の耳には自分が発する音とリズムを合せているように聞こえるのだ。

そして麺を半分量ほど食べた後、少し赤いチャーシューを食べてみる…


……んぁあっ~んっ!!!!!


もう「ポキッ」の音に気を囚われなくなってしまった。

予想を超えるハイレベルのチャーシューさま。

スモークされたハムに近い味。唾液腺がダンスする~(*^▽^)♪♪♪

そのスモーク具合がしっかりとしていて、スープの味に負けず、主張があっても邪魔もせず、お見事!見事すぎる!

今まで食べたラーメンチャーシューの中では、異色の味。

このチャーシュー、持ち帰りがあれば相当売れそう。ワインのお供、日常のごはんのおかずにしてもサイコーだわよ、オクサン。

と、コーフンしていたら、お客様が5名ほどどやどやと入店。その後も続々、あっという間に満席、そして行列。

口開け客&客寄せ体質の私との相性もぴったんこのお店のようで(*^^*)

というわけで、魚出汁、煮干し好きの方はもちろん、魚出汁がいまいちな方にも薦めたくなるお味、チャーシューのおいしさがダントツ!でした。

『つじ田 奥の院』さん、ごちそうさまでした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?