2021年2月の記事一覧
たとえば1杯の、お茶を差し出すように。
息継ぎみたいだな、と思うことがある。
週末の、お茶の稽古。
ふだん、仕事に没頭し家族と向き合い、合間に大急ぎで最低限の家事をしていると、あっという間に1週間が過ぎていく。
特に、コロナ禍で家にいる時間が長くなってから、水族館のマグロみたいにぐるぐると、同じところを回り続けているような気がすることもある。
そんなときお茶の稽古に行くと、明るい水面に顔を出して、深く息を吸い込んだときみたいに、
お茶室の「一期一会」
お茶の稽古。
この冬最後の筒茶碗。
筒茶碗は、ふつうの抹茶茶碗よりも縦に長くてお茶が冷めにくいので、寒い季節に使う。
茶碗を拭く「茶巾」の扱いが変わるので少し難しい。
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筒茶碗を見ると、思い出すお茶の先輩がいる。
お仕事柄、指が長く手先が器用な方で、筒茶碗のお点前がとても美しかった。
コロナ禍で会えなくなってしまったけれど、お元気かなあ。
また一緒にお茶が飲めるかな。
1杯の