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道を切り拓くのは自分、道を作ってくれるのは人

会社員として生きることを手放し、
自分の人生の舵は自分で取って生きていく。
そう決めても、ふとした時にやってくる

「この先どうなるんだろう」

という予想できない未来への不安。

2023年秋、パリでの展示会を終えた後、
これからどうなるんだろう?
どうしたいんだろう?
とアーティストとしての未来、1人の人間としての未来を考えていました。

進む道を知りたい

と願いを放ったところ、
突然舞い込んできた新しい道が不思議な縁で作られたものだったのでお話ししたいと思います。


パリに導いてくれた人との出会い

2023年春、1通のメールが届きました。
パリで開催されるアートの展示会への出展オファーでした。

パリの展示会なんて夢のような話で嬉しい気持ちの反面、
その時は出展経験も少なく、
アート業界のこともよく知らないため
その話を受けていいのかしばらく悩みました。

たくさんの人にアートを見てもらいたい
私のアートがパリに展示されるという経験を私の人生にプレゼントしたい

そう思ってお話を受けることにしました。

それが美術展覧会を運営する会社の担当者Iさんとの最初の出会いでした。

人生を切り拓いた「パリでの2時間」

当初私は展示会を見にパリまで行くつもりはありませんでしたが、
なぜか行ってみたい気持ちになり
勇気を出して1人でパリに行くことに。

担当のIさんも現地に行くということで
実際に会ってお話ししたのはそれが初めてでした。

パリ滞在の最終日、Iさんに会いにギャラリーへ。
お話が楽しくて気が付けば2時間近く立ち話していました。

作品を生み出す時の心の向き合い方、
アートを見て心が震える感覚など、
もともと作品を作る側だったIさんとは
いろんな「感覚」が似ていることに驚きました。

また、なぜ私の作品を選んで声をかけてくれたのか、
日々たくさんのアートを目にして選ぶ側の人が
どんな視点で見ているかという興味深いお話も聞きました。

ちなみにIさんの選び方は「直感」だそうです。
それを聞いて
「だからこの人の心にとどいたのか」
と全て直感で作品作りをする私は
Iさんとの出会いは必然だったと全てが腑に落ちました。

気づかないうちに誰かの人生を作っている

Iさんは新しいアーティストを発掘する部署に所属しており、
パリの展示会後はIさんの手から離れ
別の担当者の方と次の道に進むことになっていました。

ところが、年が明けたある日、Iさんからの電話。

年明けに部署を異動し、これからも担当できるようになったと言うのです。

Iさんにとってパリへ行ったこと、
私と話したあの「パリでの2時間」、
その経験がIさんの中で
アーティストさんと長くお付き合いしてサポートしたいという決意に変わり
自ら部署異動を希望したそうです。

さらに、その時これからの道を考えていた私にとっても
アーティストとして次なる新しい道を用意してくれたんです。

道を切り拓くのは自分、道を作ってくれるのは人

2023年のパリという道を作ってくれたのはIさんで
私は勇気を出して未知の世界にえいっと飛び込んだだけ。

そしてまた、私がこれから先の道をどうしようか考えていた矢先に
新しい道を示してくれたのがIさんで、私はそこに飛び込んだだけ。

私の言葉が次の道を決める1つのきっかけとなり
決意して新しいフィールドに飛び込んだIさん。

人生の道は自分の力で作っていくものだと思っていたけど、
1人の力でやれることには限界がある。

いつも知らない世界に導いてくれるのは周りの人で、
自分でやることは新しいことに勇気をだして踏み出すだけ。
あとは目の前の事にただ真摯に向き合い
当たり前のことを当たり前にやっていくだけ。

人生の道を作るってそういうことなんですね。



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