入れるものと出すものには責任を
口と肛門はひとつの消化管で繋がっています。
一般的には、口から入るものが清潔で
肛門から出るものが不潔と言われ、汚いもの
として扱われています。
しかし、細菌の数でみると、歯をきれいに
磨いている人でさえ2000億前後の細菌が存在
しており磨いていない人であれば恐ろしい
数になります。
一方で排便に含まれる菌の数は1gで約100万
なので、細菌の数で比べると圧倒的に
口の中の方が汚いわけです。
もちろん、食べたものによって細菌の数も違う
わけで腸内環境にも影響してきますね。
では、口の中の細菌を少しでも少なくするには
どうすればよいのでしょう。
それは唾液を出すことです。
唾液の酵素、アミラーゼは口の中の細菌が
増殖するのを防ぎ免疫力を高めます。
そして、虫歯や口臭を防いでくれるのです。
その役割を担うのが舌。
舌をクルクルと回すと唾液腺が刺激され
酵素の働きも強まります。
そして、もう一つ。
舌は言葉を操る重要なお役目があります。
日本語の五十の音は舌の動かし方で表現が
変わる言葉の綾。
自分にも相手にも伝わるエネルギーが
変化していくので、どんな情報を取り
何をを話すかで周りをきれいにも汚くも
していくわけです。
言葉によって誰かの尻拭いは嫌ですね。
その逆も迷惑な話です。
自分の中に入れるもの、出すものには責任を
持つこと、社会人ならば当然の心得です。