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ブログとNOTEの違いは何だろう

小説家デビューする前は、ブログをほぼ毎日書いていた。
ミクシィから始まり、OCNのブログに登録し、途中の民営化で契約変更などあってソネットに切り替え、SSブログになった今もアカウントは残してある。
海外出張三昧の日々だったので、多くは海外の話題だった。出張中は守秘義務があり、気を使ってプロジェクト内容に触れない日々の暮らしを綴っていた。小説の執筆は集中力を必要とするため、海外業務をしているとなかなか書けない。だから、1000字程度のブログを続けることによって、文章力、表現力の維持に努めていた。

城山三郎経済小説大賞をいただいてからは、ブログを書く頻度が落ちた。
新聞や雑誌に写真と名前が出ると、雑記的なブログを書くにくくなったというか、2008年当時はまだ、プロの物書きとブログとの境界線がはっきりしていたような気がする。経済小説でデビューした作家が、ブログで雑記を書いてたらあかんやん、みたいな……。
私のブログは結構トホホなエピソードが多かったので、経済小説家としてのイメージと違うとマズイかなと、気を使ったのである。だから、日常についてはハンドルネームで裏ブログを書いていた。主に自虐ネタ(苦笑)。

NOTEを書こうと思ったきっかけは3つある。
1. 友人に勧められた
2. 新型コロナ感染防止で自宅にこもった
3. そろそろまた自由に書きたい

日本の地域活動では主に65歳を過ぎた高齢者との付き合いが多いと思われがちだが、20代、30代とも交流が増えた。特にイベントを企画していると、若いミュージシャンや俳優と知り合うことが多い。
そして、「NOTEって知ってますか?」と聞かれた。
……知らない。
でも、気になった。
私はミクシィもブログもフェースブックもツイッターも、とりあえずかじる人である。インスタは登録だけして何もしてないが、ほぼ、アカウントを持っている。要するに、新しもの好きだし、新しいツールに置いて行かれないように努力する人である。
これは、ワープロ時代を知っているせいかもしれない。ワープロからパソコン、ラップトップ、タブレット、スマホと色々なデバイスが出てくる中で、特にワープロからパソコン時代の変化の大変さは筆舌しがたい。覚えたと思ったら、また変わっていて、必死に勉強した。
私たち国際開発コンサルタントは、パソコンひとつ抱えて海外出張に出るので、トラブルがあっても自分で何とかしなくてはならないからだ。
しかも、途上国。
電圧の変化や砂埃や、セキュリティーの甘いUSBメモリーのやり取りに泣かされ続けた。だから、フットワーク軽く新しいソフトやSNSにしがみついていかないといけない。決して詳しくはないが、最低限のことがわかっていないと生き残れないのだ。

そんなワープロ時代を知る私が、スマホ世代からNOTEのことを聞かされた。
書いてみるか、と思った。
おりしも新型コロナ感染防止で身動きが取れない時期だった。だから毎日投稿してみた。やっぱり書くことが楽しかった。

正直、ブログとの差はわからない。
投げ銭システムがあるとのことだが、そんなに投げ銭する人はいるだろうか。
マーケティング的にも、アクセス解析がブログよりも簡素なので、誰がどういう検索で来ているかなど、研究するのが難しい。ブログ村にも登録できないので、来てくれる人がNOTEに限るのではないか、と危惧する。

でも、ブログと違って「応援して」が比較的ハードル低く言える(ような気がする)。サポートで投げ銭は難しくても、「小説買って!」の声にこたえてくれる人はいるかもしれない。
有料記事の価格と比較したら、小説って決して高くないと思う。一年以上かけて書いて、完成度も高いし、目の肥えた出版社がお墨付きで太鼓判を押してくれた、ということだから、価格なりのクオリティはある。NOTEを書くことで、少しでも小説を読んでくれる人が増えればいいな、と思っている。

*エチオピアの写真は自分で撮影したものです
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