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京の冬の旅〜東本願寺から市比賣神社、上徳寺、イノダコーヒ本店

冬の京都が好きです。
空気が凛と澄んでいるし、桜や紅葉の季節と違って人が少ないから、お寺やお庭の静寂を存分に味わうことができます。

先日は東本願寺からスタートし、三条あたりまでお散歩してきました。

東本願寺では「京の冬の旅」期間中、ふだんは非公開の建物「大寝殿」「白書院」を拝見することができます。


京都へ行くたび、横目で見ながら通り過ぎていて、じっくり拝観するのは初めてです。本当に大きな伽藍だなあ!
特別公開のお庭は、賑やかな京都駅がすぐそこだなんて嘘のような静けさ。

足を延ばして、東本願寺の別邸、渉成園へ。
ちょうど東京藝大による「クローン文化財」の展示が行われていました。

失われつつある文化財を保存しながら、一般の人にも公開するためのこころみ。

文化を継承するということ、芸術と科学技術のかかわりについて、深く考える機会をいただきました。


市街地を少し歩いて、市比賣(いちひめ)神社へ。
御祭神はすベて女神さま。
五条大橋の西側に、そっとたたずむ女性の守り神です。

境内にある「天之真名井(あめのまない)」にお参りして御神水をいただくと、心からの願いがひとつだけ叶うと言われています。
私もひとつだけ、大切なお願いを絵馬にしたためました。

市比賣神社を出たら、塩竈山上徳寺はすぐご近所。
徳川家康ゆかりのお寺で、お参りすると子どもを授かる「世継地蔵」で知られています。


「京の冬の旅」特別公開で、ふだんお堂の外からお参りするお地蔵さまを間近で拝観できるほか、寺宝や客殿も拝見できます。すべて写真撮影可という懐の深さ。
お地蔵さまはとてもやさしい面ざしです。

気ままな散策の締めくくりは、イノダコーヒ本店。
三条へ行かなくちゃ♪と高田渡さんがコーヒーブルースで歌った、1940年創業の名店です。

天井が高くラグジュアリーな新館と、創業時の店舗を復元した旧館がありますが、今回は旧館に。

有名な「アラビアの真珠」をカフェオレでひとくち。

昭和にタイムスリップしたような、ゆったりした時間が流れます。

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