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ビタミンB3のポジティブとネガティブな副作用 No.15

エイブラム・ホッファー博士の論文を翻訳しました。
昔、FBへ投稿したのをこちらにまとめておきます。
No17までありますのでお楽しみに!
今回はNo.15です。

心房細動(不整脈の一種)

冠状動脈薬の研究調査の報告によると、心房細動にわずかな増加がみられました。
ナイアシン群:4.7%、プラセボ群:2.9%という結果となりました。
パーソンズは、患者は研究前に、既に心臓発作を1回以上、起こしていたため、ナイアシン群の高い数値は驚くべきことではないと示唆しました。
これに私は同意します。
1955年以来、数千人の患者にナイアシンを投与していますが、
心房細動を経験した患者はいません。

ホモシステイン(Hcy)

ホモシステイン濃度(血液中)の上昇は、虚血性心疾患(IHD)
および脳卒中のリスクの増加と関連しています。
研究によると、高濃度は健康な人の虚血性心疾患(IHD)
および脳卒中のわずかな独立予測因子としています。

Gargたちは、毎日3gのナイアシンを投与した52人の患者において、
ナイアシンがホモシステイン濃度を約55%上昇させることを発見しました。この2つの調査結果は、ナイアシンが一連のリスクを増加させる可能性が
あることを示唆しています。

しかしながら冠状動脈薬の研究調査では、既に脳卒中を1回患った大人数の男性グループにおいて、ナイアシンが死亡率を11%減少させ、
寿命を約2年延ばしたことから、信用に値しません。

ナイアシンが虚血性心疾患(IHD)と脳卒中のリスクを高めるという
わずかなリスクがあるとしても、大人数での冠状動脈薬の研究調査を
考慮せず、確定してよいものでしょうか?

各リスクがあることを仮定して、患者にピリドキシン(ビタミンB-6)、
葉酸およびビタミンB12を含むB複合剤(ビタミンBコンプレックス)を
服用させれば、容易に除去できるのです。

パーソンズは次のように述べています。

「患者には常に、これ以上、睡眠時間を減らさないようにと忠告しています。
ホモシステインを修正不可能な危険因子と考えず、それを還元することで
冠状動脈障害、または他の動脈障害を減少させることを確証するために、長い道のりを行くのみです。

ホモシステインから気を反らすために、彼らが確立したリスク要因である、喫煙、高血圧、異常なコレステロールの概要(総コレステロール値、
LDLコレステロール値、HDLコレステロール値、中性脂肪値)、糖尿病、
肥満、運動不足といった管理に誰もを集中させることについて書かれた
何かを私は読みたくはありません」。

興味深いことに、ナイアシンがホモシステインの濃度を上昇させても、
ネガティブなリスク作用がありません。
これは、コレステロールを低下させ、HDLコレステロールを上昇させる効果を補います。
もう一つの要因は、ナイアシンが末梢動脈疾患(PAD)に伴う
異常な凝固因子を修正することです。
末梢動脈疾患(PAD)を有する患者は、心血管病理および罹患率が
高いです。

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