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「転職2.0」で転職を考える

遅ればせながら、元LinkedIn日本代表の村上巨さんが書かれた「転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール」を読みました。

私自体、消極的な理由では日本支社がなくなったり、部署自体がなくなったり、積極的な理由では、留学したり、関連会社で経験を積みたいなどの理由で何度か転職しているので、転職自体に抵抗はないのですが、現在どのような転職活動をするのが良いのかのヒントが書かれていたので、参考にしていこうと思っています。

私がメモしたところをシェアさせていただこうと思います。

「自分株式会社の時価総額の最大化」であり、転職はその手段と捉え直すべきだというのが、転職2.0の軸になります。  
その意味で、短期志向であり、場当たり的であった転職1.0に対して、転職2.0は戦略的であり、逆算型です。また当然、目的が変われば、「行動」「考え方」「価値基準」「人間関係」も変わってきます。  
なお、念のため付け加えておきますと、「自分株式会社の時価総額」というのは、すなわち「自分の市場価値」という意味です。キャリアの意思決定権が個人にある時代には、自分を会社と見立て、自分株式会社を適切に経営していく。そのような意識が重要と考え、私は常々このような表現をしています。  
そして、さらに付け加えておきたいのは、自分の市場価値が最大化されるということは、当然景気に左右されず常に評価されることになりますので、一生生き残り続けられることにもつながるのです。
「転職2.0」より


確かに、誰かに雇われようが、起業して自分でやっていこうが、自分を会社として考えていくというのは、とても納得しました。

先日の山中伸弥先生の「VW」の“VISIONを持つ”ということに繋がる話だなと思います。何のためにこの仕事を選ぶのか、また、この仕事をしているのか、という意識ですね。


著者の村上氏が提案しているフレームワークは「自分にタグ付けをする」というものです。

①自分のこれまでのキャリアを「ポジション」「スキル」「業種」「経験」「コンピテンシー」に分解すること 
②分解したらそれぞれを掛け合わせて、その掛け合わせの中に自分の希少性を知ること
「転職2.0」より

例えば、私の場合だと「ポジション」のタグには、“ブランドマネージャー”のようなものが入るのかなと思います。
「スキル」タグには、“デジタルマーケティング”とか“クリエイティブディレクション”あとネイティブではありませんが“英語”あたりが入ってくるのかなと思います。
「業種」タグは、一括りで言うと“メディア”とか“エンタメ”だと思いますが、“映画”などが入ってくるのかなと思います。
「経験」タグは、”B2C”、”B2B”、“マネージャー”あたりが入ってくるのかもしれません。
「コンピテンシー」タグは、自分で書くのは恥ずかしいですが、“コミュニケーション能力”とか、“情報収集”とかそいいうものかもしれません。

長く働いてくると、このタグが増えていくことになるのか、それとも、限られたタグを深めていくことになるのかということだと思いますが、転職したいポジションに合わせてタグの言葉を選んでいくのが良いのかなと思いました。
もちろん、自分に経験がないタグ付けたら、後から自身の首を絞めることになるので、自分にあるものをどう見せるかということです。

この本の中では、時代によって求められる人材は変わってくるので、もしも、何か新しいことを学ぶのであれば、出ている求人にどんなものがあるかをよく見ておくのが良いそうです。多く募集が出ているようなポジションは、今その市場が熱いということです。

あと、会社を選ぶ上で重要視した方が良いポイントとして、「カルチャーフィットを重視する」ということも書いてありました。これは、私も非常に同感です。
会社とカルチャーが合わずに退社していった人を何人も見てきているので、結構大切なポイントだと思います。
この本の中にも書かれていますが、おそらく面接を受けていると、その会社のカルチャーが垣間見えてくると思いますし、あと、可能であれば、その会社で働いている人と繋がって話を聞いてみるというのも手です。

次の転職に向けて役に立つTipsがとても分かりやすく、簡潔にまとめられているので、この本から得たノウハウを使って、早速Linkedinをupdateしてみました。




著者の村上巨さんのnoteの記事です

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