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日本画で里帰り~「東山魁夷と四季の日本画」展@山種美術館

今年最後に訪れた展覧会は、日本画の専門美術館、山種美術館。

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「東山魁夷と四季の日本画」展です。

今回の見どころのひとつは、魁夷が京都の四季を描いた「京洛四季」が4点そろって出品されていること。

京洛四季は、魁夷が川端康成から「京都は今描いといていただかないとなくなります。京都のあるうちに描いておいて下さい」と言われて制作した作品として知られています。

春の山。夏の水辺。紅葉の山。雪降る街並み。

やさしくあたたかい色彩が、ふるさとに帰ってきたような安らぎを呼び起こします。

中でも大晦日の京都を描いた「年暮る」は、この季節にぴったりの1枚。

さまざまな色調の「青」が印象的な作品です。

「年暮る」のほかにも、魁夷は青の使い方に特徴がある絵画をたくさん残しています。

「東山ブルー」について、もっと知りたい方は、よかったらこちらの記事もご参考に…

館内の「Cafe椿」では、作品をモチーフにした和菓子も味わえます。

「年暮る」をモチーフにした「除夜の鐘」、黒糖風味で美味しかったです。

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年内の開館は終了していますが、展覧会は年明け1月3日から、24日まで続くので、興味のある方はぜひ。

なかなか里帰りも叶わないご時世、日本画の中に心のふるさとを探す小さな旅に出かけてみるのもおすすめです。

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