見出し画像

便秘と女の直感

更年期の女性と話をすると実は便秘症だったという事があります。
看護師も例外ではなく4~5日便秘している女性は案外多いです。
夜間の排泄介助、朝方はコール対応に追われながら自らのタイミングを逃していますが不思議と自覚症状はないというのです。
どうやら、イライラの感情は腸からのメッセージに気づきにくいようです。

看護の世界では、自覚症状がないと便秘とは言えませんが、さすがに4、5日となると物理的に考えても出してあげないと腸内環境が悪くなります。
そこで問題なのは、自覚症状がないことと感覚が鈍いということです。

腸感覚と女の直感

私たちの身体は自分の行くべき方向を常に探知しています。右に行くべきかあるいは左に行くべきか…
どちらがメリットがあるか、ないかなど頭であれこれ考えてはいるのですが、最終的に決めているのは身体の感覚なんです。
それも、体の中心にある腸、腸感覚で決めてグーッと前に進んでいきます。
つまり「腹を決める」のです。
感覚が鈍いと、人に言われたことや態度に捉われて、自分の感情が表す意図を見抜くことはできません。心の空虚感を空腹と錯覚して必要以上に食べ過ぎてしまい消化吸収は促進しません。感情にとらわれた鈍感な消化器は方向探知機を誤った方向へ導いてしまいます。
女の勘というのは内側が空っぽでグーグーが鳴る時に良く働くようです。

ここぞと決めた時、その感覚を決して逃さないようにグッと拳を握るのがガッツポーズですが由来はガット、羊の腸だそうです。
「威を誇る」という自己肯定の時はすべて思い通りに進めてくれます。
誰かの言葉や態度は、自分を戒めるため、気づきを与える有り難い教えですから、ガッツポーズでお返ししましょう。

気づきを有難う!

迷走神経さん…どうか血迷わないで!

腸には太くて大きな「迷走神経」というのがありますが、その90%が感情の情報として脳に送られ解釈を経て自己表現されます。
便秘の人がたくさんの量を一気に排便されると、一時的に血圧が下がり意識を失う場合があります。これを「迷走神経反射」といいますが、意識と無意識の狭間で自己を見つめ直す良い機会です。
「隠れて吐き出すより普段から建設的な意見を言い合える環境をつくりましょう」というお示しかもしれませんね。
そんなふうに腸の状態が自分を表現していることを知ると「私便秘症なの」と大きな声ではいえなくなります…。

腹が立つ、臍を曲げる、腹黒い…。怒りや憎しみを他人のせいにしている人ほどその感覚は強いと思います。
感情を腹に埋めて見えないようにつくろっても決して消えるわけではありません。腹いせは時間が立つほど見苦しい姿で自分を表現していきます。
そうならないように、内側も外側の環境も整えることが大切です。

腹の中は無意識の世界

36億年前に生まれた始めての生物は口と消化管だけでした。口をパクパクさせながら水中を漂い、エサがなくなると感覚だけで行く先を見極めていました。ですから消化管、腸感覚というのは私達の根源、無意識でもあるわけです。溜め込んでいらないもの、腐ったものを出せないと無意識に隠れた腹いせはもっと強い症状や病気になって私にもっと注目して!ダメな私を助けてね!と求めます。
見えない力で自爆しないようにどうか気づいてほしいのです。

更年期からは肚を練ることが必要。
柔らかくこねて柔軟な思考を生み出していきます。

栄養を吸収されたあとの大腸はカスが出る最終段階、人生に例えると「死」を意味します。悪臭を放ち、膨らんだお腹は最終的に腹水を溜めることもあります。溜め込んだ水で自らを流そうとする荒業の前に改心したいものです。
私は人生を迷走しないように腹を括る準備期間が更年期という10年だと思います。女性は血に影響されますから「血迷った!」とならないように直感を磨いて、より良い選択をしたいですね。

私は幼い頃は便秘がちだったそうです。しかもとっても頑固な…。
母子手帳を見返すと母の字で「三賀子はきょうだいで一番頑固者」と書いてありました。時々見ては笑ってしまいます。
母の期待に応えるために、私はそうせざるを得なかったんです。
感情を奥にしまった私は後アトピーという見苦しい姿で気づきを得ました。
腸からのメッセージで奥底にある素直な感情に気づいたんです。

兄妹の真ん中でしっかりしなくては、強くあらねばという思いから、甘えること、委ねることを脱却してしまいました。
その結果、いつでも何かが足りないという孤独感に苛まれていったんです。
そんな私も色々学び、ようやく心も体も緩められるようになって、自分の弱さ、経験を更年期の皆さまと共有したいなぁと思うようになりました。
よろしければ仲間になってくださいね。
たくさんお話したいと思います。

第二回「麗しいの更年期」

日時 令和5年8月12日(土)
   21時〜22時30分
ZOOMで行います。(お顔を出してマイクはオンでお願いします)
定員  5名様

こちらからお気軽にお申し込み下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?