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東京で徹底的にパリへ行く2023.7.9

ゴールデンウィークにイタリアへ行ったばかりなのに、既にヨーロッパへ再訪したい欲が高まっている。

フランスのフレグランスブランド・Diptyqueが表参道でポップアップイベント「Un Air de Paris(パリの空気)」を開催するということで、それにあわせて“東京で精神的パリ旅行”が可能かどうか試みた。

今回はそのレポート。

Cafe de METRO

精神的パリ旅行は表参道駅構内からスタート。Cafe de METROで待ち合わせる。駅地下でありながら、まるでパリのテラス席にいるかのような石畳と街灯風の照明がある。

この日のバッグはジャン=ポール・ゴルチエのブック型ショルダーバッグ。一見シンプルだけど、フラップの天面が本の背表紙になっていて、バッグ側面には本のページを模した型押し。バッグの持ち方次第では、重厚感ある洋書を脇に抱えて歩いている人に見えるという仕掛け。ディズニー版『美女と野獣』のベルになれちゃうかも。

ゴルチエの半生を描いたミュージカル「ファッション・フリーク・ショー」に感銘を受け、なにかゴルチエのアイテムが欲しい!と探していたときに、ヴィンテージショップで見つけたバッグ。


Diptyque ・ Un Air de Paris

さっそくDiptyqueポップアップイベントへ。
ブランドを象徴する線画のフォトスポットがあり、画角に気をつけて写真を撮れば、そこはもうパリ────(?)

花の都にあわせて花柄を着るという、なかなか安直な思考だけど気に入っている。この帽子とブラウスは、空きコマのたびに109やラフォーレに繰り出していた大学2年生くらいのときに、dazzlinで購入したもの。まだ一点物やヴィンテージに興味がなく、トレンドを追いかける“普通の子”だった頃に購入したものだけど、いまでも着れるタイムレスなデザイン。

ガーデンをイメージした内装に、フレグランスでよく使用される香料を単体で嗅ぐことができるブース。

瓶に付属しているポンプを押すと、Diptyqueの名品が香るブース。フレグランスの世界は詩の世界。時間や場所を香りに閉じ込めたアート。

PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGIとのコラボレーションアイスクリーム。キャラメルサレとほうじ茶を組み合わせた珍しい味は、パリと東京をイメージしているそう。ほうじ茶を使ったデザートは想像より美味しくて、使い勝手の良い素材だと感じる。抹茶ほど渋すぎない。パリと東京の友好条約、ここにて締結。


J-COOK

外苑前にあるカフェ・J-COOKでひと休み。
木漏れ日が美しく、心安らぐ空間。

オーナーさんが映画好きだそうで、店内にはフランスを中心に洋画のポスターがいたるところに飾られている。

スカーフのように首に巻いているのはネクタイ。『夜霧の恋人たち』のジャン=ピエール・レオみたいに、ネクタイが似合う人になりたい!と意気込んだ今夏。酷暑によりこの日以降まったく出番なし。ネクタイ使いは秋から頑張りたい。


VIRON

精神的パリ旅行を締めくくるディナーはVIRONで。ビックカメラやMEGAドンキが並ぶ、雑然とした文化村通りを走り抜けると、パリがあります。

レバームースとバゲット(パテをパンに塗るのがフランス流、らしい)
鴨もも肉のコンフィとそのほか肉料理(なんだか忘れたけどお肉が柔らかくて美味しかった)

今夜は良い夢を見れるように、デザートはブルーベリータルトとルイボスティー(カフェインレス)。


暗めの照明や、騒がしくない程度に談笑が聞こえてくる店内で、だんだんと微睡んでくる。疲れた身体に満たされた気持ちがじんわり染み入ってくるこの感じ、海外旅行したときの夜にどこか似ている。

東京で精神的パリ旅行は、可能です。

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