レジでのやり取りで勉強になったこと。
近所のスーパーのレジのお仕事をしていた時のこと。
忘れられないお客様の言葉があります。
私にとって、とても勉強になりました。
娘が小さい時に、近所のスーパーでパートで働き始めました。
マイナスの生活から脱出したくて(笑)。
接客が初めてだったので、毎日緊張していました。
それでも6年間お世話になりました。
当時の私にとって、強制的に、
「ありがとうございました」
と言い続けることは、自分にとっても良かったようです。
自分の発する言葉は、自分が一番よく聞いているから。
そのレジ業務で毎回お客様と接する中で、
色んなお客様がいました。
スーパーの近くには、年配の方が多く住んでいる団地がありました。
毎日のように、お散歩がてら、お買い物に来るお客様がいました。
ある日、私の担当するレジで、お会計がもたついたお客様がいました。
いつもお越しいただいているおばあちゃんです。
でもそのおばあちゃんの次のお客様は、イライラした男性客でした。
そのおばあちゃんに対し、イライラ全開。
貧乏ゆすりをしながら、
「早くしろよ!」
の罵声。
「少々お待ちくださいませ。」
と私は隣のレジを確認しましたが、行列。
おばあちゃんは、ますます小さくなりながら、ちょっと焦りながら、
小銭を出し、お会計が済みました。
私はイライラ男を早く済ませてしまいたかったので、
さっさとレジに品物を通し、男性の会計を済ませました。
男性は、ぶちぶち小言を言いながら、去って行きました。
気分悪いなぁと思いながら、次にお待ちのお客様の対応をしました。
そのお客様は女性の方で、50代後半くらいに見えました。
(当時私は、30代後半)
おばあちゃんと男性のやりとりを見ていた方です。
その方が、言いました。
「我々は誰でも歳をとっていくのにね。大先輩に失礼よね。
もう少ししたら、私だってあの方のようになるんだから。
あなただって、そうよね?」
おっしゃるとおり。そうだよなぁって思いました。
家事と子育てと日々の生活のことでいっぱいいっぱいだった当時の私には、
響きました。
いずれはみーんな歳をとり、おじいちゃんおばあちゃんになっていき、
自分の思い通りに体や頭が動かなくなる時がくるんだ。
みんなそうなっていくのに、それを想像できず、お年寄りに文句を言っていた
イライラ男。
でもそのイライラ男と同じレベルの時が、私にもあったかも。と反省しました。
それからは私はレジでそれまで以上に、
ご年配のお客様には気持ちよくお買い物を済ませてもらえるよう、
心配りができるようになりました。
その女性のお客様の言葉を今でも忘れずに、暮らしています。
当時より歳を重ねた自分が、娘に色んなことをレジで頼んだりしています(笑)。
年齢を重ねるってこういうことなんだなぁ、と思いながら。
私より先に生まれた方々は、人生において大先輩であります。
敬いたいし、大事にしたいって思います。
たまに図々しい方もいますけど(笑)。
そうはならないように、とこれまた勉強です(笑)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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