ミカヅキ

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フィゲラス駅前で(スペイン旅行記)

フィゲラスのアパートホテルをチェックアウトし、電車でバルセロナへ向かう予定でしたが、朝から電車のトラブルがあったようで動いていない。いつ動き出すのかも不明。待っている人は駅でずーっと待っている。 私と娘はバルセロナ行きのバスを予約しようかと思ったけど、電車よりかなりコストが高い。迷ってるうちに娘の友人が車でフィゲラスまで迎えに来てくれることになりました。 連絡がついたのは昼過ぎで、日曜日の朝は昼頃まで寝ているのだそうです。 それにしても、なんて優しい! スペイン人が大

    • バルセロナのチュロスとホットチョコ

      バルセロナに到着して、1番最初にやりたかったことは、美味しいチュロスを食べること! チュロスといえば、日本では某ドーナツ屋さんやディズニーランドのチュロスを思い浮かべてしまいますが バルセロナではホットチョコに揚げたての熱々のチュロスをつけて食べるようです。このお店のはたっぷりの生クリームもついています😍 熱々でサクサクのチュロスと生クリームとホットチョコが口の中に入ってくる瞬間は感動的に幸せです。量もしっかりあります。 こんなに美味しいチュロスに出逢えただけでも、バ

      • 主婦のスペイン1人旅日記

        今現在スペイン時間の朝6時、バルセロナに到着してから3日目の朝となります。フィゲラスという街に滞在中です。 費用をおさえたかったので、航空会社はエティハド航空便で、大阪〜アブダビ〜バルセロナで乗り継ぎ時間を含めて23時間かけてやってきました。 バルセロナまで辿り着けば娘がいるものの、バルセロナまでは1人です。海外旅行は20年ぶり。 わからないことばかりで不安を打ち消すために、旅の計画は半年くらい前から行なってきました。Googlemapで現地の情報を調べたりホテルを予約

        • 星空の草原で

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          【朗読】夜明け前のおはなし

           葉かげで楽しい夢を見ながら眠っている蝶や蜜蜂達はとても静かでした。ただ水のように月の青白い光が流れていました。あちらには、白い野ばらの花が、こんもりとかたまって、雪のように咲いています。 夜明け前の静かな時間、美しい野ばらが咲く花園は、まるでキラキラと輝く宝石箱のようでした。深い青色の空には、星が瞬いていて、月の光が照らし出す風景は、神秘的で穏やかでした。 花園には、多くの花が咲き誇り、その真ん中には、一輪の特別な花がありました。そこから放たれる、柔らかな輝きが、花園全体を包み込んでいました。 風は穏やかで、朝露の水玉が、草の葉っぱや花の花びらに優しく輝いていました。そこには、美しい香りが広がり、静かな夜明けの瞬間が、花園全体に生まれたようでした。 朝になると花園では、小鳥達の音楽が、それは草と木々が風に揺れる音と共にだんだんと広がっていきました。やがて目を覚ました蝶や蜜蜂達は、辺りを見回し、まるで宝石箱のような美しい花畑へと出かけて行くのでした。真ん中の一輪の特別な花から放たれるいい香りや柔らかな白い輝きは蝶や蜜蜂達を誘っているようでした。 特別な花に集まった蝶と蜜蜂たちは、花弁の美しさや香りに酔いしれた。その花には特別な力があり、虫達の願いを叶えることができる花だった。 蝶は、自分がもっと美しく飛ぶことができるようにと、花に願いをかけた。蜜蜂は、もっとたくさんの蜜を集めることができるようにと、願いをかけた。 そして、その花の蜜を吸うと蝶と蜜蜂たちの身体がきらめき始めた。そして、彼らは自分たちが願った通りに、それぞれの能力が向上していることに気がついた。 蝶は、より美しく、より優雅に舞い、蜜蜂は、よりたくさんの蜜を集めることができるようになった。蝶や蜜蜂たちは、自分たちが叶えた願いに感謝しつつ、野ばらの花畑で楽しく過ごした。 そして、朝日が昇り、彼らは次の冒険に向かうために、野ばらの花畑を後にしたのでした。 Bgm:VLLO ご視聴ありがとうございました

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          初夏の里山

          初夏の里山の風景は、とても美しいものがあります。春の終わりから夏の初めにかけて、植物や生き物たちは活気づいて、里山は色とりどりの鮮やかな色彩で溢れかえります。 草原には、輝くような緑色の草が芽生えて、微風が吹くと風に揺られて美しく輝きます。また、草原には、様々な種類の小さな花々が色とりどりのカーペットのように広がっています。 森林には、さまざまな緑色が混ざり合ってとても美しい光景を作り出します。また、森林の中では小さな動物たちが生息しており、さえずる鳥やさまざまな昆虫の声が聞こえてきます。 そして、里山には、清流や小川もあります。その水は清らかで、そこに住む生き物たちの命の源となっています。小川には、メダカやタニシなどの小さな生き物が暮らしており、水の流れに合わせて美しく踊ります。 このように、初夏の里山の風景は、生き物たちが活気づいて、花々が咲き乱れ、美しい色彩で溢れかえっています。そんな自然の中で過ごす時間は、心を癒し、感動を与えてくれるでしょう。

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          小さな島の猫(小説)

          日記 2023年8月1日 夏休みに一人旅で訪れた温暖な気候の小さな島に来てから、もう一週間、明日はこの旅の最終日。この島の人たちはとても明るくて見知らぬ旅人の私に対しても話好きで、私はすっかり気に入っていました。今日も朝から、島を散策していると、珍しい鳥や南国らしい色鮮やかな花を見つけることができました。そして、島の中心部にある小さな山を登っていると、一匹の猫に出会いました。なんと、その猫は私についてきて、美しい洞窟に案内してくれると言うのです。 猫についていくと、道は山

          小さな島の猫(小説)

          【短編小説】秋のさんぽみち

          仕事を辞めてから1ヶ月くらいたっただろうか。 毎日が暇だと、時間の流れもどうでも良くなってきた。 1ヶ月も半年も1年も大して変わらない。 東の空に太陽が昇って西の山に沈んでゆけば夜の闇に包まれる。 仕事や家事に追われて忙しく働いていた時は、1日が早く終了し時間が足りなかった。 体力が回復していないのに次の朝がくる。 週末になれば次の週をこなすために心と体力の回復のために全力で休む。 みよ子は、その繰り返しにもう限界だった。 あんなにバタバタとした日常を世の中の働く人達は長

          【短編小説】秋のさんぽみち

          【小説】母だって静かに本を読みたい

          みよ子はどことなく体や心の異変を感じて、今までと同じことをこなせなくなってきたことにふと気がついた。振り返ればそれは40歳を過ぎた頃からであった。 30代の時と同じように「あれもしなきゃ、これもしなきゃ!」と、考えてはいるのだが、なんとなく記憶力の低下やカラダの疲れからか、不安になったりイライラしたり、頭痛がしたりするのであった。 みよ子はそれに気がついたから良かったのではないだろうか。気が付かずに若い頃と同じようにがむしゃらに頑張っていたら本当に体を壊していたかもしれな

          【小説】母だって静かに本を読みたい

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          おてまりさん

          おてまりさん

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          星屑の花

          雲の流れをぼんやり眺めて 風の気まぐれのままにゆらゆら揺れる 蜂に甘い蜜をお裾分け、甘いかな、甘いかな 目立ちはしないけれども、良いらしい 肺の奥の奥まで届くように、深く深く吸い込まれていく 溶け込んで一部になる... ピシピシとしていたものが清々しさに変わると同時に 役目を終えて、何もなかったように忘れられる 私は真夜中に天からパラパラ落ちてきた星屑の花です🏵 (画像は庭のカモミール、香りをイメージしてみました)

          星屑の花

          【短編小説】銀河鉄道の駅

          ある真夏の日のことでありました。 休暇を利用して電車の1人旅をしていた僕は誰もいない山奥の無人駅で降りた。 駅のホームの片側は山の急斜面に草木が茂り、もう片側の崖下には大きな川がダムに向かってゴウゴウと流れていた。 山の谷間には蝉の鳴き声がコダマする様にうるさく響いていた。 木の葉の隙間から漏れる眩しい太陽の光の中で、僕は自然の清々しさを感じる反面、誰も居ない山奥に来てしまったことに少々心細くなってもいた。 暑さで額や頬に汗が伝って落ちてくると余計に不安と焦りが心を支配し始

          【短編小説】銀河鉄道の駅

          【短編小説】午前のコーヒーとワッフル

          ある朝、みよ子は夫や子供を玄関から送り出すとさっさと掃除や洗濯を済ませた。夕飯の下ごしらえまでやってしまうと、家族が帰宅するまではやることが無い。あとは自分の自由な時間なのである。1人でオシャレなカフェに行きコーヒーとワッフルを注文した。バターの染み込んだワッフルと芳ばしい香りのコーヒーが目の前に出される。それだけでも、みよ子の心は満たされる。それがささやかな午前中のお楽しみでなのである。 みよ子は週に2日程度は近所のお惣菜店から頼まれて短時間の手伝いには行ってはいるものの

          【短編小説】午前のコーヒーとワッフル