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空気読みの力

日本人は空気を読む力が強い!
それで、察して「」を保つ

それは本当の話なのだろうか……

世界各国の人々の空気読みの力は、どのくらいなのか?比較して日本人の方がすごいのか?

私は日本から出ていない時は、日本は空気読みが他の国よりも激しいとなんの根拠もなく思ってしまったがそうでないことを知った。

刷り込みって怖いよなある意味。

オーストラリアは先住民族の方達以外は、様々な国から来た移民で構成された国だ。
私は西オーストラリア州では、パースの東側に住んでいた。パースは西豪州では都市なのでとてもいろんなルーツの人が住んでいた。

もうごちゃごちゃに混ざっている。
同じ人を見つける方が難しい。

相手を知るためには、知ろうと良く相手を見る。それに加え、どんな目的であれ言葉を交わすしか方法はなかった。

そして、空いたピースを埋めていく。
それでも分からないことは必ずある。

関係を円滑にするためには、しょうもない雑談をすることさえヒントになる。情報の交換をした方が安心感がある。

しかし、他人との境界を容易に越えられないのもなんとなく分かっていて最初からある程度ドライに人間を見ている人が多いだろう雰囲気だった。

私もそれは同じだった。それに、それこそが心地よい気分がする。自分にとっても相手にとっても。

そして立場は違えどルーツは違えどその所属していた各所で、それぞれの見えない空気があるのは確実だった。ルールのようなもの。

その見えない空気とやらに疑問を持つからこそ、他の国に興味を持って移住する人は後を経たない。そういう人らはある意味、ごちゃ混ぜの状態を好む。

それは「押し付け」の空気があるからだろう。

どこの国も大して変わらないんだなと思った。

どうすれば快適に思えるだろうか?

考えが異なる物同士が活動を共にする際、互いに意見交換をし最善を尽くすしか方法はない。押し付け合いでは絶対に上手くいかない。

これは、感情だけで話し合おうとしたり結論をつけようとすると、とても変なことになるということ。

大事なのはクリティカルシンキング。
これが出来るか出来ないか。

第一、感情の動き方は個人個人でバラバラすぎるからもう大変だ。

自分個人の最善と、集団の最善が違ったら簡単に離れていく。そういう人の多さ。

全体に悪影響が及ぶと思えば、声を上げる人の多さ。それは日本とは比べ物にならなかった。

誰が作り上げたか分からないが守るべきと思われている空気が世界中にある。

種類は一緒だったり、違っていたりする。

空気感は集まるから起こること。
けれど、個人と集団は違う。

これを理解している日本人はどれだけいるのだろうか?

オーストラリアに住む人々は、無意識にでもそれを理解している人が多く、無理やり相手に自分の好みや意見を押し付け引っ張り込もうとする人はそこまで多くはなかった。

これは個人レベルではそうという話。
社会レベルの話ではない。

日本は空気を読むのが苦手な人がひょっとしたら多いのではないか?

と私は疑いを持つように変わっていった。

他人の領域に分かりもしない決めつけと憶測で入り込んでそれに気づいてもいない。

気づかないんだから、してしまっても悪いとも思わない。そういうことだ。

空気読みが完璧な人達は、恐ろしいまでに同調しこなす。けれど、個人レベルでは全く違うという事実に豪州で何度遭遇したか私は分からない。

個人的に私はどうしても無理だ!と思えば平気でスッと身を引き他の場所に移る。

とてもドライな性格の人が日本より多い。

日本はとても異質な国と私は思っている。

本当は誰1人、今まで歩んできた経験そしてそれにより作られる価値観が異なるのに、それを「和」として纏められる不思議。

なぜか他人を同じと思い込みやすい人たちの多さ。本当に空気読みの力レベルが高いのかはすごい疑う。

どこの国でも、異常なまでの歪んだ同調圧力のせいで病んだりしている人はいる。

豪州もメンタルヘルスの問題で苦しむ人は多い。

違いがある人達が、共に過ごすのはそれだけ大変なことである。これを気づいてさえいない人はとても多い。

気づいてさえいなければ、知らず知らずに人に押し付ける人間になる。相手を読んでいるのか?

変なんだよ。ものすごく。。

英語圏の人は、たまに話し合いをする時

 Personally  という単語を使う。

これは「個人的には」という意味だ。相手に自分を知らせないと同じ土壌に入れる可能性も低いためだ。

それだけ対話にはそれなりの努力がいる。

とてつもない空気読みの力がいるはずだけど、日本人の多くはそれをあまり上手くない。意識した方が良い場合は多いだろう。

ここが分からなければ、異文化の人と英語で話し理解し合うのはとても大変だ。

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