書くことは、人生に向き合うこと ‐人生を好転させる『書く習慣』‐
いしかわゆきさんの『書く習慣』という本を読んで、そこに載っていた題材をもとに #書く習慣1ヶ月チャレンジ をやってみました。
(毎日続けられた訳ではないから、2ヶ月くらいかかったけど)
今日はその最終日。30日目です。
書いてみて感じたことをまとめました。
自分の思考って、あんまり言語化できていない
大学時代の恩師の口癖が「思考の言語化」でした。
当時は、勉強して得た知識をわかりやすくまとめることのどこに、そんな口を酸っぱくして毎回言及する要素があるんだろう、と思ってたんですが
こと大学を離れて、日々の生活の中に身をおいてみると、思考って言語化できるほどまとまってなかったんだなって感じます。
言葉があって、それを受け取って、考える。この時は最初に言葉があるから、言語化しやすい。
でも日常生活の中には、そうじゃない場面もたくさんある。
ふわっと受け止めて、日々を過ごす。過ごしているうちに考えがまとまってくる。身についてくる。
そういう「自分の日常の延長にある思考」って、自分の中ではすごい確たるものになってるはずなのに、「言葉」という居場所をまだ与えられずにふわふわ漂っているんですよね。
「書く習慣1ヶ月チャレンジ」を通じていちばん感じたのは、このふわふわ漂っているけれど、自分の中にしっかり根をはっている思考をひとつずつすくいあげて、あるべき居場所を、寝床を用意してあげるような感覚でした。
昨日の記事にも書いたんですが、
生物の中で人間だけが、世界に「言葉」というラベルを貼ることができます。
その他大勢と変わらない、なんの変哲もないただの「人間」だった私も
「みはしさくら」とラベルを貼ってもらうことで、他の人間との境界線をひくことができます。
それと同じで、
自分の考えも言語化して、「言葉」というラベルを貼ってあげることで、あるべき場所におさまるような…水を得た魚のように思考がきらきらしだす、そんな感覚がありました。
「そう!わたしこんなこと考えてた!」という、共感のような感覚。
あ、あれだ、千と千尋の神隠しで
最後に千尋がハクの名前教えて、
みたいな。
(余談ですが、千と千尋は「言葉というラベル」がキーになってる話だと思ってて、だから湯婆婆は千尋の尊厳を奪うために名前を奪うのだと思ってます)
私は自分の気持ちが見つからなくなったことがあるので、
こういう、自分の思考をクリアにするための習慣は大事にしたいなって思ってます。これからも書き続けたい。それが30日続けた感想です。
言葉の強力さと危うさ
言葉のラベリングって、すごく強力で、
一度「りんご」と思い込んでしまうと、もう「りんご」以外の情報って、入ってこなくなってしまう。
甘そうなのかすっぱそうなのか、ちょっと苦いかもしれない、
本当は赤よりマゼンタ寄りかもしれない、茶色や灰色やグリーンも感じるかも、
質感、重さ、香り…、
さまざまな情報が、「りんご」という3文字に負けて、出てこなくなる。
だから、
自分の気持ちや思考を言語化するときは、できるだけ丁寧に真摯に、向き合っていきたいと思いました。
私は自分の感情に違うラベルを貼って、
とことんまで追い詰めて、折ってしまったことがあるから。
書くときにはできるだけ素直に、見栄をはらずに書きたいし
同じように書く人たちにもそうあってほしいです。
見栄もはらなければ趣向も凝らさないので、
ひょっとしたらあまり読んでいて面白くないのかもしれないですが(笑)、
もし、このままの私の文章からなにかを感じてもらえたら、
それは練りに練った文章にもらうレスポンスよりも、ずっと心の深いところでつながれるような、素敵なことじゃないかな、って思ってます。
これからのnoteの続け方
30個お題があったから書き続けるハードルが低かったのですが、私は題材を探すのが本当に苦手なので、
noteのハッシュタグ検索機能を使ってお題を探して、
しばらくは思いつくままつらつら書いてみようと思っています。
基本はメンタルヘルスに重きをおきつつ、
読んだ本のこととか、趣味の話とかも書くかも。
最後に
私が題材探すの苦手なのもあるけど、この書く習慣1ヶ月チャレンジはめちゃくちゃよかった。
私は「公開するならせめて読んだ人のためになるようにしたい派閥」なので、お題そのままでなく、そこから考えて得た気づきを紹介するみたいな使い方をしていたんですが
お題そのまま書いても、その人の価値観や人生観が出て、充分読みごたえのある記事が書けそうでした。
チャレンジ終了したばかりの私ですが、頃合いを見計らってもう一周したいと思っています。そのくらいよかった。
noteやってる人って既に「書く」ことが習慣化してる方ばかりだと思うので、何をいまさらって感じかもしれませんが、
「ちょっと前向きになりたい」「人生を好転させたい」みたいな、なにかのきっかけを探している方には全力でおすすめします。
今日はDay30 ♯30日間書いてみて、気づいたこと について書きました。
Day16まではInstagramのハイライトから見れるので、お時間あるときに読んでもらえると、とても嬉しいです。
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