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読書記録②『MOMO』ミヒャエルエンデ

ついに完読。

MOMOとの出会い


大学の授業でこの本を読む課題があった。
(かれこれ10年以上前...)
当時の私は、本を友だちから借りて、
読ん、、、、でない、たぶん。
まったく記憶にない。
不真面目な学生だったので、
読まずに適当に課題をスルーした。

だけど、大学の結構好きだった先生が
読んでみて、と出した課題。
心のどこかでずっと読まなきゃな
というきもちがあった。

就職してしばらくした頃、
T-siteで、MOMOの愛蔵版を見つけた。
その表紙の美しさと
オレンジ色の布?貼りに、
こげちゃ色で印刷された文字の美しさに、
思わず購入。

購入して、読み始めては数章で飽きて(?)
読みきれないということが
これまで幾度となくあった。

最近「ゆっくり」について考えるところがあり、
なにか参考になる本はないかなと
本棚を探し、手に取った本の
参考文献としてMOMOが取り上げられていた。

不思議と、どんどん読み進められた。
今の自分が、
灰色の男たちに時間を奪われてると感じたから。

今、読むべき本だった。
今、読まれるのをじっと本棚で
待っていてくれたと思うと
なんだか嬉しくなる。

3つの気づき①

ほんとうに危険にさらされているのは、友だちの方ではありませんか。
あの人たちを助けることのできる人間がいるとすれば、それはモモをおいてほかにいないのです。/17章
モモは急に自分の中にふしぎな変化が起こったのを感じました。不安と心細さがはげしくなってその極にたっしたとき、その感情は突然正反対のものに変わってしまったのです。/17章


灰色の男たちが怖くてたまらなくて逃げ隠れていたモモ。
でも、男たちに奪われた大事な友だちの時間を
取り返すため、
モモは灰色の男たちと対機します。

友だちがいなければ
自分の話を聞いてもらうことも
友だちの楽しい物語を聞くこともできない。
本当に大切なものを守ろうと立ち向かう
モモの勇気と強さ。

なんて勇敢なんだろう!
その強さは自分にはあるだろうか?
そして大切なことはきちんと自分には見えているだろうか?
私が、恐怖と不安をおしころしても
立ち向かおうと思うほどに大切なものは
いったいなんだろうか。

3つの気づき②


時間とはすなわち生活だからです。そして人間の生きる生活は、その人の心の中にあるからです。/6章
人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそって、なくなってしまうのです。/6章

時短、効率、、、
流行りのように叫ばれる現代。
もちろん、利点はある。
だけど、なんのために?を忘れちゃいけない。
家事を時短して、家族との時間を作る。
効率よく家事をこなして、自分の時間を作る。

私は最近、効率よく色々なことを終わらせようと必死になり、
できた時間にさらに新たな家事を詰め込み、
結局いつもバタバタ。
子どもに待って、ということも多かった。
旦那と話したい議題があっても、今はごめん!
ということも多かった。

朝5分でも10分でも、
コーヒーを飲みながらゆっくりする時間があると
それだけで心に余裕が出る。

これからはあえて余白を作っていきたい。

3つの気づき③

においも、さっきとはちがう感じの、もっと艶やかなにおいです。みればみるほど、つぎからつぎとこの花の素晴らしい点がモモの目に入ってきました。/12章

絵は全くないのに情景が頭に浮かんでくる12章。
本当に美しい。
蓮の花をイメージしたけど
他の方はどんなお花を思い描いたんだろう?

一つとして同じものがない、人の時間を表すお花。
人間の過ごす時間もまた、1秒たりとも同じときはない。
常に形を変えながら時を刻んでいく。

すぎて行く時間と散って行く花。
そしてまた次々に咲く。

人類みな平等に、1日24時間を
マイスター・ホラに与えられている。

どう使うか、どう生きるか。

時間を、すなわち生活を、豊かに笑顔で楽しく、
使っていきたい。そう思った。


最後に

やっっっと読めたMOMO。
今読むべくして読めた本でした。
今月の読書記録、再読のものをアウトプット、と思っていたのに
思いがけず新たに本が読めてしまいました〜。
読書に没頭する時間って本当に幸せ。

他の方のMOMOの感想、
すごく読みたかったんだけど、
自分の感想を書いてからじゃないと
薄れてしまいそう、、、!とおもって
まだ読めておりません!

とりあえずはアウトプットできたので
みなさんの感想も見に行きたいと思います!
たのしみ!

長文読んでいただきありがとうございました!

ではおやすみなさい〜♪

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