コミュニケーションにおける文法~あなたの運転する車は無事に目的地にたどり着けますか
あなたの日本語は文法的に正しいですか?
私は全く自信がありません。
日本語教師の資格が泣きますね(笑)
「伝わってるんだから文法なんていいじゃん」
って思ってませんか?
私もそう思います。
でも、なぜか英語になると許されない空気が広がる。
おかしい、って留学してから思っていました。
新しい言語を学ぶにあたり、私は文法の勉強は必要だと思っています。特に日本の教育環境を考えたら、まずは文法をきちんと理解して、それを徐々に自由度の高い環境で使う練習をたくさんすることが効果的だというのが私の意見です。
でも、コミュニケーションにおいて文法は最優先じゃない。
あくまで最優先ではないだけ。
文法の知識を持たずにコミュニケーションにのぞむのは、教習所で講習受けずに街中を運転するようなものなので、大事故に遭います。
無事故無違反の安全運転であれば信頼度が上がります。
でも、多少失敗しても無事目的地にたどり着けたならドライブは成功ですよね。私だったら、助手席の人に何か言われても「無事着いたんだからいいじゃん!」と答えます。
しかもね、自分が間違っていることに気づいていないこともあれば、自分の間違いは相手に気づかれていないということもあります(一方通行なのに気づかず入っちゃうとか?)。
つまり、文法を多少間違えても、自分の意思を無事に伝えられればコミュニケーションは成立するわけです。「無事伝わったんだからいいじゃん!」ということになります。
本来はコミュニケーションの成否が大事なんですけど、英語力を○✕で手早く測ろうとすると文法中心になりがちです。これは知識を問うもので、運用力を問うものではありません。
文法問題が一概に悪いとも言えないのですが、「正しさ」というプレッシャーを助長している一因でもあると思います。
先日の記事で、主体的に発話出来ない中学生の話をしましたが、「正しい文を言わなければ」という心理が少なからず働いているように感じます。
さいごに・・・
そうそう、というポイントが詰まっていたので、今日は「矢作とアイクの英会話Q&A」から「否定疑問文への返答」ご紹介。
明日、否定疑問文の話にちょっぴり補足を加えようかなぁと思います。
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