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読書記録📖

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📕時にネタバレ御免🙏の、無責任に楽しんで書いた読書記録を集めました。ちらっとのぞいてもらえたら嬉しいです🐱
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2024年7月の記事一覧

読書記録⑬『愛なき世界』三浦しをん著

読書記録⑬『愛なき世界』三浦しをん著

この本は前々から少し気になっていた。著者の三浦しをんさんの書く世界観がすごく素敵だから。『舟を編む』『格闘する者に◯』『まほろ駅前多田便利軒』‥‥他にも何冊か読んだ。『舟を編む』は映画にもなった名著だから、知っている人も多いと思う。この著者の作品を読んでいつも思うことは「取材と下調べ、相当したんだろうなぁ」ということ。

小説家は壮大な嘘つきにならなければいけない。自分の知らないことでも、知ってい

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読書記録⑫『かさなりあう人へ』白石一文著

読書記録⑫『かさなりあう人へ』白石一文著

白石一文さんの著書は、過去に何冊が読んだことがあった。内容はほとんど覚えていない。でも長編向きな作家さんだなぁと思ったことは覚えている。推理小説でもないのに、点と点が繋がって一本の線になっていくさまをきれいに見せてくれるから。例えるなら彫刻のような感じ。徐々にその人の生き方、運命が浮き彫りになっていく丁寧な物語の描き方。
本は読み終わって数日もすれば内容を忘れてしまいがちだけど、著者それぞれの世界

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読書記録⑪『食っちゃ寝て書いて』小野寺史宜著

読書記録⑪『食っちゃ寝て書いて』小野寺史宜著

タイトルを見た時、ふっと笑ってしまった。この力の抜けた感じが気に入って、パラパラとページをめくってみた。タイトルの一部、“書いて”から予想した通り、どうやら主人公の職業は作家らしい。作家の生活、考え方、原稿の書き方には興味がある。ということで、じっくり読んでみることにした。

出だしから読みやすかった。一文一文が短く、余計な情報が削ぎ落とされた文章。そして登場人物たちが“横尾成吾”“井草菜種”のよ

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読書記録⑩『もしかして ひょっとして』大崎梢著

読書記録⑩『もしかして ひょっとして』大崎梢著

読書記録も今回で10回目。継続が苦手な私でも、仕組み化して淡々とこなせば、なんとか達成できるということがわかった。そのことについてちょっと触れてみたい。

まずは読書について。これは最初に、一日の読書量を決めてしまう。四日で読み切りたければページ数から四分の一を割り出し、そこまで読むというページに付箋をペタリ。そしてまた次の日読む範囲の最後のページに付箋を貼り、読み終えた場所の付箋から読み進める。

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