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【ヴィパッサナー奉仕vol.3】大自然、英語環境、多文化な奉仕

おはよう、こんばんは、G’day。

オーストラリアのヴィパッサナー奉仕のお話vol.3。
書き残しておきたいことを全部入れたのでちょっと長くなります。


オーストラリア内にはヴィパッサナー瞑想センターがいくつかありますが、今回はNSW州のセンター ダンマブーミ(Dhamma Bhumi)に行ってきました。

日常会話程度の英語が話せる方で、毎日大自然を眺めながらゆっくりと過ごしてみたい方には是非おすすめしたい場所です。

ダンマブーミがあるのはブルーマウンテンズという山々の中。
ブルーマウンテンズは大きな国立公園になっていて、その面積100万ヘクタール以上、標高1000m以上。

ちなみに私がQLDでよく遊びに行くタンボリンマウンテンは標高500m強しかないので、スケールの大きさは歴然。
大自然のパワーを感じられます。


ダンマブーミに着いたのはコースが始まる2日前の夕方。

センターは古いけれど立派なコテージ風で、渡り廊下で繋がった住居、その奥に公園のような敷地、瞑想ホール、森。
その広さに驚きました。

瞑想者150名くらいは収容できて、広々とお散歩ができて、奉仕者用のコテージもあります。


その日はやっと夏から秋になってきたかなという3月の始めでした。
ゴールドコーストからサンダル履いてやってきた私ですが、この日は特に寒くて、持ってきたウルトラライトダウンジャケットを来ても心許ない。

ちょうど奉仕者の皆さんは瞑想中だったようで、広い敷地に人っこ1人見当たらず、辺りは濃い霧が立ち込めて何だか不気味にすら感じているところで、奥にあった古い煉瓦造りの四角い建物から『絵本に出てくる山小屋のお爺さん』みたいな方が現れて助けてくれました。

彼は住み込みで長い間奉仕をしているのだそうです。
四角い建物は長期で奉仕をする方々の住居でした。


年季の入った看板に歴史の長さを感じます。
瞑想ホール
男女別のダイニングルームも広く良い眺め。


その夜のミーティングに参加しました。
まだコース自体の奉仕者は私しか到着しておらず、コースの間の期間に奉仕する古参のボランティアの方々が中心でした。
同じくらいの年代の男女も何人かいて、話を聞くと彼らはワーキングホリデー中のフランス人やイタリア人でした。
中には数ヶ月間、ここで10日間のコースへの参加と奉仕を繰り返している方もいました。
ヨーロッパ系の旅人たち、こういうワーホリの使い方してる方が多い印象です。
スピリチュアリティや自然の中での生活を追い求めてゆっくり。
私ももう少し早くそういうことを知っていたらな、なんて思ってしまいますね。



女性奉仕者用のコテージには個室が5部屋に、共用のシャワーとトイレが2つ。
カーペットはボロボロですが、こんなに広い個室を使わせてもらえるなんて!と驚きました。
そしてシャワーとトイレはとても清潔で快適に過ごすことができました。
大きな窓のお部屋を使わせてもらい、毎朝、窓から絵のような景色を見ることができる、なんとも恵まれた環境でした。


谷側を望むコテージはロケーションが最高。
奉仕者部屋の大きな窓から見える朝のブルーマウンテンズ。



ダンマブーミはとにかく大自然が美しかったです。
以前参加した千葉のダンマーディッチャでは木々に囲まれ、景色は見えず緑と青空だけを目にする日々でした。
それはそれで集中しやすく平和な環境で好きでしたが、ここは毎日大自然の美しさに心が洗われるようでした。
10日間のコースに参加している生徒さんも、この大自然の景色に心を安らいでいるのだろうな、なんて思いました。


朝の清々しい空気、昼間ユーカリの葉の油が揮発するという青い山々、視界いっぱいの夕空。
生徒さんたちが瞑想している時間、仲間たちとテラスに座り夕陽が沈むのを眺めながら語らった時間はまさにプライスレスでした。


テラスから見える夕空


テラスには最高なベンチがあります。


夕陽が落ちて、月まで沈むまで語らいました。


そして夜になると嘘みたいな星空。
星ってこんなにあるのか。笑ってしまうくらいに。天の川もぼんやりと白く本当に川の流れように見えるんだな。
と、毎晩首が痛くなるまで眺めていたものですから、流れ星も何度か拝むことができました。



奉仕者は一日3時間瞑想する時間がありますが、瞑想ホールでのグループ瞑想だけでなく、パゴダを使うこともできました。
パゴダはひとりひとり限られた、窓のない瞑想用の小部屋。
完全に外界から切り離され、自分の内側に入り込むことができてとても心地の良い瞑想ができました。


扉を閉めると真っ暗。洞窟の中で瞑想しているようです。



さて、オーストラリアならではの奉仕仲間たちのお話しもしておきます。

海外のセンターで奉仕するのは、日本でするのとはやっぱり違う。
そもそも今回奉仕自体が初めてだったわけですが、やり方がわからない上に英語も一人だけ理解が遅いのでとても苦労しました。

シドニーの近くということで、奉仕仲間たちのバックボーンは多種多様でした。
生粋のオージーのおじちゃんやヨガガールもいれば、ヨーロッパ、インド、イスラエルなどからの移民オージーもいます。
なんと奉仕中に永住権が降りたアメージングなスコティッシュもいました。
台湾生まれニュージーランド育ちのオージーやワーホリ中の南米系ブリティッシュなどなど本当にマルチカルチュアルで面白かったです。

みんな英語はネイティブレベルでしたが、アクセントが全然違っていて、自分が気にしていた日本人アクセントもいいんだな〜、と安心して話すことができました。

レシピ読むのに時間がかかったり、早口のキッチンマネージャーの指示がわからなかったりしてもみんな快く助けてくれて、楽しく奉仕することができました。


自分にできる小さなことから楽しく取り組むこと、他者を受け入れること、協力し合うこと、感謝すること。

そんな当たり前なことを、強い実感と共に改めて学ばせてもらいました。

瞑想をすることも良いけど、瞑想をする人たちと現実世界で交流するというのも生きていく上で大きな糧になると思います。

そして、英語環境と忙しさのダブルパンチに逃げ出したいくらいプレッシャーを感じた始めから、最後までやり遂げることができた自分に拍手を送ってあげたいと思います。



何だかまとまらないですが、オーストラリアNSW州のヴィパッサナー瞑想センターでの体験記録でした。

長い文章最後まで読んでくれてありがとうございました。

楽しんでいただけたら幸いです。


メッターを込めて。


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